喪失感から抜けた

半年ほど、ずっと
やる気なくぼんやりと生きてきた

きっかけはペットのうさぎが死んでしまったこと

眠れなくなったり息苦しかったり食欲もなく
体重が一ヶ月で4キロ減少してしまって
医療機関で働いているので余計な情報が入ってきやすく
甲状腺の病気かな、それともガンなんだろうかと
自分の中で病気を作ってしまいそうだった

やる気は全く消えて
私など生きていても仕方ない
存在価値などないと思うようになっていた

なんとか自分の体を引きずって
仕事にいき家でも家事をしていたけれど
ズシンと重い黒い石を体の真ん中に放り込まれている感じ

ひと月ほど前
遠くに住む友だちから久しぶりに突然連絡をもらった
彼女が私の救世主となる

毎朝、鏡に映る自分を見つめなさい
そして、あなたのことが大好きだよと言うようにと

翌朝、鏡の中の私はとっても疲れていた
どう見てもどうしても、大好きだよとは言えなかった

大好きだと言えるまで鏡を見てと言われていたが
その日は無理だった
そんな顔の私は大嫌いだった

翌日も鏡を見る
その翌日も
続けていると、どうにか疲れていない自分に出会いたいと願うようになった
FBなどから入ってくる他所さまの羨ましいような話題を見るのもやめて
疲れたらさっさと寝ることにした

鏡の自分は相変わらず疲れていたけれど
頑張ってるなワタシ と思えるようになってきた
高齢の両親と受験生を抱えて
このクソ暑い夏に毎日ずっと早起きして
ご飯して仕事に行って、同僚の暴挙に耐えて
帰宅して家事をして、自分の時間などほんのチョッピリ

まだ、鏡に向かって、自分が好きだとは言えないけれど
少なくとも、頑張ってるなワタシと認めてあげられる

そうしたら
心が軽くなった

そうなんだな
一番自分を知っているべき自分が自分を一番認めて
好きでいてあげること
他の誰もが知らない自分を自分だけが知っているんだから

頑張ってきた、そして今も頑張るワタシは
とっても健気だと
鏡を見て毎朝褒めてあげている