サロメのすぎさる日々

ヤマザキのデニッシュレモンがお気に入りです

エレーヌ グリモー のバッハvsバッハ編曲集

2008-11-30 | 音楽
「科学技術の進歩は、歴代人類の悲願の結果である。」


昔々、化学農法叩きの論調があまりにひどかったとき、
蔬菜学の教授がそうおっしゃった。
続く言葉は、
「促成栽培を非難するやつは、クリスマスにイチゴケーキを食ってはならーん!」
だった。

関係ないけど、

最近よく思い出す。


―――――――――――――――

作曲当時の楽器編成を出来うる限り再現しましたって演奏を、
時々CDで聞いたりしたんだけど、
演奏はよかったんだけど、何か違和感ある。

その違和感はsalomeの修行不足なのか、
現代人だからもうやっぱり仕方ないのか。

昔の作曲家が現代の演奏を聞いて、
おおすごい響きじゃ!って言ってくれるのか、
こんなつもりはなかったんだけどな、っていうのか。



現代人の私は、クリスマスにイチゴケーキを用意して、「あー一年早かったなー。
クリスマス終わったら、正月準備だな~」
って、何故か、無病息災家内安全を神様に感謝しながら、ケーキに包丁をいれて、
それが何よりもとっても良い夜。


セントニコラウスが生きていた当時のケーキをクリスマスに出したりしたら、
子供はがっかりして、
ちゃんとしたケーキ買って来てよって、怒られちゃうだろうな。



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最近ベートーヴェン聞きながら、当時はどんな音だったんだろうなって特に初期の作品を聞きながら、やっぱり気になる。とっても気になる。

気にしながら、現代楽器の響きに慣れて、古楽器じゃ満足できない私。

感動すればそれが一番、作曲家の魂の再現だって大上段から言っちゃえば、
それまでのお話しなんだけど、やっぱり気になる気になる。

・・・・・・

なーーんて毎日、

salomeの古楽器論争を、
心の中でぐるぐる回して、一人で遊んでいたら、



今日グリモーさんのバッハ編曲集







  陶酔





バッハの魂そのものであり、

同時に別物でもあり、

グリモーさんという巫女を通して、バッハが降りてきて、

私は天国へといざなわれて、

神の音楽に浸りきります。







現代に生まれて、本当に良かったー




Beethoven チェロソナタ第2番ト短調 Op5-2(1796)

2008-11-28 | Beethoven 作品集
Op138まで、ちゃんと頑張ろー!!




毎日帰って新しい曲を聴くのがすっかり日課になりました。


こう毎日知らない曲と向かい合うのは、変化を疎うsalomeにとっては
苦痛になると思いきや、なかなかに良いものですね。

初めての印象を大切にしようと、曲が終わったら次のが始まる前に止めようと、オーディオまで走っていくのですが、昨日、チェロソナタ第1番が終わって、第2番の始めが聞こえちゃってたので、お、よさげーって、今日はかなり期待しながら帰宅しました。

あー!!
やっぱりいいです。
1楽章の短調の気迫のこもった旋律がいいです。

アルゲリッチのピアノはやっぱりすごいです。
アルゲリッチはペダリングが絶妙って解説にありました。

あー ビデオでも足、あんまり見ないなー。
足ねー。うーーむ。今度から足も見なくちゃ。


次のOp6は、お取り寄せ中。。。。待ってられませーん。


もうすぐ12月だから、その間は第9を聞いておこうかナー。

その昔、新音フロイデで歌ったんだよ。

Beethoven チェロソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1(1796)

2008-11-26 | Beethoven 作品集
クラヴィーアとチェロのためのソナタ

チェロ:ミッシャ・マイスキー 
ピアノ:マルタ・アルゲリッチ
録音 ブリュッセル1990 

チェロよりもむしろピアノの旋律が印象的です。
流麗で、流れるような旋律。

アルゲリッチの音はすごいです。一音一音、迫力があって、きれがあって、
きらきらしています。グリモーの音とまた全然違います。

この曲は、難しいです。構成がなんだか複雑です。ソナタって感じがしません。
とても美しい曲でチェロやピアノの聞かせどころは聞かせてくれるし、
流れるようで、しかも甘くない。

でも、何度聞いても、技巧的な面に感心してしまって、Op4のようには、たやすく夢心地になれないのです。
アルゲリッチが上手過ぎるのかなー?

そういえば、salomeは一流どころよりもその次どころくらいの演奏のほうが曲そのものに集中できます。



なんて、修行不足なsalomeのはずかしいお話しはこれくらいにして、

本当にこれ、
とても美しい曲で、すごーい演奏です。

Beethoven 弦楽五重奏曲変ホ長調 Op.4(1795)

2008-11-26 | Beethoven 作品集
ベートーヴェン 弦楽五重奏曲集 
チューリッヒ・ストリング・クインテット

ヴァイオリン:ボリス・リフシッツ
ヴァイオリン:マーチャス・バルタ
ヴィオラ:ズヴィ・リフシッツ
ヴィオラ:ドミニク・オステルターク
チェロ:ミカエル・ハクナザリアン
録音:2004年11月、スイス



明るくてとってもやさしい、幸せな曲です。
あんまり気持ちよくて2楽章で眠ってしまいました。

気持ちがよいと、眠ってしまいます。



全編本当にやさしい幸せな旋律に溢れています。
誰かおっとりした上品なご婦人に恋をしていたのでしょうか。
あちらこちらの節回しにそんな感じが匂うのです。

五重奏って聞きなれないような聞きなれたような、
不思議な感じです。
不思議な感じとやさしい旋律で、気持ちがほわんほわんしてしまいます。。


禁断の 全作品集♪

2008-11-24 | Beethoven 作品集
ベートーヴェンの6分くらいの小作品を何日もかかってようやく収録CDを探し当てました。
海外からのおとりよせなので、お届けに2週間くらいかかるっていうお話しです。

うーん!しんどーい!(>_<)


そんで、探しついでにこんなのを見つけてしまいました。
すっごーーい、お助けマンだよコレ!!


しかもCD60枚も入ってて、2枚分のお値段!!


んで、さっそく師匠にこれこれっ!て言ったらば、



「・・・ナラヌ。ジリキデユケ。」


 ・・・・・

 ・・・・・

 ・・・・・

 ・・・・・

 ・・・・・

 自力でいきまーす。。

Beethoven  弦楽三重奏曲ホ長調 Op3(1794)

2008-11-22 | Beethoven 作品集
アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)
ブルーノ・ジュランナ(ヴィオラ)
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
録音:1988年1月 パリ

室内楽は苦手です。
ダイナミックなメロディや大興奮する盛り上がりとかがなくって、
微妙な展開を注意深く聞いていかないといけないし、
緊張と退屈が隣り合わせで。。。。

弦楽3重奏・4重奏・5重奏・・・・
ああ、どうしよう・・・

何度も聞いているうちにメロディが耳になじんだら
自分のものに、なってはいくんだけど、
それって、楽しむうちにはいるのかなーって。


今週のコンサートでオーボエ奏者のH.シェレンベルガーさんが、
プレトークで「響きを楽しんでください。」っておっしゃいました。


「響きを楽しんでください。」


そんで、
「響きを楽しむ」って、「森を見ないで、木を見ていてもいいよ」
って言われた気がしました。

そんな意味ではないかもしれないけど、
salomeは
「森を見ないで、木を見ていたい」タイプである自分を常日頃から自覚して反省していたので、

シェレンベルガーさんの言葉で勝手にはげまされました。

そんで、弦楽3重奏の何回目かにこの言葉を思い出して、
曲をほっといて、弦の響きを楽しむことにして聞きました。

そしたら、チェロの響きがもんのすごくって、
3重奏だから控えめなんだけど、すごくって、
ロストロポーヴィッチってすごいですね。
そしたら、バイオリンもヴィオラもすごい響きで、
、、、、、、、、

すごいトリオです。

・・・そうして響きに耳を傾けていたら、

知らず知らずの間に古典的で上品な曲想に揺られていました。




よい週末。





Beethoven ピアノソナタ第1番 第2番 第3番 Op2-1,2,3

2008-11-22 | Beethoven 作品集
なるべくなら全集に頼らずに、奏者をいろいろ聞いていく方が楽しいと思うのですが、初期のは全集でないと収録されていません。

ピアノソナタ全集 ウィルヘルム・ケンプ

作品番号で138のうち、32曲23作品入っています。
お助けマンです。うれしい♪

ケンプさんの演奏はとても素直な演奏ー?私が素直になれるのかな?
です。

Op2-1 トレモロが印象的です。ちょっぴり古典的な感じです。
Op2-2 ウィットに富んだ連続音のメロディです。2楽章のラ~ル~ゴ~~の後のスケルツォ。ノリが良くて、ほっとしました。この対比に乗せられます。4楽章のロンドはロマンティックで迫力が出てきました。
Op2-3 だいぶ情熱的になってきました。後期の情熱的で切ない圧倒的なピアノソナタをしっているだけに、この感じが後期につながっていくのかなーと思ってしまいます。当時の人々はこれらのソナタをどう受け止めたのでしょうか。十分情熱的だったんじゃないかなと思います。

お気に入りのプレイヤーが

2008-11-22 | オーディオ・ホームシアター
お気に入りのマランツのLDP CDV780は18年ほど前に買ったもので、
分がぎゅうぎゅう詰めのディスクは読み取ってくれません。
優雅なお人柄なのです。。


到着したばかりの、待ちにまったCDを読み取ってくれなかったので、
DVDプレイヤーで聞きました。

・・・・イライラしてきました。

左の音は左から、右の音が右から聞こえてきて、(当たり前なんだけど)
頭の中で、うまくつながらないのです???
何の含みも艶も無い音で、すぐに嫌になって
マランツのCDレコーダー DR450を引っ張り出してきました。

これでずいぶん音がましになったので、イコライザーを弄ってやっと聴く事ができました。
それでもスピーカーを寄せたくなって、間の観葉をどうしようか、あんまり寄せたらステレオでなくなるのかなー、なんて考えながら聞いてしまったりして、いけません。
プレイヤーごとに、スピーカーをみしみしと寄せたり離したりってヤだーって思いながら、夜中にみしみし動かしました。CD一枚のために大仕事です。


そんで、分数の多いのでもちゃんと聞けるよいCDプレイヤーがほしくなったのですが、喉元すぎれば・・で、今日のはちゃんとお気に入りのLDPで聞けたので、
善哉善哉。。。

でもプレイヤーごとにイコライザーを弄ったり、スピーカーの場所を変えるのはやっぱり大変だし、時間がもったいないから、よいCDプレイヤーほしいけど、
うちに持ってきて聞き比べしないとこのスピーカーやアンプに合うかどうかわからないし、困ったなー。。。



ハンスイェルク・シェレンベルガーさん

2008-11-21 | 音楽
関西フィル定期演奏会に行ってきました。

変わった幻想交響曲でした。とっても楽しかったです。

シェレンベルガーさんは、元ベルリンフィルのソロオーボエ奏者でした。

自ら演奏する
ミヨーの作品スタンフォード・セレナード ―オーボエと11の独創楽器のための
は珍しい曲でした。

アンコールでオーボエの独奏を聞かせてくれたのですが、
いやーーー すごいオーボエです。
聞いたことのない音です。
音に翼がはえています。

ベルリンフィルの奏者って、こんなすごい人ばっかり、全員がそうなんでしょうね。
。。。。。。

もっともっと心して聞かなくちゃ。

結構良いお席だったので、
目の前で一流の独奏を聞くと、
すごいですね。

よい演奏会でした。

Beethoven 交響曲第7番 Op92

2008-11-20 | 音楽
バーンスタイン
NYP
1964年

はー

いい曲です。

生きてて良かったと思います。


バーンスタインは、ごめんなさい。
やっぱり私には合いません。

演奏のディテールにおいて、
なんだかなー
随所というか、すべてに、
指揮者の指示が見える気がして、
わざとらしく感じて、私は曲に乗れないのです。

特にこれはちょっと、油ぎった感じがして、
ベートーヴェンというよりもバーンスタインを聞いた感じがしました。。


見てみたら、バーンスタイン46歳くらいだー。
うーーん。も少し年とってからのを聞いてみたら。。。。。。
って無理することもないかー。


ひぇ~ 名盤100選の悪口書いちゃったよー
salome目線だからねー。わかって無いからねー。
でも、メモしとかなきゃー。
もうちょっとsalomeが、よい耳になったら、よくなるかもしれないです。


Beethoven ピアノ三重奏曲第1番 Op1-3(1795)

2008-11-17 | Beethoven 作品集
一変して甘く切ないメロディです。3作の中で一番弦が活躍しています。

一楽章 恋の始めの甘い切なさかなー

二楽章 子供に恋の切なさや楽しさを話して聞かせているような、やさしく、多様
      な表情です。最後は子供が退屈して寝ちゃったー

三楽章 森の中のデート。
     木漏れ日の中、よい雰囲気。
     途中で痴話げんかなんかしてたりして、キャー楽しそう。

四楽章 決然としたメロディ。何かあったのでしょうか・・・

     ああ、手紙の返事が来なかったんだー
     やっと届いて、読み上げるスリルの時。
     そして、また手紙を書くの。楽しい時間。

しょっぱながとても切ないメロディだったので、いきなり妄想モードに入ってしまいました。あー 楽しかったー

この曲はあんまり聞き込まずに置いておいて、お楽しみにとっておきましょうー


Beethoven交響曲第7番の思ひ出

2008-11-16 | 音楽
大学3年のときでした。
ベートーヴェン交響曲第7番を聞きに行きました。

それが今までの人生で一番良かったコンサートです。
あんまりよかったので、それ以来第7番は聴いていません。

当時卒論の研究が始まっていました。
植物ホルモンの研究で栽培結果が出るまで、何ヶ月もかかって、卒論に間に合わないので、3回生から実験を始めていました。
salomeはいつでもフィールドに出られるようにジーンズで通っていました。

コンサート当日、ハイヒールにスカートを穿いていたので、
F助教授が「どうしたん、今日はずいぶんお洒落して」と
話しかけて下さいました。

― コンサート行くんです。
― 何きくの?
― ベートーヴェンの7番です。
― 指揮は?
― クライバーです。
― ・・エーリッヒ?
― いえ、カルロス・クライバーです。
― なんや、息子か。・・・・・・・・
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  7番、大っ好き。

ー !!!??!

F助教授は私の指導教諭ではなかったので、
人となりに触れたのはそのときがほとんど初めてでした。
以来、お話ししていただくようになり、
ガーデニング喫茶で先輩らとケーキをごちそうになったりしましたが、
翌年私が4回生のとき、急逝されました。



その日のコンサートは圧巻でした。

クールな指揮、熱烈な演奏。
老舗オーケストラはうねり、観客を巻き込んで、一体となってうねり、
フィナーレは興奮の中、一瞬の静寂の後、ブラボーの嵐、
総立ちのスタンディングオベイションでした。

演奏の細かいことは忘れましたが、興奮のエッセンスは未だ心にあります。


今回、ベートーヴェンの曲を選んでいて、交響曲の7番も避けて通れないと思うと、なんだか真っ先に手が出て、
ここ一番で、バーンスタイン NYフィルを選んでいました。

salomeは来阪でのバーンスタイン ブラームス1番を聞きましたが、
変さはチェリビダッケの方が変だったし、
唸るのはグシュルバウアーの方が唸りまくっていたし、
なんだかお話しより普通の印象だったのです。

それ以来、バーンスタインの交響曲は聞いていません。
ヴェルディのレクイエムとか、自作の曲とかを聴く限り、
とてもまともな演奏みたいです。

今思うと、青年Dは、
まともにバーンスタインの音楽を語ることを避けて、
おもしろおかしい話しだけをsalomeにしていたのだと思います。
それだけ、青年には大切な人だったのだと思います。



そんで、今回の、ベートーヴェンの交響曲第7番は
バーンスタインでないといけないのです。

四半世紀を経ての

カタルシス。

とでも申しましょうか。

CDは予約で、20日に届くのです。

ちょいと、マジになってしまいます。


Beethoven ピアノ三重奏曲第1番 Op1-2(1795)

2008-11-16 | Beethoven 作品集
Op1-1とは、また印象が違います。

1番よりピアノが引っ込んで、
ピアノ3重奏っぽいです。

優雅にこなれた感じで、この曲もいいなー

どこをとっても
宝石箱をひっくり返したように
心地よい旋律があふれています。

全然似てはいないんだけど、
バッハ ブランデンブルグ協奏曲を思い出してしまいました。

Op1-1,2,3は同時に発表されたのですが、
この3部で何か構成のからみはあるのかしら?ないのかしら?

次のOp1-3が楽しみです。




ああ、この調子では一生かかっても全曲は無理かもしれません。

もっともっと沢山聞かなきゃ。


クオリア

2008-11-16 | 音楽
音に対する個々人の質感

ークオリアっていうのかな

が違う限り、大衆に向けて発信されるレビューは無意味なものだと思うけど、

ブログは超私的なメモなので、

勝手なことを

書いてていいよね。


と楽聖の音楽を言葉であらわせない自分の教養と文才のなさを

言い訳しつつ

次のレビューにいくsalomeであったー