『人間に一番大切なのは真面目ということである。少しばかりの
才気など、何の役にも立たないものだ。たとえ愚直と誹られても、
結局は真面目な者が勝利をおさめるのだ。』
東郷平八郎
以前古本屋で買い求めた本をめくっていたときに、マレーシアはペナン島のあるお寺に、東郷平八郎、乃木希典両大将が奉納した扁額が残されてある、という記述を発見したことがありました。
ペナン島であればシンガポールから近いです。書を趣味とする私としてはどうしてもその両大将の書を見たくなりまして、昨年ペナン島旅行を企画しました（笑）。
ところが、いくらネットで検索しても、その扁額が奉納された先の「お寺」の名前が分からないのです。ペナン島旅行のガイドブックに載っているお寺を調べても、それらしい記述がありません。結局、その旅の目的となるべくお寺の名前も判明しなかったのもあって、またなかなか都合が付かなかったこともあって、旅行そのものを取りやめしてしまいました。
それから数ヶ月経ったある日、アメリカに暮らす知人が久しぶりにシンガポールに帰って来たので食事を一緒にした際、「・・・と、いうことで、まだその寺の名前が分からないのだ。」とこぼしたら、なんと彼は、「それはたぶん極楽寺だろう。」と言い放ったではありませんか。あくまでも予想だと断りはしながらも、Googleでも引っかかってこなかったことをいとも簡単に言われて、私は彼が、「流石歴史マニアだ」と、舌を巻きました（笑）。いつペナン島旅行が実現できるか分かりませんが、行くことが出来た際には、真っ先に極楽寺を訪れるつもりです（笑）。
