柔弱なる者は生の徒なり

　　　　　『人の生ずるや柔弱にして、其の死するや堅強なり。
　　　　　　草木の生ずるや柔脆にして、其の死するや枯槁なり。
　　　　　　故に堅強なる者は死の徒にして、柔弱なる者は生の徒なり。　
　　　　　　是を以て兵強ければ則ち勝たず、木強ければ則ち折る。
　　　　　　強大なるは下に処（お）り、柔弱なるは上（かみ）に処る。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　老子　第七十六章


　昨日の記事を書いているときに上の老子第七十六章を思い出しました。

　老子は「柔弱なる者」は「堅強なる者」より優ると説いています。

　人間はオギャーと泣きながら「柔らかい」体で生まれてきます。でも死ぬと硬くなります。草や木も同様で、生まれたときは柔らかいですが、枯れたときは硬くなります。

　考え方や思考も、だんだん歳を取ってくると硬くなり、柔軟さに欠けてきます。そして創造的で奇想天外な発想がなかなか出来なく成ってきます。

　「柔らかい」とは「生の徒」で、「硬い」とは「死の徒」です。

　今週は柳の枝が風にしなうように生きたいです（笑）。



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