四季に暮らす

季節の着物、食卓、ベランダの植物たち
和と洋が仲良く並んでいるような衣食住の風景

青いパパイヤの香り〜 イメージの中の🇻🇳 〜

2024-06-27 | 日記

写真は 本題とは関係ない、八ツ山橋のノウゼンカズラです。(^。^)



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TV(CS放送)で鑑賞した古いベトナム映画『青いパパイヤの香り』が良かったので、同じ映画をアマゾンプライムでもさらに2回鑑賞。

これまでベトナム映画を観たことがなかったので、他にも検索して「第三夫人と髪飾り」「草原に黄色い花を見つける」「夏至」などもたて続けに観たり、今週は連日ベトナム漬けの夜を過ごしていました〜 
余韻も内容も含めて私が一番好きだったのは、やっぱり「青いパパイヤの香り」かなあ。

アメリカ映画は、スパイだったり戦争物だったり宇宙やエイリアンだったり、冒険だったり・・ハラハラ目が離せないうちにすかっと終わって気持ちいい。
ヨーロッパの映画は、いつもちょっと悲しい余韻が残ってそれを味わう感じ。

ベトナム映画では、話の展開や状況を理解するのに苦労する箇所もありますが、
ひと昔前のベトナムの暮らしや自然に、懐かしさを感じます。

外国の映画を鑑賞するときにはその国の文化を味わうのも楽しいですよね。
食事や家のしつらえ、衣服など。

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ここからは「青いパパイヤの香り」のネタバレになるかもしれないので、読みたくない方は読み飛ばしてくださいね!

もいだ青いパパイヤの枝から滴る白い樹液が、濃い緑の葉に滴り落ちる色彩の美しいこと!

1951年のサイゴン。
まず、この映画に出てくる少女時代のムイのなんとも素直な純粋さとかわいらしさに惹かれます。
色々大変なこともありますが、最初の奉公先がこの家で良かった・・(奥様も先輩使用人も優しい)

映画に出てくる昔のベトナムでは女性たちは働き者で、苦労を重ねている分、優しく思いやりがあってその温かさにほっとするのです。

そして、この映画で出てくる普段の料理を作るシーンも好きで、野菜炒めやスープが本当においしそう!
まだ幼さの残るムイが青いパパイヤを左手で持ち替えながら、包丁で切り込みを入れていったのを薄く削いで細切りにしていくシーンには見惚れました。なんとも器用なこと・・

10年後、大人になったムイを演じるのは、映画出演後にトラン・アン・ユン監督と結婚した、トラン・ヌー・イエン・ケー。
くっきりとした強い眼差しと、高い鼻梁。
あまり言葉を発さないのに(←使用人だから?)意志を感じる口元。伸びやかな肢体。
ベトナム美人ってこんな感じなの?と驚きました。
長く艶やかな黒髪は、どのベトナム映画にも共通する美人の条件のようでした♪^^

大人になったムイは、10歳の頃から密かに憧れていたクェンの家で働くことになったのですが
婚約者(←お嬢様)もいたクェンが、この婚約者と別れてまでムイを選んだ展開は予想外でした。
当時のこの身分差であれば、第二夫人や愛人?という流れが普通だったかも・・
おそらく、ムイと一緒にいる居心地の良さを自覚したクェンにはかけがえのない存在になったのだと思います。

ムイはそんな展開は夢にも思っていなかったかと。
密かにずっと憧れを抱いている人のために、ご飯を作ったり身の回りを整えたりするのが心から幸せそうでした。
クェンから読み書きも教えてもらい教養も身につけ、素敵なレディでお母さんになるムイのハッピーエンドに拍手を送らない人はいないと思います。(^.^)

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この映画では、最初の奉公先に3人の息子たちが出てきます。
長男はこの家の主人に似た道楽者タイプ。
次男と三男はまだ小学生ぐらい。
この次男と三男のキャラクターがこの年頃の男の子らしくて面白かったです。
次男は昆虫をちょっといじめる癖が、、
これはこの年頃ではよくあることのような・・
私も(女の子だけど)この年頃、昆虫や生き物をいじっていじめて遊ぶ傾向がありました。^^;

特に可笑しかったのが、悪餓鬼三男。(^。^)
ムイより2歳ぐらい下かな。
ムイを困らせるようなことばかりして気をひいているのだと思う。

あの悪ガキぶりを見ていたらすっかり忘れていた40年以上前の出来事を思い出しました!!
当時、働いていた飛行機の中での夏の出来事です。(私はまだ新人)

今もあると思いますが、当時からあったお子様の一人旅をサポートする「ジュニアパイロット」というサービス。
子供だけで飛行機に乗るのを、搭乗口までと降機から到着口までは地上係員がサポートし、機内ではCA(当時はスチュワーデス)がサポートします。

最初に搭乗してもらってベルトの開閉やトイレなど教えてあげて安心してもらい、フライト中は特に目を配り、最後に降りてもらいます。
夏休みには、たくさんのジュニアパイロットが搭乗していましたっけ。

さて到着地に着き、後ろの方からジュニアパイロットたちを並ばせて、ドアサイドでお見送りを担当していた私のところまで連れてきました・・
「バイバイ〜(^^)/〜〜」と手を振りながら、かわいく降りていくちびっ子たち。

・・と、一番後ろに並んでいた一人の男の子が、私に向かって手を前に差し出している・・
「あ、握手がしたいのね?」と思いました。

ところが、、私の前にきて一瞬 .. ニヤッと笑った?その男の子、、

むぎゅうっ!!と私の胸を鷲掴みにしてから降りていったのです!?

・・い、いまのなに??ヽ(゚o゚;)ノ 
予想もしなかった突然の出来事に、お口あんぐり。


これを見ていた他のクルーはゲラゲラ。
「見たわよ〜 やるわね〜 (^。^)」
「あなたがタイプだったんじゃない?」

あの男の子、多分当時3年生ぐらいだったと思う。
あれから40年以上経っているから、今は50歳ぐらいかな?
覚えているだろうか?
覚えているよね? 
忘れたとは言わせんっっ!(`‐´≠)凸ドスッ

あのあと、友達に自慢して吹聴しまくっていたに違いない。
「おれ、スチュワーデスの胸を揉んだんだぜ!
Ψ(`▽ ´ )Ψ」って。^^;

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映画に登場した悪ガキの所業を見ていたら
遠い昔の夏の出来事を思い出しちゃいました。^^;
映画の話題から、話が逸れてしまってすみません。。

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