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世界怪魚釣行記

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カイマンハンティング6

2010-11-13 23:26:00 | 海外2010(ブラジル)
2日目夕方
 巨鳥との戦いに疲れ果て、「もう、ちょっと動物はいいかなと…」。減水のため、魚はワニに食い尽くされており、この野池には何一つモチベーションが残っていない。だが、シルビオさんが40cmぐらいのピーコックバスを手にやって来て、「4mオーバーのワニを釣ろう!」とやる気マンマンだ。仕方なく、フックを付けずにピーコックバスの尾にラインを巻きつけて大遠投し、シュミレーションをする。
 巨ワニのヘッドシェイク、小物とはやはり迫力が違い過ぎる。まるで恐竜。動画はこちら↓

 タックルはロッド「GUNGUN≠V3RH(バレーヒル)」、リール「コンクエスト401(シマノ)」、ライン「JIGGER8HG 130lb(サンライン)」、リーダー「ケプラーノット30号」。減水で昨年よりだいぶ野池の規模が小さくなっており、走って追いかけたらなんとかなりそう。だが、ランディングはどうしよう? 水深があるところならともかく動いてくれるが、最終段階で岸辺の浅瀬で踏ん張って全く動かなくなる。ロープを口に鰍ッ車などで引き上げる必要があるが、運悪くカウボーイ達が出払っており、投げ縄を出来る人間がいない。俺達だけで勝負を挑んだら、たぶん誰か死ぬ!(笑)。
 ということで、ルアーにフックを付けずにお遊びをすることに。昨日、巨ワニの一撃で破壊されたブラジリアンペンシルからフックを外し、池に放る。 

 約15分後…。

 巨ワニのバイトの迫力に魅せられ、憑かれたようにキャストを続け、約45分後…。ブラジルでNo.1プロフィッシャーマン・ネルソンナカムラさん製作のペンシル死亡…。結局この日、この野池ではトゥユユを釣っただけで終わってしまった。

 池の隅っこで水浴びをするカピバラさん達。可愛い…。


 今夜も暇を持て余していると、ライトの下で獲物を狙うカエルを発見。試しにフンコロガシ(?)をあげると、手から次々と食ってゆく。結局、4匹も食ってしばらく動けなくなった。食い過ぎ(笑)。

 魚が出てこなくてスミマセン。カイマンハンティング、終了。


カイマンハンティング5

2010-11-12 12:21:00 | 海外2010(ブラジル)
2日目
 日の出とともにベットから飛び起き、ピーコックバスを釣りに行く。

 牧場の敷地内に広大なラゴアがあり、60cmぐらいまでの小型のピーコックが入れ食いである。昨年もこのラゴアを訪れたが、シルビオさん、牧場の主の息子・ギレミーさんと共に約100本のピーコックバスを水揚げした。更新していなかったが、昨年の釣行模様。約100本釣って最大は60cm約2kgといった感じ。

 現地名「トゥクナレ・ピッタンガ」。学名「Cichla pleiozona」。 

 平均サイズ30cm前半から40cm前半ぐらい。体色は様々だが、すべて同一種だと思う。



 もう少しサイズが出たら最高だが、アタリが途切れず、数釣りを楽しめるラゴアである! 外道でオスカーも釣れるよ。

 美しいオスカーの他には、ピラニア2~3種、タライラーなどが釣れる。

 ということで、約1年ぶりの釣行になる。

 ラゴアに到着すると、昨年よりだいぶ減水している。試しに船着場周辺の激シャローにペンシルを放ると、1投ごとに外道のタライラーが水面を割るが、本命ピーコックのアタリは皆無。水深は50cmを切っている所がほとんどで、薄いブラックウォーターに湖底が透けて丸見えである。昨年あれだけいたピーコックバスは一体どこへ行ったのやら…。
 しばらくアルミボートを低速で走らせると、水草の生い茂るシャローに、ピーコックバスが逃げていく姿が頻繁に見えるようになった。TDソルトペンシル9F(ダイワ)で水草際を攻めると、水面に引き波を立て追ってくる。アタリが連発。

 だが、昨年のような爆発力はなく、時折アタリが集中するが、すぐに途切れる。ャCント移動を繰り返し、ピーコックバスの溜まっている場所を探すが、数は伸びず。そして激痩せ固体が多く、どうもコンディションが悪い。
 さらに最悪なことに、朝からエンジンの調子が悪く、一度エンジンを止めると次はなかなかかからない。広大なラゴアで遭難したら大変なのであまり奥地には行けず、近場をグルグル周っているだけだ。

 外道のオスカー。その風貌からは想像し難いが、ルアーに良く反応する。同サイズならピーコックバスより引く。

 小型ながらイイコブ持ったピーコックバス。

 エンジンの調子が最悪になり、引き返すことになった。結局、約3時間で2人で20本ちょいといった感じ。爆釣には程遠い。
 牧場で働くカウボーイ達の食料に釣果の4分の3ぐらいをキープ。


 「日の出から日没までピーコック爆釣!」を期待していたのだが予定が狂い、午後から時間を持て余す。もう家の前の野池でワニを釣るしか選択肢はない…。
 浅瀬でペンシルを動かしていると、突然大きな影が「ふわっ」と舞い降りて来て、ルアーをついばんだ。それは「トゥユユ」という全長1.2m、羽を広げると2mにも達する巨大な鳥。「あっ!」と驚きロッドをあおると、その瞬間咥えていたルアーが落下し、飛び跳ねたトゥユユの足にラインが絡まってしまう…。慌ててラインを巻き取るが、トゥユユは仁王立ちして微動だにしない。

 トゥユユはコウノトリ科に分類され、和名をズグロハゲコウ。学名を「Jabiru mycteria」という。水辺に生息し、主に魚類を捕食している。パンタナール地方ではこの地を象徴する鳥として保護されている。これは大変なことになってしまったなと…。トゥユユの生息数は多いと思うが。日本だと、「トキを釣っちゃったって感じかな…汗」「このままリリースできなかったら、逮捕されるかも…」、冷や汗をかく。
 下写真、レストランのテーブルクロスに刺繍されるトゥユユ。パンタナール地方では街の様々な所でキャラクターが目に付く人気者。

 ラインを切ることだけは避けたい。とりあえず、ラインを巻きながら接近戦を試みる。しかし、トゥユユは驚いて空に飛び立った。このまま飛んで行ったらラインを全部引き出されると思い、ラインを指で押さえて陸地に誘導する。だが、最悪の事態に陥ってしまった。バランスを崩したトゥユユが急降下、ワニが無数に浮かぶ野池の真ん中に落下してしまう。
 「く、食われます…」、固唾を呑んで成り行きを見守った。だが、水面で大暴れする巨鳥の迫力にワニも恐れ慄いたのか、近寄ろうとはしなかった。周辺に2m以下の子ワニしかいなかったことも幸いした。
 その後、池の中央からャ塔sングで浅瀬に寄せると、トゥユユは再び仁王立ちして大きなクチバシで威嚇してくる。ロッドを立てラインが絡まった片足を上げさせ、片足ケンケンをさせる。ラインを巻くと、「おっとっと」とバランスを崩しながら、少しだけこちらに寄って来る。それを繰り返して距離を縮めてゆく。なんとも不思議な攻防戦がしばらく続く。
 やがて陸地に上がったトゥユユ。大きなクチバシは凶器そのものだ。「ガッガッガァ」とクチバシを噛み鳴らし、ちょっと浮「。駆けつけたシルビオさんがズタ袋を手に巻き、クチバシをがっちりと確保した。なんとかラインを足から解き、リリースに成功する!野鳥ファンの方々、大変申し訳ありませんでした。トゥユユは無事に飛び立っていきました。泥で汚くなっちゃったけど…。
 なかなか飛び立って行かないので、アクションを促す俺…。



 いちおう、小声で叫んでおこう。「アニマァァー!」。 

2日目夕方に続く…。


カイマンハンティング4

2010-11-10 17:12:00 | 海外2010(ブラジル)
 昨年に引き続き、ボリビアとの国境に近いブラジル西の果に4mを超えるカイマンハンティングに行ってきました!
 ↓ 昨年の釣行模様はこちらを参照。
http://wind.ap.teacup.com/fishing/788.html


1日目
 早朝、日系ブラジル人シルビオさんの運転する軽自動車に乗り込み、ブラジルの西の果てを目指す。シルビオさんの友人がボリビアとの国境に近いジャングルの中に約4万3千ヘクタールという広大な牧場を持っているという。その一角に周囲500mほどの野池があり、4mを超える巨大なワニ「クロカイマン」が群れを成す。
 ひたすら何の変哲もない舗装路を2時間ほど走った後、車は道を横に反れ、赤土のオフロードを行く。車体の隙間から入り込んで来る粉塵に我慢しならがさらに1時間走ると、木でできた門を通り抜けた。シルビオさんは「ここからが友人の土地だよ!」と言うが、それから友人の家には一向に到着する気配がない。結局、時速70kmで走り、走行時間約40分で友人氏宅に到着する。「門をくぐってから自宅まで車で40分。さすがブラジルのお金持ちはスケールが違い過ぎる…」。
 下写真、道中、敷地内の野池でちょっと寄り道。水草が生い茂る浅い野池。自作TOPルアー「ドブ邪」を放ると、タライラーが入れ食いです。タライラーに飽きてきて、何か変わった珍魚が釣れないかとスピナーに変えるとピラーニャが!

 友人氏宅の脇にはなんと家族専用の飛行場があるではないか。セスナ専用、舗装はされてないとはいえ、ブラジリアンドリームは凄い…。

 友人氏宅の前には例の野池が…。今年はだいぶ減水しており、野池の規模が小さい。その分ワニの生息地は凝縮され、いたる所に不気味な黒い影が行き交う。

 岸辺でカピバラや野鳥を狙う大型のカイマン。 


 なんとなく大型(4mオーバークラス)を狙う気が起こらず。というか、こんな遊びを続けていると、いつか死人が出そうなので気が進まず…。とりあえず、1.5mぐらいの小型カイマンをペンシルで狙うと、すぐにヒット! リアフックに最初のカイマン、寄せていた時に水面に浮いていた別のカイマンの背にフロントフックが鰍ゥってしまいダブルヒットとか…(なお、管理人がオーバーアクションなのは、日本の雷魚ロッドが硬過ぎてワニの瞬間的な首振りに対応できないため、ルアーの破損を防ぐためっす)。

 続きの動画。

 結局、この日は移動の疲れもあり、子ワニを数匹釣っただけで終わってしまった。夜中、暇だったので酒を飲みながら野池を観察すると、岸辺にモノ凄い数のワニの目が光ってる。

 ワニが這い上がってこれない浅瀬で、カピバラさんの家族が警戒しながら入浴中。

 結構デカ目のカイマン。暗闇で見るとかなり浮「…。

 2日目に続く!

黄金の猛虎ドラードとバガボンド(漂流者)

2010-11-07 20:53:00 | 海外2010(ブラジル)
11月4日近況(滞在地:ブラジル・パンタナール湿原)
 パンタナール湿原では11月1日から2月いっぱいまでャ泣gガル語で「ピラセーマ」と言われる禁漁期だ。日程的に、黄金の猛虎「ドーラド」を狙うのは無理だと思っていたが、今年のピラセーマは11月5日からだという(年によって変動するらしい)。

 ということで、禁漁の3日前にギリギリセーフでパンタナール湿原に入り、日系人シルビオさんのバスボートで出撃する! 話によると、今年はドラードが好調のようだ。約2週間前の釣行では障害物を丁寧に撃ってゆくとアタリが連発し、「3人でトリプルヒット!」なーんてこともあったらしい。昨年は「3人で1日中撃って0~2匹」といったしぶい釣行だったので、期待は大きい!

 だが、数日前に降った雨の影響で川にだいぶ濁りが入っており、ドラードの活性は極端に低い。まあ、釣りではよくあることなんだが、「話が違うじゃん…」。12cm前後、フローティングのジャーキングミノーで、流芯に沈む当リなどの障害物をピンャCントで撃ってゆく。アタリはャcャcだが、大河川で明確なャCントもなくキャストをしまくるのとは違い、エンジンを止めて川を流されながら、目まぐるしく過ぎ去って行くャCントを撃ちまくる。集中力は途切れない。
 ャcャcとアタリがある中、テルさんが小型の50cm台を2匹ゲット。俺もそろそろ1本欲しいなと思い始めた頃、船長のシルビオさんから痛恨の一言が発せられる。「ガソリン、なくなったヨー(苦笑)」。どうやら出発前にガソリン残量のチェックを怠ったらしい…。出発地点の港から現在地までの距離を訪ねると、「50kmも上流部にいる」とのこと…。この先僕らはいったいどうなるのでしょう…。このまま流されていけばいずれ下流の港にたどり着くとは思うが、川の流れは時速10kmとしても5時間もかかるっ!?
 ということで、シルビオさんとテルさんがエンジンとなり、泳いで船を引っ張る(笑)。なお、管理人は泳げないため、船上でビールを飲みつつ…。少し早くなったような気がするが、無駄な努力と思われ…。

 2人が奮闘する中、まだドラードの顔を見ていない管理人は懸命に竿を振る。岸辺を走る流芯に巨大な木々が重なるようにして唐鼾桙ナおり、イイ感じのャCントが迫る。ドラードは主に障害物の上流側に居つく。ミノーを当リの上流部に落とし、流れに乗せて当リの下に送り込んでアクションをつける。途端に「ガツン」とあたって黄金の魚体が跳躍する。50cm台の小型ながら、嬉しい今年初の黄金の魚・ドラード!

 とりあえず1匹捕ったので、俺も川に飛び込んで船を引っ張ることに。泳げないのでライフジャケットを着用し…。

 3人で交互に船を引っ張り泳ぎ続けるが、一向に港は近づいてこない。諦めて、ドラードを狙い始めるが、障害物をピンャCントで狙ってゆくこの釣り。ルアーがしょっちゅう引っ鰍ゥってしまうのだが、エンジンがないため船は流されていくだけでルアーを捕りにいけない。ロストしまくり…。おまけにラインを思いっきり持っていかれた俺は、ライン残量20mを切った状態で釣りを続けなくてはならず、その後至近距離しか撃てなくなった。思いっきりグダグダな釣行である…。
 しばらく流れ続けて、支流との合流点に到着する。本流は濁りがきつくミルクコーヒー色をしているが、支流はわりと澄んでいて、合流地点は2つの色が混ざり合わずにしばらく続く。境目にミノーを通し、激しくトゥイッチすると「ゴンッ」とあたって2度3度優雅な跳躍を繰り返す。60cm前半のドラードをゲット!

 若魚。まだまだ貫禄が無いドラードの顔。

 その後、雨雲がやって来て周囲に雷が落ちまくる。一体どうなることやらと思っていたが、携帯が通じる所まで流されたところでSOS電話。仲間の船にガソリンを運んでもらい、なんとか帰路に着くことができた。結局3人で小型4本のみ…。

 おまけのシルビオさんでの宅居候、思い出写真。レストランを経営するシルビオさん宅でまかない飯をご馳走になる日本人2人。今日はフライドチキンだ!

 下写真、いつの間にか結婚していたシルビオさん。2ヶ月前にお子さん誕生、おめでとうございます。まだ首が座っていない赤ちゃんをおっかなびっくりに抱く管理人。 


 そしてタイムリーに、10月にパンタナール湿原・ピキリ川に釣行したMさんから投稿写真をいただきました! 「ヒットは数多くあるものの、なかなかキャッチにいたりませんでした。どうにか2匹ほどキャッチしました! ヒットルアーはK≠sENとレッドフィン」とのこと。

 下写真は間近に現れたオンサ(ジャガー)。「滞在4日で3回も見ることができました!」とのこと。アマゾン最強の生物・オンサ、管理人もいつか実際に見てみたい。羨ましい。 


パンタナールカイマン、ヒット!

2010-11-04 01:37:00 | 海外2010(ブラジル)
11月3日近況
 ご無沙汰しております。管理人は現在、世界最大級の湿原・パンタナールに滞在中です。昨年もお世話になった日系人・シルビオさん宅で、フィッシングジプシー(笑)のテルさんと合流し野池巡りへ。
 開始早々、テルさんがペンシルで150cmクラスのカイマンをゲット! ワニ釣りはなかなか楽しいが、ランディングが厄介である。手に噛み付かれてデスロールを食らおうものなら、即刻旅終了! 場合によっては手がとれちゃうかも…。噛まれないように細心の注意を払い、ロープで口をグルグル巻きにする必要がある。ワニは噛む力に比べ、口を開く力が極端に弱いためこれで大丈夫(ロープを持っていなかったので、PEラインで代用しているため、少々不安は残るが…)。

 釣り上げた後の処置が面唐ネカイマン。釣りたい様な、釣りたくないような。でも、目の前にいるとついついルアーを放ってしまうんだよな…。
 おまけのピーコックバスとカショリーニョ。昨年に比べだいぶ減水しており、水質が超悪い。魚の活性は低くかった。


 あとは暑過ぎて文章を書く気にならんので、動画お楽しみください。

 管理人にワニがヒット。動画その1。素直に寄って来たと思ったら、モノ凄い連続ヘッドシェイクに驚きの声を上げる管理人。ロッドの動きに注目!

 動画その2。岸辺で大暴れするカイマン。

 ヒットルアーはガンクラフトの「Z≠bLAW」。ランディング時に無理をしたら、後部アイがボディから抜け、このカイマンはバラしてしまった。下写真はその後GETした小型サイズ。