我が家で一番穏やかでお行儀が良いルイちゃん。
何かを待つ時も、こうしてシャンと背筋を伸ばして座っている。
ルイちゃん、そんなに姿勢を正して一体何を待っているのかな?
ルイ「ん?」
ルイ「こうしてると、ココに美味しいものがくるの」
どうやら、この体勢の可愛さに負けて
家の誰かがここでカニかまを与えているようだ。
・・・何をかくそう、それは実は私だが。
だって、このポーズで、この顔で、 「にゃおん」と甘い声で鳴かれたら
ひとたまりもない。
私がやって来ると、ルイちゃんは期待いっぱいの真ん丸い目でじっと見る。
私はこの攻撃に耐えることが出来ない。
そしていつもカニかまだの、お高いドライフードだのを与えてしまうのである。
だが今日は美味しい物をどんなにあげたくても、あげることができない!
ルイちゃんの大事なカニかまを他の猫たちにも与え過ぎた為
もうすっからかんになくなってしまったのだ。
ルイ「今日はなかなか
もらえないの…」
ごめんね、ルイちゃん。
今すぐ、直ちに買って来ますさかいに。
甥っ子が駅まで迎えに来てとか懇願しても
「知るか。歩いて帰って来い!」
と容赦なく突き放す私だが
(大体、何故両親にじゃなく、まず私に言ってくるのかが理解不能で腹立たしい)
おやつを食べたがっているルイちゃんの為なら、
夜だろうと雨の中だろうと、車を飛ばして買いに行くのであった。