マンション管理士綾さんのブログ

マンション管理士は「正義の味方・月光仮面」?

最近の相談事例から

2021-04-29 12:26:38 | 日記
築47年22戸3階建てのマンションから、
8月の管理会社との管理契約更新が断られた。
管理会社を探したい。どうしたらよいか? 

もし見つからなくて、自分たちだけで管理する(自主管理)のは違法ではないか?
との相談があった。

相談に見えたのは、
理事長をやっているという区分所有者の事実婚の奥様70歳とその友人84歳の元役員。

聞けば聞くほど、現状に不安を抱く。何とか助けたいと思うが、さて?

規約があるかどうかも定かでない。
理事長の妻はないといい、友人はいやあったはずだという。

役員会、前はやっていたが、今は問題があれば相談しているという。
総会は年1回やっているが出席者は役員3名と役員候補3名だけ+α、委任状出席。

空き家が2戸、外部オーナー(賃貸)が5戸、役員やれる人が6人で1年交代、
つまり、同じ人が1年毎に回ってきて、でやっている。


管理会社が管理を断る事例はいくつか見られる。
要するに儲からないから切り捨てるということだが、、、、
それだけではない

理事長の専断で、会社の儲けとの比較検討で、ついていけないと判断する場合も。
他にも、
やり方として、定額管理費の引き上げを飲ませるために、飲まないなら契約しないとも。
その場合は、リプレイスのいい機会ととらえて相談したほうがいい。

2つの老いが進み、
役員のやり手がないから、管理会社に管理を頼みたいとの相談も多い。

管理会社にお願いしたら、自分のマンションの管理と運営が心配なく進むと考えるのは間違いだ。
心配することを放棄すれば別だが、それでは管理を委託するリスクが大きすぎる。

管理会社の思い通りのことが進められる状況に任せていたら、
組合の財産を管理会社の財布と思いこまれ、積立金等を
好きなように使われ、儲けられ、利益相反の犠牲になるだけ。