マンション管理士綾さんのブログ

マンション管理士は「正義の味方・月光仮面」?

第3回マンション交流会で「マンション管理組合の防災対策」の講演

2014-10-28 10:54:03 | 日記

2014・10・25日
第3回マンション交流会が行われ、管理士として「マンション管理組合の防災対策」の
話をしました。これは第2回参加者からの要望による課題を取り上げたものです。

9月1日の防災の日にちなんで、各種新聞が防災対策や体験談が報じられていることから始まり、
各管理会社が用意した防災グッズや防災情報、マニュアルなどの一覧を示す住宅情報管理新聞Amenity記事
の紹介、いくつかのマンション防災に関する著書紹介を通じて、3・11その時に、自分はどうしていたか
どんな経験をし、その対策を考えることから、自分たちのマンションの防災対策を考えようと提案
したものです。

難しく考えないで、やれるところから始めようと、マン管センター発行の「防災対策チェックリスト」
をテキストに話し合ったという形態をとりました。

参加マンションの中には、すでにチェックリストを組合員全員に配布した(が配布しただけで活用できて
いないとのこと)管理組合から、まったく何も考えていなかったので、今日の話は大変わかりやすく
良かった、初めて参加したが、今後も続けて参加したいとの感想も寄せられました。

3回目の交流会ですが、毎年役員が変わるために、初めての参加者が3組合5名いて、これまでの
交流会の情報が引き継がれているところ、まったくわからなくて、どんなものか様子伺いで、参加
したが、この交流会はできるだけ、正副理事長が出た方が良かったとの感想も寄せられました。

会場の関係で役員さんを対象に呼びかけていますが、正副でなくとも多くの役員さんの参加を
歓迎します。

 

 

 


マンション管理士は「正義の味方、月光仮面」?

2014-10-11 11:23:59 | ブログ

OCNブログからGOOブログに引っ越すに当たり、一つ古いものですが、
ブログのサブタイトルとも関連する記事を公開することとしました。
以下の文面は、一般社団法人マンション管理士会会報第106号(平成24年6月)の巻頭言として公開されたものです。

 マンション管理士は「正義の味方、月光仮面」?
マンションの管理の適正化の推進に関する法律が、平成12年議員立法で成立した背景には、当時、マンションス トックが386万戸(居住者1千万人)から1年で406万戸に急増している中、マンション管理を巡る多くのトラブル、 中でも深刻で看過できない問題が表面化し、俗にマンション法とも呼ばれた区分所有法だけでは十分に対応が出 来ないことがありました。

  
 これらに対応すべく区分所有法の改正が重ねられると共に、マンション管理適正化法が制定され、平成13年 8月1日の施行に合わせて、法の定めを受けて、国としてこれまで放置してきたマンション管理組合の運営に対して、その責任の重視と自覚を明確にする必要から、「管理組合による望ましい管理のあり方」を示したマンション管 理適正化指針を国土交通省告示として示しました。

 この法律で、マンションという言葉が初めて法律に登場し認知されるとともに、これらのトラブルを未然に防ぐた めの仕掛けとして、
第1に、マンション居住のプロとして高度な知識を持つマンション管理士の創設によって未然に 防ぐこと、
第2に、管理組合に対する情報提供、後見的役割を担うマンション管理適正化推進センターの設置によ り、適格な情報提供を
  行うこと、
第3に、マンション管理業者の登録制度の創設による、管理業者の水準と資質の 向上を図り、合わせて不適格な業者に対応することの3分類の予防対策が提案され(第150回国会建設委員会平成12年11月22日の山本有二議員の提案理由説明の概要)法律が成立したことはご承知の通りです。

 未然にマンション管理のトラブルを防ぐことが期待されているマンション管理士制度の創設について、当時の報 道には、深刻なマンションを巡るトラブルに直面している人々から、「正義の味方、月光仮面張りの期待が寄せら れている」(あるコラム)との報道が見られたほどでした。

 さて、マンション管理士を業として、7年。多くの先輩諸氏の導きのもと、機会を得て数多くの相談事例に接する ことが出来ましたが、この間の実感は、「土地建物を巡る不動産業界、建設業界の闇の深さと深刻さ」に驚き、「正 義の味方、月光仮面たりうるか」の自問の日々が続いていることです。

 この間の経験でも、特に等価交換により建設されたマンションや、デ ベロッパーや建設会社が自社ビルとして建設し、自社部分以外を分譲販売したマンションなどを中心に、販売業者が区分所有法とマンション管理の知識を知らないためか、あるいは十分に承知しておりながら、 居住者の無知に付け込んでか、「自社部分は管理組合と無関係」を装い当然負担すべき管理費を払わない、原始規約の持分割合に自社持分の専有部分面積を明示しないでごまかす、あるいは過少に計算させ る。建築確認時点では駐車場や駐輪場で許可を取りながら、販売時点 では販売会社の不動産店舗に改造され、子会社の管理会社は、親会社の不正に口をつぐむ、法定の特殊建物調査なども、自社系列の建築士にやらせて、悪事の露見を防ぐなど、も ろもろの手口に出会い、驚きと怒りを持って事の処理に当たってきました。

 管理士が組合運営に関与することによって、これらの事実が明らかになり、10年越しの管理費ごまかしを清算して2千万近い追徴で和解に漕ぎ着けた例など、不動産会社のコンプライアンス対応によって解決は比較的容易となりますが、中には、当初の動機は別として、販売の過程で自社関係者を区分所有者として居住させ、結果として管理組合の中枢を支配する事例まで見られました。 F マンション、建設会社、販売会社の同族会社である未登録管理業者が、居住する自社関係者を中心として組合理事会を支配し、管理会社会議室で理事会や総会を開催、2千万近くの使途不明金があると主張する組合員を逆に提訴するところまでこじれた事例も見られます。2年越しで国交省や警察に何度も足を運んで、未登録業者の管理行為をやめさせるよう訴えても、事態は動かず、国交省の「登録業者には厳しく指導できるが、未登録御者には資格を取って登録してくださいと指導するだけ」との現実に、月光仮面はどこに居るのかと天を仰いで、裁判闘 争にのぞむ決意を固めたと支援を求めてきました。


最近のマンション状況(25年総合調査結果より)とマンション管理

2014-10-10 12:20:51 | ブログ

マンション交流会で講演しました。2014.6.16

富士見市内の7つのマンション管理組合で作るマンション管理交流会
私が顧問を務める管理組合理事長と私、近くのマンションでの理事長経験
を持つ、議会でマンション問題を取り上げてきたY議員が呼びかけ人とな
り、当面7つの関連するマンション管理組合で定期的に交流会を持つこと
なったものです。
第2回交流会が、2014年6月16日午後1時半から5時まで、
開会時間を延長する盛況でした。

演題は「最近のマンション状況(25年総合調査結果より)とマンション管理

第1回交流会参加者からの希望で、第3者管理問題をサブタイトルにして、
平成25年度マンション総合調査結果から、マンションの現状と参加組合
に共通する2つの老いに関する実態を出し合い、懇談しました。
第3回での学習課題を確認して、閉会しました。


忍び寄る脱法ハウス対策、川越市で講演

2014-10-10 12:05:01 | ブログ

川越市、マンション管理士セミナー・相談会で講師を務めました。

演題は、分譲マンションの脱法ハウス化を防ぐには!

2014年8月17日、川越市産業観光会館、小江戸蔵里「ギャラリ」
1年前の毎日新聞の特集報道から始まり、初めての司法判断、判決
の紹介や、事前の準備として規約改正が不可欠であること、
特に、非正規労働者、ワーキングプアと呼ばれる人々の住宅問題
として、住宅政策の貧困と人々を餌食にする貧困ビジネス実態が
金もうけには何をしてもよいとの拝金主義的思考から、区分所有
者自身や悪徳不動産の「金儲けのすすめ」に動かされた人たちが
知らない間にマンションを細分化、1戸に多数を居住させ、相対
的には高額な家賃(1㎡1万円いじょ)だが、初期費用が捻出
出来ない貧しい人々には、少額な金額で、だが劣悪な環境の住居
として脱法ハウスがマンションにしのび寄っている実態を告発
管理組合の皆さんに警鐘を鳴らした。