三田市議 肥後淳三のウェルビーイング(幸せ)日記

幸せな出来事、その日の思いをブログにしたためます。        皆さんと一緒に幸せを追求しましょう!

地方財政制度研修後記

2014年08月23日 | 行政視察報告
 20日~22日にかけて大津市唐崎にある全国市町村国際文化研修所で「地方財政制度の基本、自治体の財政」について研修を受けてきました。
 講師陣は、3日間を通して関西学院大学 小西砂千夫教授が講義とコーディネーター役です。
 また、総務省自治財政局財務調査課から原邦彰課長、、鳥取県伯耆町から森安保町長、川西市から松木茂弘理事に来ていただき、それぞれのお立場でのテーマで分かりやすく講義をしていただきました。
 

 上記は研修所の表玄関です。全国から行政職員や市町村議員が集まってきていました。私の研修は、沖縄県糸満市など70名の方々が参加していました。
 さて、研修では、小西先生から国の地方財政制度における地方財政計画に対する考えかた、地方交付税、基準財政収入額や需要額の見かた、臨時財政対策債や保留財源の考え方など、今回の講義で地方財政の仕組みの「ヒミツ」が理解できたと思います。地方行財政制度の仕組みは、何度研修を受けても難解。大きな怪物に挑むような講義が多いのですが、今回は体系的にポイントを説明してくださり理解が一歩も二歩も進みました。

 また、これまで三田市でも増加してきている「臨時財政対策債」に関しても制度が悪い!とばかり叫ぶのではなく、制度の有効利用、制度が破たんすれば国も破たんしている!位の気構えで三田市の財政を考えなければならないと達観させていただきました。

 原財務調査課長からは、これからの公会計制度の取り組みの方向性の講義。今後老朽化する公共施設の統廃合に向けた施設マネジメントの活用方策についてこれも国の方向性が理解でき良かったと思います。
 伯耆町の森安町長からは、小さい町ながらも行財政の歳出抑制に取り組む報告。川西市の松木理事からは、財政的に苦しい市の立場でPDCAサイクルによる予算・決算の取り組みで職員の意識改善や議会に対する説明責任を果たしている報告がありました。特に決算資料を大切にしている姿は、わが三田市にも非常に役に立つ内容でした。

 今回参加された市町村の財政力を示すデータを見ながら「どのようにすれば、財政力の向上につながるのか」の班別のワークショップも開催されました。財政力でいくと地方税が潤沢な市、交付税に頼り、臨時財政対策債に頼らざるを得ない三田市のようなまちも多く散見されますが、共通して言えるのは、少子高齢化が課題、子どもを増やすための施策、労働の場の提供だと思います。
 市の中には大型の公共施設の誘致、下水道、上水道施設をこれからやろうとしている町などもありましたが、インフラ整備には、その後のトータルコストも念頭に入れて考えなければならないことも今回の講義で学習させていただきました。
  これからの地方公共団体のまちづくりに当たっては、義務的経費が増加する一方、投資的経費が減って来る傾向にありますが、有効な財源を市民の幸せのためにいかに使うか、どのように使うのかが必要になると実感しました。

 さて、今回の研修では、早朝に他の研修生に誘われ、日吉神社、三井寺にいかせていただきました。近場にこのような名所があることすら知りませんでしたが、何だかお得な3日間の研修でした。写真を添付して簡単ですが、報告を終わります。

(日吉大社:鳥居)

(境内に流れる川)

(三井寺本殿)

(月見舞台から琵琶湖を)

(明治に造られた琵琶湖疏水:大津から京都まで水が引き込まれています)

(研修修了証:今回の研修は、政務活動費を使わせていただいています) 
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