サロメのすぎさる日々

ヤマザキのデニッシュレモンがお気に入りです

Beethoven  弦楽三重奏のためのセレナードニ長調 Op8(1797)

2009-02-24 | Beethoven 作品集
セレナーデ・・男が恋人の窓辺で歌う愛の歌・・・・






初めてこの曲を聴いたとき、salomeはからかわれているのかと思いました。。

女性に聴かせる愛の歌にしては色々盛りだくさんなのです。

楽しげに浮かれているかと思えば、切々とせつなく歌い上げ、その直後に舞踏音楽なんかはじまったりして・・・・・・

「窓辺で聞いているsalome」としてはからかわれているみたいな気がして、

もっと、せつなくうっとりと恋を歌い上げるだけでよいと思うのです。

。。。が、それはsalomeの誤解でありました。

男性方は、まず行進曲を奏しながら窓の下までやってくるのでありました。



salomeはくつろいだ夜着を着て、窓辺によりかかります。

薄暗がりの中、音楽が聞こえるのです。

音楽の主はマーチを奏でて窓の下までくると、曲想を変えて甘美なバイオリンで愛を歌いあげます。

salomeがうっとりしていると、今度は、はやりのメヌエットやスケルツォ、ポルカをつぎつぎと演奏して楽しく夕べを演出してくれます。

最後に少し名残おしげに切なく歌ったあと、

恋人はまた自ら行進曲を演奏しながら

窓辺を去ってゆきます。

後に残るのは夜の静けさと、

楽しく甘美でとても落ち着いた気分ー

salomeはそっと窓を閉じます。。。





18世紀も終わりに近い夕べー

ベートーベンの弦楽3重奏 セレナード




Beethoven ピアノソナタ第4番変ホ長調 Op7 (1797)

2009-02-22 | Beethoven 作品集
ピアノソナタ第4番はルイ・ロルティとウィルヘルム・ケンプの演奏があったので、両方聞いてみました。
ロルティは派手で分かりやすいのですが、
うっとり酔えるのはケンプの演奏でした。

Op7は当時ベートーヴェンの弟子で伯爵令嬢のバルバラさんに捧げられています。二人の間には恋愛的な感情があったらしい。。。です。

優雅な雰囲気より、この曲は当時「愛する女」と呼ばれていました。

第2楽章のラルゴが重厚で美しく、続く第3楽章のアレグロの主題はロマンチックで
この辺のケンプの演奏は品があって、ウィーンっぽい雰囲気が漂うのです。


Beethoven Op6 はジャジャジャジャーンがいっぱい

2008-12-09 | Beethoven 作品集
ルイ・ロルティ
カナダ人のピアニストです。
何度も来日されているらしいのですが、
初めて聞きました。

とても自然な演奏です。毒っけがありません。
すっと耳になじみます。

待ちに待ったOp6 連弾ソナタニ長調は、6分足らずの曲ですが、
レビューは、、、、
あーーーー

困ったなーーーー

だって、運命の「ジャジャジャジャーン」って特徴的なモチーフ。
ピアノだからタタタターンなんだけど、
1楽章はタタタターんで始まり、タタタターンがいっぱい。

これがもう気になってしまって、
果たしてこれが後年・・・・!!??
なんて邪念でいっぱいになってしまいます。

しかも、とても明るく楽しい展開なのです。

このタタタターンで
興味で胸がいっぱいになってしまいます。

曲を味わうどころではありません。

ベートーヴェンの全曲解説書っていうのがあるので、
ちょっと高いけど、
これは買って読まなくちゃ!

と、別なところで、発奮したりして。

あー

来る人来る人にこの曲を聞いてもらって、
ジャジャジャジャーンとタタタターンについて語りたい心境なのです。

Beethoven 連弾ソナタニ長調 Op6 (1796)

2008-12-04 | Beethoven 作品集
ヤップ島には巨大な石の貨幣があって、
それらの石の価値は、来歴によって決まるんだそうです。

海に沈んでいたのを苦労して引き上げたとか、
遠くで切り出して、舟で運ぶのにどれだけの犠牲を払ったかという
苦労話しを酋長さんが聞いて、価値を決めたとか。




そんで、

ちょっとだけこのCDは苦労したのです。

だいたい、「四手のためのソナタニ長調」でしらべると、
同名のモーツァルトのばかり出てきて、ベートーヴェンのは出てきません


6分くらいの曲ですが、やっとCDを見つけて、
だーーいぶだーーいぶん待って、やーーーっと届きました。

届いた時点で、もう待ち焦がれて、
ルイ・ロルティさんに恋をしてしまっているかのように
燃え上がっている

salomeなのでした。

Beethoven チェロソナタ第2番ト短調 Op5-2(1796)

2008-11-28 | Beethoven 作品集
Op138まで、ちゃんと頑張ろー!!




毎日帰って新しい曲を聴くのがすっかり日課になりました。


こう毎日知らない曲と向かい合うのは、変化を疎うsalomeにとっては
苦痛になると思いきや、なかなかに良いものですね。

初めての印象を大切にしようと、曲が終わったら次のが始まる前に止めようと、オーディオまで走っていくのですが、昨日、チェロソナタ第1番が終わって、第2番の始めが聞こえちゃってたので、お、よさげーって、今日はかなり期待しながら帰宅しました。

あー!!
やっぱりいいです。
1楽章の短調の気迫のこもった旋律がいいです。

アルゲリッチのピアノはやっぱりすごいです。
アルゲリッチはペダリングが絶妙って解説にありました。

あー ビデオでも足、あんまり見ないなー。
足ねー。うーーむ。今度から足も見なくちゃ。


次のOp6は、お取り寄せ中。。。。待ってられませーん。


もうすぐ12月だから、その間は第9を聞いておこうかナー。

その昔、新音フロイデで歌ったんだよ。

Beethoven チェロソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1(1796)

2008-11-26 | Beethoven 作品集
クラヴィーアとチェロのためのソナタ

チェロ:ミッシャ・マイスキー 
ピアノ:マルタ・アルゲリッチ
録音 ブリュッセル1990 

チェロよりもむしろピアノの旋律が印象的です。
流麗で、流れるような旋律。

アルゲリッチの音はすごいです。一音一音、迫力があって、きれがあって、
きらきらしています。グリモーの音とまた全然違います。

この曲は、難しいです。構成がなんだか複雑です。ソナタって感じがしません。
とても美しい曲でチェロやピアノの聞かせどころは聞かせてくれるし、
流れるようで、しかも甘くない。

でも、何度聞いても、技巧的な面に感心してしまって、Op4のようには、たやすく夢心地になれないのです。
アルゲリッチが上手過ぎるのかなー?

そういえば、salomeは一流どころよりもその次どころくらいの演奏のほうが曲そのものに集中できます。



なんて、修行不足なsalomeのはずかしいお話しはこれくらいにして、

本当にこれ、
とても美しい曲で、すごーい演奏です。

Beethoven 弦楽五重奏曲変ホ長調 Op.4(1795)

2008-11-26 | Beethoven 作品集
ベートーヴェン 弦楽五重奏曲集 
チューリッヒ・ストリング・クインテット

ヴァイオリン:ボリス・リフシッツ
ヴァイオリン:マーチャス・バルタ
ヴィオラ:ズヴィ・リフシッツ
ヴィオラ:ドミニク・オステルターク
チェロ:ミカエル・ハクナザリアン
録音:2004年11月、スイス



明るくてとってもやさしい、幸せな曲です。
あんまり気持ちよくて2楽章で眠ってしまいました。

気持ちがよいと、眠ってしまいます。



全編本当にやさしい幸せな旋律に溢れています。
誰かおっとりした上品なご婦人に恋をしていたのでしょうか。
あちらこちらの節回しにそんな感じが匂うのです。

五重奏って聞きなれないような聞きなれたような、
不思議な感じです。
不思議な感じとやさしい旋律で、気持ちがほわんほわんしてしまいます。。


禁断の 全作品集♪

2008-11-24 | Beethoven 作品集
ベートーヴェンの6分くらいの小作品を何日もかかってようやく収録CDを探し当てました。
海外からのおとりよせなので、お届けに2週間くらいかかるっていうお話しです。

うーん!しんどーい!(>_<)


そんで、探しついでにこんなのを見つけてしまいました。
すっごーーい、お助けマンだよコレ!!


しかもCD60枚も入ってて、2枚分のお値段!!


んで、さっそく師匠にこれこれっ!て言ったらば、



「・・・ナラヌ。ジリキデユケ。」


 ・・・・・

 ・・・・・

 ・・・・・

 ・・・・・

 ・・・・・

 自力でいきまーす。。

Beethoven  弦楽三重奏曲ホ長調 Op3(1794)

2008-11-22 | Beethoven 作品集
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
ブルーノ・ジュランナ(ヴィオラ)
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
録音:1988年1月 パリ

室内楽は苦手です。
ダイナミックなメロディや大興奮する盛り上がりとかがなくって、
微妙な展開を注意深く聞いていかないといけないし、
緊張と退屈が隣り合わせで。。。。

弦楽3重奏・4重奏・5重奏・・・・
ああ、どうしよう・・・

何度も聞いているうちにメロディが耳になじんだら
自分のものに、なってはいくんだけど、
それって、楽しむうちにはいるのかなーって。


今週のコンサートでオーボエ奏者のH.シェレンベルガーさんが、
プレトークで「響きを楽しんでください。」っておっしゃいました。


「響きを楽しんでください。」


そんで、
「響きを楽しむ」って、「森を見ないで、木を見ていてもいいよ」
って言われた気がしました。

そんな意味ではないかもしれないけど、
salomeは
「森を見ないで、木を見ていたい」タイプである自分を常日頃から自覚して反省していたので、

シェレンベルガーさんの言葉で勝手にはげまされました。

そんで、弦楽3重奏の何回目かにこの言葉を思い出して、
曲をほっといて、弦の響きを楽しむことにして聞きました。

そしたら、チェロの響きがもんのすごくって、
3重奏だから控えめなんだけど、すごくって、
ロストロポーヴィッチってすごいですね。
そしたら、バイオリンもヴィオラもすごい響きで、
、、、、、、、、

すごいトリオです。

・・・そうして響きに耳を傾けていたら、

知らず知らずの間に古典的で上品な曲想に揺られていました。




よい週末。





Beethoven ピアノソナタ第1番 第2番 第3番 Op2-1,2,3

2008-11-22 | Beethoven 作品集
なるべくなら全集に頼らずに、奏者をいろいろ聞いていく方が楽しいと思うのですが、初期のは全集でないと収録されていません。

ピアノソナタ全集 ウィルヘルム・ケンプ

作品番号で138のうち、32曲23作品入っています。
お助けマンです。うれしい♪

ケンプさんの演奏はとても素直な演奏ー?私が素直になれるのかな?
です。

Op2-1 トレモロが印象的です。ちょっぴり古典的な感じです。
Op2-2 ウィットに富んだ連続音のメロディです。2楽章のラ~ル~ゴ~~の後のスケルツォ。ノリが良くて、ほっとしました。この対比に乗せられます。4楽章のロンドはロマンティックで迫力が出てきました。
Op2-3 だいぶ情熱的になってきました。後期の情熱的で切ない圧倒的なピアノソナタをしっているだけに、この感じが後期につながっていくのかなーと思ってしまいます。当時の人々はこれらのソナタをどう受け止めたのでしょうか。十分情熱的だったんじゃないかなと思います。

Beethoven ピアノ三重奏曲第1番 Op1-3(1795)

2008-11-17 | Beethoven 作品集
一変して甘く切ないメロディです。3作の中で一番弦が活躍しています。

一楽章 恋の始めの甘い切なさかなー

二楽章 子供に恋の切なさや楽しさを話して聞かせているような、やさしく、多様
      な表情です。最後は子供が退屈して寝ちゃったー

三楽章 森の中のデート。
     木漏れ日の中、よい雰囲気。
     途中で痴話げんかなんかしてたりして、キャー楽しそう。

四楽章 決然としたメロディ。何かあったのでしょうか・・・

     ああ、手紙の返事が来なかったんだー
     やっと届いて、読み上げるスリルの時。
     そして、また手紙を書くの。楽しい時間。

しょっぱながとても切ないメロディだったので、いきなり妄想モードに入ってしまいました。あー 楽しかったー

この曲はあんまり聞き込まずに置いておいて、お楽しみにとっておきましょうー


Beethoven ピアノ三重奏曲第1番 Op1-2(1795)

2008-11-16 | Beethoven 作品集
Op1-1とは、また印象が違います。

1番よりピアノが引っ込んで、
ピアノ3重奏っぽいです。

優雅にこなれた感じで、この曲もいいなー

どこをとっても
宝石箱をひっくり返したように
心地よい旋律があふれています。

全然似てはいないんだけど、
バッハ ブランデンブルグ協奏曲を思い出してしまいました。

Op1-1,2,3は同時に発表されたのですが、
この3部で何か構成のからみはあるのかしら?ないのかしら?

次のOp1-3が楽しみです。




ああ、この調子では一生かかっても全曲は無理かもしれません。

もっともっと沢山聞かなきゃ。


Beethoven ピアノ三重奏曲第1番 Op1-1(1794)

2008-11-08 | Beethoven 作品集
ピアノ三重奏曲全集 
ハイドン・トリオ・アイゼンシュタット
録音:2007年

初期の作品って、堅くて忙しくって音が均一なんじゃないかな
なんとなくそう思って聞き始めたんだけど、

とっても優雅で華やかな曲です。

優雅なアダージョのあと、
スケルツォではふざけてるのかなっていうくらい楽しいメロディがいっぱい。
4楽章では、三重奏曲にもったいないって思うくらいベートーヴェン迫力の旋律です。


ウィーンでの人気急上昇中だったみたいで、このデビュー曲の初出版予約広告をウィーン新聞にのせたら、241部の予約があって、そのほとんどがボヘミアとウィーンの貴族だったそうです。

作品1から聞いてみようって思わないと、聞く機会もなかった曲でしょうが、いきなりOp1-1から気に入ってしまって、何度も聞いています。

次へ進めません。進まなくってもいっかー。



24歳頃 まだ難聴の兆しもない青年ベートーヴェンの作品。