『勤務地シンガポール』

残りの人生どう生きるか迷い続けてこのまま終わってしまいそうです

能力以上に必要なのは継続する力

2021年04月23日 | 心に響くことば
 「一つのことを究めることが大事」
 これはいつも私が、さまざまな機会に話していることだ。
 では、どの程度まで究めればいいのか。それは自分の存在が市場価値を持つまでだ。その世界で、突き抜けた存在になるまでである。どの分野で勝負するにしても、突き抜けた存在にならない限りは、結果を残すことは出来ない。
 では、どうすれば突き抜けた存在になることが出来るのだろうか。能力以上に必要になってくるのが、継続する力だと私は思っている。

五十棲剛史
トップコンサルタントが教える人の10倍の「仕事量」をこなす技術 P90
PHP新書 2010年


 帰国して早や9か月が経ち、春の訪れと共に穴倉から這い出る熊のように家から街に出るようになりました。春はやはりいいものですね。なにかこう、新しい事をやろうという気持ちを起こさせてくれます。

 そんな気持ちの変化からか、以前読んだ五十棲さんの本を再度読み返してみました。「能力以上に必要なのは継続する力」、この言葉に接したときに思い浮かべたのは織田信長のことです。

 信長と言えばこれまで、「革新的」や「革命児」と言った言葉で描かれたり、演じられたりすることが大半でしたが、近年の研究によってそうではない、真の信長像と言いますか、信長の実像が指摘され始めたのは喜ばしいことだと思っています。

 ある番組で萱野稔人さんが次のように仰っていたのがとても印象深かったので書き出してみます。

 「私が強く思うのは、革新とか時代の刷新と言うのは、それを目指してることでは実は生まれないと言うことですよね。新しいことを目指して、あるいは革新を目指して実際に革新をするってことはそんなにはなくて、今の秩序、これまでの秩序の中で何とか生き残って行こうと、いうことで、徹底して行くと、生き残り戦略を。そうすることによって、最終的には既存の秩序ですとか価値観を突き抜けてしまったと言うのが信長の実像だと思うんですよね。」

 整理してみますと、
 「革新や時代の刷新はそれを目指すことでは生まれない。」
 「これまでの秩序の中で生き残り戦略を徹底して行く。」
 「既存の秩序や価値観を突き抜けてしまったというのが信長の実像。」

 必要なのは継続する力で、それを徹底していくことで新たな価値が創造される。そうした先に「イノベーション」があるのだと思います。


 
 

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