マンション管理士綾さんのブログ

マンション管理士は「正義の味方・月光仮面」?

富士見市マンション交流会として市長に提出した要望書は以下のとおり

2016-10-18 23:20:02 | 随想
                   要 望 書
                                         平成28年10月18日
富士見市長 星野光弘様

 秋のすがすがしい季節となりました。市長就任の初議会を終え、新たな出発が始まったばかりのご多忙の中、
新市長として市民生活を守る課題に取り組まれていることに感謝と敬意を申し上げます。
 さて、私共は、富士見市内でマンション管理組合、同役員及びマンション居住者を構成員として、
マンション問題の学習と意見交流会を続けています。
富士見市内でも旧耐震基準のマンションが相当数存在し、マンション居住者に関する市政策の一層の充実が
求められています。
つきましては、マンションの耐震診断及び耐震補強工事の補助拡充と共に、マンション管理適正化指針
(平成13年8月1日国土交通省告示第1288号)に従い、地方自治体の支援の強化に精力的に取り組まれます
ようお願い申し上げ、ここに要望いたします。

                                    富士見市東みずほ台2-29-4
                                      富士見市マンション交流会
                                          会長 古澤 建一  
        

星野富士見市長に交流会としてマンション政策についての要望書提出

2016-10-18 22:35:22 | ブログ
2016年10月18日、富士見市マンション交流会として、市長就任初議会を終えたばかりの
星野市長に、マンション政策についての要望書を提出、懇談しました。

市側から、星野光弘市長、芝崎建設部長、落合建築指導課長が出席、
交流会から古澤建一会長他4名の役員及びマンション管理組合役員並びに管理士の私が参加、

要望事項は耐震診断や補強工事に対する補助増額など、マンション居住者に対する
市政策の一層の充実、マンション管理適正化指針にいう自治体としての支援の強化
を要望書し、合わせて富士見市並びに近隣のマンション事情の資料を提出しました。

これに対して、市長はマンションに関する新たな情報を頂き、ありがとうございます。
要望については、共感するところです。マンション住民はもとより周辺の人々も
含めて地域の問題であるとの認識で検討させていただくと答えました。

その後、要望事項に関連して、以下の問題で懇談しました。
1、マンション交流会の行政主導による全市的な開催
2、県政に於けるマンション政策の充実の市からの要望
3、119番で深夜マンションに入れずに救急隊が数時間またされた事件があり
  幸い大事に至らなかったが、救急隊のオートロック解除の対策、および、
  一人暮らしの高齢者がもっと簡単に緊急通報システムを利用できるようにしてほしい
4、鶴瀬西口区画整理事業とマンション敷地の交換について、住民の意見を大事に
5、これから10年生きれるかどうか、先を見てどんな政策を考えているか、
  管理士から、進行する二つの老い問題を説明、マンション政策への視点に
6,30数年が過ぎたマンション、あと何年かで、建て替え事業が俎上に上がる。
  駅前などでの建ぺい率の緩和なども考えてほしい。

市長は、皆さんの意見で新しいヒラメキを得ました。
空き家問題ついては、安心安全課が空き家条例を検討している。
マンションを含めて、流通できる価値の高い不動産作りを促進したい。
と回答しました。
 


取り残された専有部分~マンション給排水管改修工事の問題点~

2016-10-16 23:06:00 | ブログ
28年10月12日、一般財団法人経済調査会の会場にて、NPO法人、リニューアル技術開発協会主催の
表題のマンション管理セミナーが開催され、参加した。築年数が古いマンションで管理組合は共用部分
の給排水管の取り換え工事は進めているが、専有部分の工事が取り残されている事態に如何に対処するか
との興味あるテーマでの、示唆に富んだ話でした。

講演は法律や管理規約にかかわる部分は、マンション管理士が担当し、給排水管改修工事にかかわる
部分は設備改修専門技術者が、豊富な写真を駆使してわかりやすく説明するとの手法を取りました。

一つの講演を、特に専有部分の改修工事を管理組合として一括実施するという、求められるが
課題も多いテーマであるだけに、2つの分野から2人の専門家が、共同で実施するというのは
なかなかいいものだと思いました。

これに倣って、私どもの、マンション管理セミナーでも、同様の手法を取り入れてみたいとの
感想を持ちました。


総務省主催のさいたま市行政相談会、83歳で建て替え予算3500万が

2016-10-16 22:29:18 | 随想
浦和コルソ7階を借り切って、表題の、さいたま市行政相談会(総務省が各地で開催している)に
埼玉県マンション管理士会から派遣された2名として参加し、一角に朝10時から4時まで
座っていました。
この相談会は、弁護士会、司法書士会、行政書士会、行政相談員協議会等各団体と
さいたま市、埼玉県の各セクションから、相談員が出てきて、相談者を待機している
状況で、開催されるものです。1年に1回、毎年、浦和コルソで開催されています。

全体では227名が相談に来場したとの報告でしたが、マンション関連では相談者
無しかなと思い始めていたころ、3時過ぎに、相次いで2名の相談者がおいでになり
個別の相談となりました。

どちらも高齢者のくらしにかかわる、きつい話でしたが、私が担当した方は、
当方に来る前に、弁護士に相談した後で、帰ろうと思ったら、マンション相談の
看板が見えたから、相談に来たとのことでしたが、その内容はマンション相談で
あることは間違いないが、聞くほどに、成年後見の申請をされることをおすすめ
したところです。

マンションで83歳の義姉が一人暮らしをしているが、認知症が進んでおり、
相談者81歳もそう遠くないところに一人暮らしの男性でしたが、義理の姉の
マンションで、管理組合が建て替え計画を進めており、年金暮らしの姉に
負担金3500万円の用意をするようにとの提案が総会でなされたとのこと。

直接的な相談内容は、建て替えに反対すると管理組合がマンションを買い取ってくれるのか
との質問、さらに相談者は建築関係の仕事をしていたが3500万は高すぎると思うが
ということの相談であった。
本人が義理の姉に代わって説明会・総会に出て質問をしたが、参加者の多くが自分と
同じ程度の80歳前後の人が多く見られ、何も言わずに黙ってうつむいている人が多く、
終わって後で、皆さんによく発言してくれた、年金暮らしでお金など出せない。と
感謝の声が数名から寄せられたという。

逆に組合からは、代理人出席の届も委任状も出ていないので、あなたは困ると
退席を求められたともいう。

まず、マンションの現状を聞いてみると、建て替えの可能性が非常に少ないと
思われる状況であるのに、組合リーダーの気持ちだけが先行して建て替え案が検討されて
いることがうかがえたところで、あと3~4年計画での建替え事業計画としての
負担金提言であること、本人の将来の状況が不安定でもあることから、3500万円
に悩むより、財産の保全や身辺看護での後見制度の申請をおすすめした。

成年後見の申請の仕方、だれが申請できるかなどの話で、安心して帰られました。