本番のなが〜いコース♪
本当はもっと早くアップしようと思っていたのですが、
のっぴきならない出来事が起こってしまい心は雨模様。
日常はしばらくぶりのお天道様が顔を出し、洗濯ができる
事に感謝。しばらくは傘を持って出かけなくて良いと思うと、
ハートも心臓も心もウキウキしてしまいますね。
さて、前回の続きです。
以外とマメなQは、準備期間中ゴールまでの時間を計算して
まとめていました。それによると、ゴール渋滞を考慮して、
日没1時間前の17時には現地に入らないといけない事が判明。
制限速度を守って走れば、16時には到着できる計算です。
ただしこれは「休憩ゼロ」「道を間違えない」という事が
条件で、時間の使い方次第でゴールできるかが決まります。
日の出が近づき、出発の準備が整いました。後は「スタートしました〜」
の情報を運営本部へスマホで送って、ブオ〜ンとゴールに向かって
スタートするだけです。しかしずっと不安点が一つありました。
曇り空で朝日が見えなかったのですが、スタート時間となり
こちらの情報を運営本部へ送信した所見事に不安が的中。
スタート情報を1800人が一斉に流したため、運営本部の
システムがパンクしたっつう(-_-;)
そりゃそうでしょ。「スタートしました〜」と1800名が一斉に
送信すればサーバもパンクするってもんです。我々もその恩恵?
を受けて送信できず、送れた頃はスタートからすでに40分を
経過していました(-_-;)
これ以上の遅れは許されません。ダッシュで出発し、最初の
道の駅に到着しました。そこには一足先に出た仲間がチェック
ポイントの情報をパンクしたサーバへ送れずに悪戦苦闘して
います。たまたまQのスマホからはサクッと送れたため、
悪戦苦闘している仲間を尻目に、
「このままだと、ふっ、リタイア?」
「勝利の美酒が一人だけなんて淋しい YO♪」
「この辺に駅ってあったっけなぁ~」
と、温かい励ましの言葉を送りました。仲間達もありがたい言葉に
励まされたのか、
「さっさと行け!」「2度と目の前に現るな!」「塩まくぞ!」
と、嬉しい言葉をなげかけてくれます。困った時は助け合い、固い
絆と友情を確認できるのも旅の醍醐味。つながらない仲間を置いて
一人先に出発したQ。涙をこらえながら仲間に向かいアクセルを
「ボンボンボボボン♪」
と暴走族を意識したリズムでふかし、白い煙を吹きかけて旅の
無事を祈りました♪
そうそう道の駅にはこんな仲間もいましたよ。旅慣れている
のか、シートの荷台からちょこんと顔を出してご主人を
励ましていました♪
スタート地点で合流した旅仲間でもあり、イラストレーターでもある
ヨシエさんを先頭に、カブ軍団は快調に走ります。
途中で休憩したQ。一足先に出発した親分のミックスさん、
こんちゃん、トヨピを追いかけていると、スタート地点から
86km付近で、1963年製のカブの横にしゃがみこむミックス
さんと心配そうに眺めているこんちゃん、トヨピを発見しま
した。道端でバラして直していたのですが、コンデンサが
パンクしてしまい、ミックスさんは無念のリタイアとなって
しまいました。
「ミックスさんだけ残してボクらは先には進めません
俺たちもここでリタイアします!→ 鼻水+号泣」
「バカ野郎!オレの分までゴールを目指して行け → 目が真っ赤
こんちゃん、トヨピ、アイツらに走る事の喜びを教えてやっ…」
「コネタやってる時間がもったいないんで行きますわ♪
どわはは!」
世は情けと云いますが、情けを考えているヒマはありません。
こんちゃん、トヨピを引き連れ、世話になったミックスさんを
特に振り返ることなく置き去りにして、残り300km先の見え
ないゴールへと急ぎます。
コンデンサが破裂した模様
三人は順調に北上を続け、各所にある道の駅へ立ち寄りながら
ゴールへと向かいます。
最後の指定された道の駅を通過し、こんちゃんとトヨピと
別れての一人旅。慎重すぎる安全運転でゴールへ向かいます。
というのも、最後の道の駅を出てから台風の影響でものすごい
雨で視界が悪くなり、スピードも30km以上は出せない状況。
予定よりかなり遅れてしまい、この天気だとゴールどころか
無事に着けるかも分かりません。
他のメンバーの現在地を確認しても、全員雨と格闘している
ようで行方知れず。晴れていれば右手に槍ヶ岳や穂高が一望
できるはずが、見えるのは一面ガスの真っ白な世界。普段は
暑がりのQも標高の高さと雨のせいで冷えてきました。
ゴール地点のある羽咋市に入ったのは17:30過ぎ。残り30分も
残っていません。降りしきる雨の中、ノロノロ運転でゴールを
目指し最後の交差点を曲がった所で奇跡的に雨が上がりました。
そのまま千里浜を走り、制限時間まで残り15分という所で、
事故もなく無事ゴール。なんとか間に合いました♪
完走者全員を笑顔で迎えてくれた主催者の風間深志さんの顔を
見た時、心底ホッとしました。
ヨシエさんはQから数分遅れで制限時間内にゴール。こんちゃん、
トヨピは途中道に迷ったなどがあり、残念ながら制限時間内の
ゴールとはゆきませんでしたがケガもなく無事完走!
ヨシエさんを含め、さすが世界のカブ。走行距離500km以上を
走り抜きました♪
まさかの台風やシステムの不具合で大丈夫か?と思っていまし
たが、振り返るとこれもまた楽しい。予想外のトラブルが
あっても知恵を出し合いながらみんなで解決し、みんなで
同じゴールを目指す喜びを味わえました。
地元でも盛り上がっていたようで、今回のイベントの記事も、
地元のローカル新聞に載っていました。
次の日の表彰式で、嬉しい事に「女性 125cc未満部門1位」
でヨシエさんが。制限時間に間に合わなかったけど、発生した
システムトラブルを考慮してゴールとみなされた「男性 50cc
部門 1位」にこんちゃんが選ばれましたぁ〜♪
また抽選会ではQもキャップをゲット!
残念ながら今回はリタイアとなったミックスさんは、宇宙人と
ラテンスタイルで記念撮影しており…
完走はしたものの、残念ながら何も当選しなかったトヨピは
表彰式の間、疲れて果てて爆睡してたっつう…
お笑い芸人のぐっさんこと山口智充さんも大阪での番組が終了
してからゴールまで走ってきて無事ゴール。表彰式での抱腹絶倒
のライブを楽しませていただきました。
ライブ中の写真撮影コーナーでの一枚
ゴールしたとは言え、今度は当然帰らなければいけません。
「行きはよいよい帰りは怖い」とはよく言ったもので、帰りはビール
片手に電車でとはゆきません。諺通り、帰りの道中ではこわ〜い
思いをたくさんしたっつう…
まぁ、そのあたりは最終章で…
最後に、残念ながら今回はリタイアとなってしまった
ミックスさんの昨年のゴールシーンでお別れしましょう♪
(しかしこんなバイクでよく完走できたなぁ…)
2015ミックスさんのゴールシーン