犬のいない生活なんて・・・忘れちゃった♪

ザッシュ一族が繰り広げる笑う犬(時々鳥)生活
No dogs, No life ! No smile !

奥の極太道〜出発編

2016年09月22日 | 旅に出たのだ!

気絶するほど走った秋のQ旅


台風の影響で全国的に雨雨雨(涙)

そんなに降ってど〜すんのよ?と言った感もありますが、みなさま、いかが

お過ごしでしょうか。そして前回の記事


ジョニ〜に会ったら伝えてよ

2時間修理待ち〜♪


も伝えていただきましたでしょうか?

なぬ、そんなのとっくに忘れたですと!

当ブログをご覧になっている方の平均年齢は若干高めの可能性があるため、

物忘れというより痴呆を疑った方が宜しいかもしれません。なぁに、出家

して生まれ変わったQはなにも気にしてはいませんよ。


ということで始まりました旅ネタのエントリー。いったいどこをほっつき

歩いていたんだという方も多数いらっしゃるかと思います。本日より数回に

分けて(ネタの小出し)その全貌をご紹介しましょう♪


去年、旅仲間のミックスさんから

SSTRが主催するバイクのラリーに出てみない?」

と誘われました。昔はバイクに乗っていたとはいえ遠い過去の話。

「面白そうだけど、果たして自分に長距離を乗りこなす事ができるのか」

「事故を起こさない自信があるのか」など自問自答を繰り返し、これらの

悩みをミックスさんに相談しました。


「もはや自分だけの体ではなく万が一の事があったら家主やサラピーが

 悲しみます。返事は少し時間をもらってもいいですか?」

「もちろん!なぁに、時間はまだたっぷりあるからね〜

 ゆっくりと考えればいいさ。ゴール後には美味い魚と美味い酒で乾杯…」

行きます!地獄の果てまでお供します!


7秒間という長い時間をかけ、悩みに悩んで参加する事を表明したQ。万が一

Qのかばん持ちの事も考え、旅は道連れという諺もあるように、これまた旅仲間の

こんちゃんとトヨピに


「ラリーにみんなで参加することになったから。決定だから!

 そこんとこよろしくベイベ!」


と遠慮がちに誘い、嫌がるスキも与えず、なんとかOKが出ました。問題は今回の

旅は往復1000km近くあります。バイクを30台以上所有するミックスさんに

どんなバイクが良いのかを相談しました。

「そんなの簡単よ!」

性格も顔もラテンの血が色濃く入ってそうなミックさんがロングランのお供として

選んだバイクっつうのが、これまた日本が世界に誇る


ビンテージのスーパーカブ

(平たく言うと古〜いオンボロカブ)っつう orz



Qは撮影も兼務しているため、若干大きめの250ccを見繕ってもらいました。

これは決して楽をしようとか長距離がツライとか高速を使ってさっさと

見捨てて行けるなどの理由ではありませんのでうっかり勘違いはしないで

ください。


それまでの準備期間の出来事などはすっ飛ばし、いきなり出発当日の朝が

やってきました。こんちゃん、トヨピが我が家に集合し、途中大磯あたりで

ミックスさんと合流して、ラリーのスタート地点の富士市へと向かいます。



このラリーにはいくつかのルールがあります。おおまかに言うと


▪️日の出(5:31)と共に太平洋を出発し日没(17:58)までに

 日本海(石川県羽咋市)に到着する

▪️高速道路を使うのも下道を使うのも自由

▪️道の駅を5箇所以上(指定の道の駅を1ヶ所)立ち寄る

▪️交通ルールは厳守


というもの。タイムの優劣を決めるのではなく、日没まで安全運転をして

たどり着くというのがゴール認定の条件。高速を使って早めに到着しその

辺りを散策するのもよし。途中で美味しいものを食べながら来るのもよし

楽しみながらゴール地点へ向かうという楽しい内容となっています。



なぜ富士市が出発地点なのかというと、カブでは東京から出発したら間に合わ

ためで、ゴールまでの最短距離が富士市となることから、時間をかせぐ

ために富士市のスタート地点へと向かったわけです。


はてさて色々説明をしている間に、大磯でミックスさんと合流しました。

ミックスさんも今回は53年前のピンクのビンテージカブでの参加です。



快調に1号線を走り、お昼頃に小田原で腹ごしらえ。そこから「箱根の山は

天下の険」とも例えられる山越えと向かいました。



いやと言うほどメンテナンスを繰り返し、ここまでの走りはまさに

”元気はつらつカブナミンC”状態。バタバタと元気よくエンジンを響かせ

ながら坂道を駆け上ってゆきます。こんカブ、トヨピカブを後ろかな眺め

「これならなんとかゴールに辿りつけそうだな」とウキウキ気分で最後尾を

ついてゆきます。



箱根の山の頂上までもう少しという所で、こんカブのマフラーから突然白い

煙がモクモクとあがり、みるみるとスピードが落ち、最後はか細い音で

プスンといってエンジンが止まってしまいました。



頼れるメカニックのミックスさんが

「ビンテージカブ最高!いえ〜い♪」と親指を立てながら早速チェックを

開始します。

「もしかしたらオーバーヒートかもしれない」

試行錯誤しながら調整しますが、一向にラチがあきません。そのうち、

「全くわからない。面倒だからバラしちゃおう」

ということで、箱根の山中でカブを裸にしはじめます。


格闘すること2時間。手持ちの部品では対応できない事がわかり、今回のラリー

にも参加する知り合いに連絡をすると

「お待たせ〜」

と工具や部品を積み込んだ知り合いがやってきました。



山中でオーバーホールをする事は難しいと判断し、車にカブを積み込んで知り

合いの自宅へと移動します。そこで完璧にオーバーホールを施し、生まれ

変わったこんちゃんのビンテージおんぼろカブは息を吹き返しました。



頼もしいカブの後ろ姿を見ながらゴールを妄想していたはずが、この出来事で

一気に幻となり、ゴールのイメージが吹き飛んでしまったQ。とっぷり日が

暮れた頃にスタート地点へと再び向かいます。途中、富士山を通過するコースが

あり、

「また調子が悪くなったらどうしよう」

と不安でしたが、今度は二人のメカニックがいるためそこは安心です。


急な登りが続く富士山を息を吹き返したカブが駆け上ってゆきます。

途中途中でこんちゃんに調子を聞いたところ、前よりも調子が良いという

ことで安心していた最中、今度はQの前を走っていたトヨピカブの調子が

おかしくなり、最後は止まってしまいました。こんカブに続きこんどは

トヨピカブ。おまけに二人のメカニックは異変に気づかず富士山の暗闇へと

消え、暗闇に二人だけポツンと取り残されてしまいました。


エンジンの不調か?はたまたキャブレーターの問題なのか?真っ暗な暗闇で

不安と格闘していたのですが、状態をトヨピに確認すると、これまた沖縄で

育ったラテンのお気楽さから


「ガス欠ッス♪いえ〜い!」


ガス欠って…

こんな真っ暗な暗闇にウホウホと言いながらエネゴリくんなどがやってくる

ハズもなく、能天気に振る舞うトヨピを見て軽い殺意を感じてしまった事は

いうまでもありません。



幸い、万が一のガス欠に備え携行缶でガソリンを1L持っていた事を思い出し

それをトヨピ号に入れて無事エンジンがかかりました。再び暗闇に向かって

走り出し、坂の上で待つみんなと無事合流しました。ミックスさんが


「どうしたの?」


と聞くと、トヨピは


「ただのガス欠ッス」


と答えたところ、ミックスさんが嬉しそうに


「ビンテージカブ最高!いえ〜い♪」


と見事なラテン系同士がハイタッチするコラボレーションが暗闇で繰り広げ

られました。宿に先に到着していた参加者と合流し、一杯飲みながら明日の

話に華が咲きます。



初日からトラブル続きで無事ゴールができるのか?

珍走団の珍道中の続きはまた次回♪


旅ブログに変更しようか検討中♪

コメント (10)
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