ma vie quotidienne

フランス語で「私の日常生活」。
ささやかながらも大切な日常の記録です。

「夏時間の庭」鑑賞

2009-08-15 06:35:45 | 映画
先日、恵比寿ガーデンシネマにてフランスの映画「夏時間の庭」を観て来ました。

パリ郊外にある、緑あふれる大きな庭をもつ大きな一軒家が舞台。かつて画家であった大叔父のアトリエでもあったこの家には、彼の美術品コレクションが大量にあり、芸術的な価値の高い花器や食器が日常的に使われていたりします。この家とコレクションを守りながら使用人と二人きりで暮らしていた母が、突然他界してしまいます。家と膨大な美術品が、すでに独立してそれぞれの生活を築いている3人の子どもに残されます。母がこよなく愛していた、また自分たちも幼い日々を過ごし思い出のつまった遺産ではありますが、大人の事情により家は売却、美術品も美術館に寄贈する、という選択をとることに・・・。生前、自分の死後は家も美術品も売却してほしいと願った母の思い、そして亡き母や愛着のある家へ気持ちを残しながらも現実の生活に追われる3人や周りの人たちの思いを描いた映画です。

お屋敷でもなんでもない普通の家ですが、昔は7人家族だったのに今は両親2人だけで暮らしている実家のことが頭に浮かびました。どんなに愛着のあるものでも、またどんなに良質で価値のあるものでも、ライフスタイルが変わればもはや必要ではなくなるときもくる。人生は変化しながら前へ進んでいくものなので、その過程過程で、それら愛着のあるものたちを手放していかなければならない。豪邸や美術品に限らず、ライフスタイルが多様化している今の時代には、多かれ少なかれ誰もが直面するテーマなのかなと思います。

淡々とした展開が苦手な方には退屈かもしれませんが、シンプルな良い映画だと思いました。また。夏の光あふれる庭や美術品(美術館などから貸し出された本物だそうです)の描写が大変美しく、目の保養効果も抜群です♪

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
eriさんへ (さと)
2009-08-20 23:42:18
お返事遅くなりました

私が観にいった日も1000円でした。
知らなかったのでラッキーでした!
恵比寿の上映は終わってしまったのかな?
他の映画館で観れたらいいですね♪

ものを手放してスペースを作らないと新しいものが入ってこられない、というのはよく聞く話ですね。
私は「捨てられない女」なのでついつい溜め込んでしまいがちです。。
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parisさんへ (さと)
2009-08-20 23:35:29
こんばんは☆
お返事遅くなってごめんなさい。

庭のシーンは本当に緑がきれいで、映画ではなく絵を鑑賞しているような感じでした。
上映館は多くないようなのですが、結構長い期間観ることができるようです。
癒されてきてください♪
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Unknown (eri)
2009-08-15 11:08:56
私も観たいなと思っている作品です!調べたら今日はガーデンシネマの日で1,000円!でももう終わったのかなぁ‥載ってなかったです

愛着や思い出たっぷりな物を手放すのは勇気がいりますよね。新しい物を受け入れる為にそれが必要な時って多いですよね。

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ぜひ観たいです (paris)
2009-08-15 10:58:17
こんにちは。お久しぶりです。
さっそく映画の予告編を見てみました。とっても緑がきれいで美しいですね。オルセー美術館20周年記念の映画、とのこと、印象派らしい風景に納得です。
来月には川崎市のアートセンターで上映予定らしいですね。実家の近くなので実家に帰ったときに観にいこうと思います☆
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