公開中のグー・スーヨン監督作品「ハードロマンチッカー」。
日常ではなかなか見たり経験することのない、暴力。
映画や他の作品を選ぶときも、結構避けていたんですが、
今回は意を決して拝観!
はじめはあまりにも痛々しい描写に目を背けそうになるシーンも
ありましたが、、、
役者として人物リサーチしてみようと思い、
なぜこの人は殴るんだろう。
何を守ろうとしてケンカするんだろう。
とか考えてみると、
非常に閉塞的な社会の中で、
主人公がとても純粋で不器用ながら、一生懸命生きていて
愛しく思えてきました。
作品全体は差別や暴力に包まれているけど、
それが現実を突きつける強烈なメッセージになっているし、
それだけ人を想う気持ちも強く浮き出てくる。
表面に出てくるものだけではなく、その奥底に視点を置いて見る。
これまで食わず嫌いで避けてきたようなものにも
挑戦してみようと感じさせてくれた映画でした。