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世界怪魚釣行記

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アマゾン近況報告4

2010-11-02 23:13:00 | 海外2010(ブラジル)
10月28日近況
 再び高橋さんと、1泊2日のショート遠征へ行く。最後なので、だいぶ下流まで行くと、岩肌剥きだす急流域が現れ始めた。こういう場所で釣りたかったんだよなぁ(やっぱり、今回の遠征もまた上流部に行き過ぎた感がある…)。
 ビックーダさん、ビシバシ出てきて楽しいわ。

 そして、分厚い流れに大岩が絡むシャロー。CDマグ11を通すと、タライロンがヒット!

 やっぱり、カッコええ!

 凶悪な面構えである。

 歯が凄い! こわっ…。

 そのグロテスクな姿からは想像できないが、食べても美味い(笑)。

 そして遂に、なんとか最後にタライロンと言えるサイズを釣った! 

 長かった。嬉し過ぎる…。

 高橋さん、家族の皆さん、ホントにお世話になりました。

 もう、会うことがないと思いますが、一生御恩は忘れません(次はもっといいャCントに行きます…笑)。


「タライロンとタライラーの違い」
 一番の違いはそのサイズだが(タライロンは1mオーバーになり、タライラーはせいぜい50cm位まで)、同サイズだと一瞬見分けがつかない。

 タライロンには、鰓膜(さいまく。エラ蓋後方の薄い部分)に黒い斑点が入る。

 目が比較的大きく、上に飛び出しており、

 ボディは長さの割に、ややほっそりとした感じ。

 小型ながら歯が凄い。お子様サイズでも、なんとなく風格違う…。

 こちらはタライラー。サイズの割にずんぐりした感じ。


アマゾン近況報告3

2010-11-01 07:19:00 | 海外2010(ブラジル)
10月21日近況
 今日は一日中暇をしていた。皆忙しくて相手にしてくれません(ブラジルはわりと先進国なんで、アフリカとかの様に誰かしらブラブラしている人が相手にしてくれることはなく、皆しっかりと働いております。フィッシング・バガボンド武しゃんは少々肩身が狭い…)。
 夕方になり、初めに出会った日系人高橋さんが仕事を終え、宿にやって来た。「お土産を持ってきたヨー」と言い、ニタリと笑う。手渡されたのはタランチュラだ。

 素敵なお土産ありがとうございます(笑)。現在、俺のペットです…。



10月24日近況
 日系人の高橋さんと1泊2日で奥地の川に行ってきた。夜中の3時に村を発ち、隣町で他のブラジル人釣り師3名と合流し、赤土の未舗装路を永遠と走り、川辺に立ったの朝の10時だった。今まで釣りをしていたのっぺりとした流れの上流部とは異なり、所々で巨岩が水面から顔を覗し、流れは速く渦巻いている。
 「イイ流れだなぁ」とため息をついていると、背後で「パキンッ!」と嫌な音がした。振り向くと、高橋さんが俺のロッドを車のドアに挟んでいるんですけど…。

 雷魚ロッド2本は無事だったんだが、対怪物用のNEWロッド「アクテオン(エバグリ)」が真っ二つになっているではないか…汗。保険でなんとかなるとは思うのだが、対ピラルクーに考えていたロッドが…。
「高フ身体を手に入れた! そして、高フ身体が折れました…泣」。
 「不吉だ」と思いつつ、気を取り直してボートに乗り込む。ャCントは10km下流にあるという。アルミボート2台に分乗し先を急ぐが、俺と高橋さん、そしてブラジル人鯰師1名を乗せたボートの調子が悪く、1度止まると中々エンジンがかからない。仕方なくもう1台にけん引してもらうが、無茶苦茶速度が遅い。「いつになったら釣りができるのやら」と思い空を見上げていると、「ウォ!」とブラジル人達が叫び声を上げ、そして前方から大岩が迫ってくるではないか。激突する寸前でかわしたが、肝を冷やした。ブラジル人達は明るく「オッパッ!オッパッ!(驚いたわ~)」と笑っているが、ますます不吉な予感がしてきたんだけど…。
 ャCントにたどり着いたのが昼の12時過ぎだった。2つの川が合流し、流れが複雑で期待の持てるャCントだと思った。しかし、こんなに奥地に来たと思ったのに先行者がいた。2台のボートが川の真ん中に浮かんでおり、川辺にャcンと建っている小屋には人影が見えた。高橋さんに話を聞くと、川辺の広大なジャングルは先日出合った日系人・羽賀さんの土地であり、その小屋は釣り師のために建てたものだという。羽賀さんと知り合いの釣り師だけが使用できるらしい。
 先行者のボートに近づき話を聞くと、「カショーハ(ペーシュ・カショーロ)が入れ食いで、すでに37匹釣った」と言う! 2つの川が合流してできた流芯の脇。流れがよどむャCントにアンカーを打ち糸を垂らすと、すぐにアタリが連発した。確かに凄い数の群がいるようだ。

 うわー、やっぱりこの魚カッコいいわー。下顎から突き出た牙と大きな瞳のアンバランス感がいいんだよなー。

 ブラジル人の鯰師もすぐにカショーハを手にした。不気味に血に染まる牙がイイ感じ…。

 なーんて書いていると、随分楽しんでいるじゃないかと思うかもしれないが、少々この釣りには飽きている。釣果は全て「トゥビーラ」という、鰻と鯰を足して2で割った様な珍魚を使っての餌釣り。前年、シングー川上流域で鯰釣り師と共に散々やった退屈な釣りである。激流域ではルアーを果敢に襲う「激流の牙狼ことペェイシュカショーロ」も、流れの緩やかな川ではルアーではほとんど釣れない(深場に散らばっていてャCントを絞れない)。流芯脇の流れがよどんだ深場で、川底の死肉や小鯰を漁っているのだろう。生息環境によって、狼が「緩流のハイエナ」になってしまうのだ…。

 トゥビーラの口から背にかけてフックを通し、10号ぐらいのオモリで底を取る。ゆっくりとシェイクして誘っていると、途端に「ゴツン、ゴツン」とあたり(餌に鋭い牙で一撃を加えているところだろう)、その後餌を咥えて走り去る。そこでラインを少し送り込んで思いっきり合わせる。強めの雷魚タックルを使っているので、引きは大したことない。やはりこの怪魚はルアーで釣ってこそ面白いんだろう。ブラジルの中部では、鯰師・餌釣り師が多いためいつもこの釣りをやる羽目になるのだが…。隣のブラジル人鯰釣り師がカショーハのアタリに一喜一憂しているのを横目で睨み、俺はルアー釣りに変更するタイミングを見計らっていた…。

 2時間ほどカショーハを釣りまくっていると雲行きが相当怪しくなってきた。あっという間に土砂降りになり、周囲に雷がビシバシと落ちまくる。俺達は今夜の野営予定地に避難し、ビニールシートを被って雨を避けるが、一向に止む気配がない。益々激しさを増し、足元に小川ができてしまった。2時間ほどじっと耐えたが、我慢の限界がきて羽賀さんの小屋に逃げ込む。この日は結局カショーハの入れ食いを2時間ほど味わっただけで終わってしまった。

 夕食はカショーハの炭火焼。夕マズメにタライロンを狙ってルアーを投げようと思っていた俺は大いに失望し、酒を大量に飲んで意識を失った…。


 翌朝、夜明けと共に目が覚めた。鯰師にお願いし、朝一の2時間だけルアーを投げさせてもらうことにした。岸辺のシャローに当リや岩が絡むャCントをザラで探って行くが、鯰師のテンションが思いっきり低く、ボートを漕いでくれない。岸辺はほとんど流れが無く、効率よく移動ができない。この地ではルアーがほとんど普及しておらず、ルアー釣りに理解がない。おまけに彼も土日だけが釣りに使える時間で、昨日の大雨で欲求不満が募り、早く餌で鯰やカショーハを釣りたいのだろう。
 だが、少しぐらい漕いでくれてもいいじゃん…。まあ、オールも無かったんだけどね…。仕方なく、トゥビーラを入れている桶のフタで自分で漕ぎながら、キャストを続けるが、効率が悪過ぎる。おまけに岩礁地帯に入り流れが出てくると、ボートが岩に激突しまくり危なくてしょうがない(鯰師はボートの後ろでボォーとしていて衝突回避さえしてくれない)。結局70cmぐらいのタライロンが一度水面を割ったが、釣りにならずルアーを諦めた。過去2度に渡るブラジル釣行で俺を散々苦しめた鯰男が今回もまた…。まぁ、連れて来てもらっているんだから、文句は言えないんだけどね。フィッシング・バガボンド武しゃんは肩身が狭い…。
 「タライロンはトゥビーラを使っての餌釣りに限る!」と言い張る鯰師さん。「じゃあ証拠を見せてもらおうか!」ということで、餌釣りを開始する。もうルアーで釣りたいとか贅沢言わないから、怪物タライロンを釣らせてくれよ!
 しかし、この日は絶望的に釣れなかった…。前日、あれだけいたカショーハも姿を消した。夕方まで5人で糸を垂らしてカショーハ1匹。そして高橋さんの釣ったクルビーナ(下写真)。

 ついでに珍鯰「ビク デ パト(地域によってジュルペンセンとも言う)」が2匹。死にたいわ…笑。

 上顎が長く、ヤスリの様なざらざらした細かい歯が並ぶこの鯰。なんでこんな進化を遂げたのか? メリットあるのかな…。

 苦闘はまだまだ続くのか…。この地では風に吹かれる枯葉の様に、他人任せでに吹かれるままに旅をしてきたが、少々精神的にお疲れ気味…。


アマゾン近況報告2

2010-10-20 10:25:00 | 海外2010(ブラジル)
10月20日更新
 まだ奥地に行けず、村でくすぶり続けているのだが、段々と釣り環境が整いつつある。昨日、第二の救世主・2人目の日系人が現れた。日系2世の羽賀さん。お父さんが1世、お母さんがブラジル人ということでハーフ。彫りの深い、ハンサムガイである。そして、大の釣り好きであるっ!!
 「2日前にカショーハ(ペーシュ・カショーロ)を釣りに行き、メータークラス3本を釣った」という。「今からそのャCントに行こうぜ!」ということで、彼のアルミボートに乗り込んだ。エンジンはマーキュリーの15。今まで歩く速度と同等レベルでしか走行できない船で釣りをしていたため、このクラスのエンジンでもだいぶ早く感じた。今まで何時間も鰍ゥっていたャCントをあっという間に過ぎてゆく。そして、釣り師だけあって、ャCント選択から餌の付け方・誘い方が絶妙である!

 小型のカショーハしか釣れなかったんだけどね…笑。

 羽賀さんにはブラジル人の血が半分入っているので、話が少し大きいかも(笑)。

 しかし、言葉が通じる釣り師の登場で色々と見えてきたものがあった有意義な日だった。そして、彼は川の奥地にファゼンダ(牧場)を持っているという。土曜日の遠征で怪物タライロンが釣れなかったら、一緒に行こうと誘ってくれた。面白くなってきた…。

 おまけのタライロン釣行・外道写真。剛力鯰「ジャウー」。「トゥビーラ」という鰻と鯰を鰍ッ合わせたようなニョロリ系の魚を餌に、ブッコミ釣りでタライロンを狙っていた時であった。「ゴツ、ゴツ」と竿先が引きこまれ、すぐにゆったりと重々しくラインが走る。渾身の力を込めて合わせると、モノ凄いパワフルな疾走が始まった。ロッドは硬い雷魚用「GUNGUN≠V3RH」を使っていたため、魚の走りがモロに両手に伝わってくる。
 これは大物タライロンに違いないと喜んだのも束の間だった。水面に姿を現したのは小型のジャウー。「このサイズであれだけ引くのか…」、アマゾンの鯰はやっぱり半端じゃない。

 その夜、日系人宅にお邪魔して、ジャウーのから揚げを作った。筋肉質の身とゼラチン質の皮膚。アマゾンの鯰はファイトも味も美味である! 

 タライロンはまたこんなのしか釣れなかった…。


 いじけて、餌で小物釣り…。可愛いピンクテールカラシンさん…。


おまけの動画「羽賀さんカショーハを釣る」


アマゾン近況報告1

2010-10-18 12:31:00 | 海外2010(ブラジル)
10月4日更新
 お久しぶりです。管理人、現在、南米アマゾンに遠征中です! ブログ更新が中々出来なくてスミマセン(メール返信も全くしていません…汗)。久々に自分のネットブックが繋がる環境だが、暑くて更新する気も起きないぞ。釣果報告はしばらく、お待ちを! 

 マナウスから船に乗って2日、アマゾン川を下ってサンタレンまでやってきました。街角で酒を飲んでいたところ、前の席から俺のビールに手が伸びてきて、ぎょっとする。

 なんだ、寝てるのか…。平和な国です(笑)。

 のんびりダラダラと旅をしているので、更新・連絡が途絶えてもご安心を! ではまた、明日から陸路で移動です。バスに乗って、2~3日かかりそう…。 


10月18日更新
 大変、お久しぶりですね…。ここ1ヶ月、色々と意欲が無くなり更新していませんでしたが、先日ジャングルから街に帰ってきたら、消息心配メールが溜まっていた。全部に返信している時間が無いので、とりあえず「俺は無事です!」的に何か更新しなくてはと思いつつ。
 タパジョス・ピーコック(学名:シクラ・ミリアナエ Cichla mirianae)。タパジョス流域上流に生息するピーコックバスの写真を上げとこう…。現在、管理人はタパジョス川流域・上流部に滞在中。ここら辺りのピーコックバスは最大で4~5kgぐらい、平均サイズは40cmぐらいとあまり巨大化はしないのだが、綺麗でイイね!

 初めてこの地を訪れ、一人オカッパリで川辺を探索していて見つけた小さなラゴア(野池)。増水時に取り残された水域だと思うが、水深約40cmと激浅だ。はたして魚は残っているのか? 半信半疑でブラジリアンペンシル「Dr.スャbクJr」を動かしていると、当リの陰から勢い良く飛びだしてきて猛烈バイト! 小型ながらイイコブ持った綺麗なピーコ。

 なーんて書いていると、随分楽しんでいるじゃないかと思うかもしれないが、現在タライロンを求めて苦闘中。ここでは所詮ピーコックバスは外道に過ぎない。この流域にはモノ凄い怪物が潜んでいるぞ…。
 ホントかよ!? 66kgって?(トリック写真だという人もいる)。

 しかしこれは本物でしょ。農家のおっさんが昔捕ったという巨大タライロン。

 壁に鰍ゥるタライロンの頭…。


 先日までボートの手配が難航し、一人ジャングルの中に突入しウェーディングで釣りをしたり…。

 なんとか見れるサイズだがジャングルの湿地帯を一人水に浸かりながら数kmも進んでいくのは結構浮「。

 蛇もたくさんいるし…。

 こいつはまだ大したことないけど、アナコンダもいるらしいし…。

 こいつは毒がありそう…。えっ、これ南米最強毒蛇のジャララッカじゃね? あまり蛇には詳しくないが、こわっ!


 見かねたブラジル人の気のイイおっさんが船を出してくれたと思ったら、屋形舟の様な巨大な奴。ルアーキャスティングには思いっきり不向きなんだけど…。

 下写真の右側、イタリア系の気のイイおっさん。その後ろに写るのが、おっさんの奥さん・奥さんのご両親。「なんで釣りに家族総出で来るかな?(苦笑)」、タライロン特捜隊です(笑)。

 船を流しながらキャストするなんてことはこの船では難しいため、このピーコックバスは屋形船で時速30kmで走行中にキャストして捕ったもの。

 皆から祝福を受けるが、「俺のやりたいことはこんなことじゃない」と微妙な心境…。もう、やけくそになって無理やり楽しむ俺…。

 一方、ビックーダは結構釣れます。

 しかし、川の流れがのっぺりとし過ぎていて、岩が絡んでないんだよなぁ。ャCントが全く絞れないタイプの川。ちょっと上流に来過ぎた感があるわ…。

 先日までこの面子で大物タライロンを探索していたのだが、もう無理だと思って解散を宣言した! 釣り旅の揩ニして「世話になった方とは最後まで」というのがャ潟Vーであるが、致し方ない。
 だが、救世主が現れた。非常に小さな村だが、日系人がいた!(ャ泣gガル語が話せない旅人にとっては「日系人の方々」が神に思える)。その方と現在、ボートを借りて奥地に潜入計画を進行中です。

 ホントは今夜、出発するはずだったんだが、日系人の方に仕事が入ったため中止。土曜日に延期になり、村でくすぶり中…。なんだかんだ苦戦しながら、タライロンは数は出ているのだが、怪物には程遠いサイズ。

 土曜日が待ち遠しいわ…。

 あっ、ピーコックバスのヒットルアーは主に、ブラジルでよく売られている11cmのジャーキングミノー。岸辺の当リ撃ちといった感じだよ。


 おまけの昨年の釣果写真。シングー川流域・最上流部で釣ったピーコックバス。こいつも「シクラ・ミリアナエ」なのだろうか? あまりピーコックバスの細かい分類については詳しくないので分からぬが…。


 ではでは、また暇を見つけて更新します。