四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

秀山祭九月大歌舞伎@歌舞伎座

2023-09-25 | 着物コーディネート

秋分の日の土曜日、夫と歌舞伎を観てきました。
朝のうちの小雨模様も歌舞伎座に着く頃にはあがり、少し涼しい着物日和。

■【昼の部 11:00〜】

一、祇園祭礼信仰記
  金閣寺

二、新古演劇十種の内 土蜘

三、秀山十種の内 二條城の清正
  淀川御座船の場

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●『金閣寺』の雪姫(中村児太郎)の美しいこと・・
雪姫は、歌舞伎に出てくるお姫様の「三姫」の一つ。楽しみにしていました。
金閣寺を背景に桜の花びらが降りしきる中の雪姫は、息を呑むほどでした。
悪役の松永大膳(中村歌六)が、縄に縛られて桜の木に繋がれうなだれている雪姫を「雨に濡れる海棠の花のようだ。」と好色な面持ちで喜んでいるのも .. なんとなく理解できる風情 ..

散り敷いている桜の花びらを集め、足の爪先で鼠を描く雪姫。
・・すると、その鼠に命が宿り縄を噛み切って雪姫を助ける・・という場面は、雪姫が雪舟の孫でもあることに因んでいます。

雑誌にこのシーンの写真を見つけたのでスキャンして貼り付けますね。 いいのかな?

●『土蜘(つちぐも)』は、源頼光の土蜘退治伝説を基にした武闘劇。
予定していた松本幸四郎さんの体調不良で、代役は尾上菊之助さんに。
凄みも迫力も満点でした!
そういえば、2022年5月の團菊祭五月大歌舞伎で鑑賞した時も、(叡山の僧智籌)土蜘の精は尾上菊之助でした。

●『二條城の清正』では、加藤清正役を松本白鸚、豊富秀頼役を孫の市川染五郎が演じる、祖父・孫共演。
今年の「秀山祭」は松本白鸚の弟で2021年に死去した2代目中村吉右衛門さん(享年77)の三回忌追善です。しんみりさせられました。

幕間の緞帳は、↓↓
歌舞伎座新開場を記念して二月に寄贈された「霊峰飛鶴」(横山大観画伯作)と、
今月九月に寄贈された「春秋(しゅんじゅう)」(田渕俊夫画伯作)。



「春秋」は今日の演目にぴったりでした。

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単衣の無地紬に、帯地ではない生地から仕立てた開き名古屋帯(木綿)を合わせました。
帯留はアンティーク。
久しぶりに着物に袖を通すことができて、嬉しい一日になりました。

 

銀座も久しぶり・・
日比谷まで足を伸ばして、二人で牡蠣を食べて帰りました。
工事中は、万が一を思って好物の牡蠣も我慢していたのです。^^;

無事に工事が終わって本当によかった!!
生牡蠣と牡蠣フライで乾杯。
お祝いです♪
 

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