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世界怪魚釣行記

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怪魚快食その16ヘラチョウザメ

2019-06-09 15:05:00 | 2019(アメリカ)
 怪魚はいったいどんなお味? その疑問に答える

「怪魚を食べよう!
 怪魚快食その16 ヘラチョウザメ編」


「ヘラチョウザメ」
学名:Polyodon spathula
原産地:アメリカ・ミシシッピ川水系

 実は、釣ったヘラチョウザメをキープしてしまいました…。僕の滞在していたこの地では、ほぼ100%、現地の人は食べるために釣りをしてますね。まあ、スナッキング(引っ鰍ッ釣り)という後味悪い釣りなので、僕はこの釣りを「漁」として捉え、「一匹だけ釣って、一匹だけ食べる!」と、心に決めていました…。

 ということで港に戻り、まだ生きているヘラチョウザメの調理を開始! すると、アメリカ人のガイドさんが取り出したのはナイフではなく、電動ノコギリだった! 尾ビレの付け根を切断してから、脊髄(?)を引っ張り出す! 指の太さもあるブヨブヨのゼリー状の物体…。さすがアメリカ、もの凄く大胆な神経締め…(^_^;)。

 口にホースを突っ込み、大雑把に血抜きをする…。

 頭部を切断すると、流し台が異様な光景に…。

 被ってみた…(^_^;)。プランクトンを捕食する大きな口。

 おなかを捌くと、卵がモノ凄い量出てきた…。

 三枚に卸しました。

 まるで大型の動物の肉を扱うかのように、大雑把に切り分けていく…。

 余った部位は湖に「ャC…」と捨てまくる。この感じ、アラスカのサーモン釣りでもよく見かけた光景。アメリカ人は、身の部分だけ大雑把に切り取って、残りは川に全部捨てる。美味しいイクラも無惨に捨ててある光景をよく目にした。もったいないけど、それが鳥や小魚の餌となり、自然に帰っていくので、まあ、合理的と言えますね…。

 ガイドさんのトレーラーハウスに移動し、クッキング開始。

 ヘラチョウザメの身に、唐揚げ粉でがっちりと味付けをして、低温でじっくりと揚げていきます。しばらくして完成! お味の方は「んー、なんか少し臭い。ほのかに独特にかおる。でも、味は悪くはない」、魚というより鳥肉? いや、沖縄で食べたカジキマグロにそっくりだ!

 残りは塩コショウで味付けをしてから炭火で焼く。こちらも噛みごたえがある、まんまカジキマグロ! 以上、この二品が現地式調理みたい。

 大量の卵はキャビアにしてみることに(実際、現地ではキャビアの代用品とされている)。
 卵をこす網もなかったし、撮影中で時間もなかったので、テキトーに作ってみました(^_^;)。
 お湯で洗って筋を大雑把に取り除き、白ワインをぶっかけて塩で揉む。お味の方は…?「テキトーに作ったけど、結構キャビアだった笑」。もうちょっと時間と道具があったら、かなり美味いキャビアが作れそう!

 捨てるのがもったいないので、吻(ふん)は切り取って、ホテルに持ち帰った。塩漬けにしてエアコン前で乾燥中…。はたして、うまく飾り物になるのか…?


「怪魚のテキトーレシピ16」
 捌いていると、まるで哺乳類を解体してるかのような気が…。肉も、魚とはちょっと違う癖があり、お酒で臭みを消してから調理するのが無難。
 フライやソテーなど、がっちりと味付けをしてからの、大雑把な西洋風調理が合っていると思う。「美味とされ、乱獲の憂き目に遭った」ような話を聞いていたが、日本人としてはそんなに美味しくない。不味くはないが、正直好んで食べる程の物でもないと思った…(^_^;)。

作り易さ ★★☆☆☆(デカすぎる)
美味しさ ★★☆☆☆(魚の事。なし)
レア度 ★★★★☆(流通してない)
※不定期更新 次回に続く…。

★★怪魚快食の過去記事★★
怪魚快食その1(アリゲーターガー)
怪魚快食その2(バラマンディ)
怪魚快食その3(ホワイトスタージョン)
怪魚快食その4(グーンシュ)
怪魚快食その5(ノーザンパイク)
怪魚快食その6(ダトニオ類)
怪魚快食その7(アカメ)
怪魚怪食その8(ナイルパーチ)
怪魚快食その9(雷魚・カムルチー)
  「雷魚・カムルチー編 その2」
  「雷魚・カムルチー編 その3」
怪魚快食その10(イトウ)
怪魚快食その11(カミツキガメ)
怪魚快食その12(レイクトラウト)
怪魚快食その13(ウシガエル)
  「ウシガエル編 その2」
怪魚快食その14(オオウナギ類)
怪魚快食その15(マーレイコッド)
怪魚快食その16(ヘラチョウザメ)
※いままでの記事で、これは絶対食べるべきと思えたのは、バラマンディ・アカメ・カムルチーかな…。

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