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私の父

2023-01-17 17:14:56 | 日記


1月17日 私の父

捨てた故郷の元屋敷に、今も残っているでしょうか。
ずっと我が家を見守っていた父の植えた桐の木。

お正月に産まれお正月に亡くなった父。
物静かで商人には合っていなかった。

父は健康で一度も風邪で寝込んだ事も無く、
年中無休で御店を開けていたと思う。

暇を見計らい庭に梅を干したり、植木の手入れしたり、
兎に角豆に動いていたが農業は好まなかった。

母の実家が地主で子供達に田畑を分けてあげたり、
五人の子供全員に祖父が家を建てゝくれた。

父だけが「農業しないから田畑は要らない。」
土地を貰わなかった。

高崎市街中の商家に産まれ育った父は母の家に
お婿さんに来たようなものだった。

私は母より父が大好きで何時も一緒に
御店の手伝いをしたが気の毒な立場を分かっていた。

私は一日も両親を忘れず必ず供養し祈願している。
晴れた日に父に似た真っ白い雲を見る度、

「おとうさん!」追い駆けるように笑顔で
話しかけている。「いつも守ってくれ有難う。」
感謝している。

どんな極貧生活を送っても父が選んだ人生、
父には父の生き方があった事を悟った。

鳥達が夕暮れ時に山へ帰るように、
鳥には鳥の生き方があるのね。

人が如何思っても私には私の人生があるんだわ。


お正月

2023-01-02 18:38:29 | 日記


1月2日お正月



夜明けが遅い沖縄の冬の朝は午前七時頃、
東の空が茜色に染まる。

私は余程身体が疲れていない限り
午前5時に目覚め起床している。

主人の起床が遅い為、先に朝食を済ませてから
PCを開けるものの短い時間で閉じるよう
心掛けている。

笑顔を絶やさぬ優しい友達が宮古島へ
両親の介護に故郷へ行ってしまい寂しくて堪らない。

彼女は、定年退職しても生後病院に一度も診察した事のない
健康な女性で血液型も知らず、身体の事は分からない。

美容師と言う職業故、移る病気やワクチンは受けている。
「自分のことを知るのが怖いのよ。」何時もこう言う。

風邪で高熱が出た時も市販の風邪薬を飲んで、
ぐっすり眠れば治るひとである。

一生独身主義であれほど黒髪が多い人も珍しく、
やゝ太り気味だが円らな瞳が光り凄く可愛い。

人の嫌がる事をやり、傍に苦しむ人が居たら
付き添ってあげる、兎に角優しい。

誰にも好かれる彼女は二月中旬の旧正月迄
浦添市に帰って来ない。

今日は護国神社に初詣に出かけたものの、
コロナ前より混雑はしていない。

一年を通し両親に手を合わせている時と
同じような事を心の中で祈願して帰宅した。

何時もの散歩道に着いた時、温暖な沖縄にも
冬が来たのだわ。

そう思わせる風の冷たさ、強さが身体を通リ抜けていく。
あゝ冬の裸木、葉は落ちても枝は勢いづいている。

暖かさのなかに本格的な冬の到来が私には寂しい。
丁度内地の晩秋時と同じくらいかしら。

既に緋寒桜の枝先に小さな桜の芽と
緑の葉が「私を見てよ。」そんな光景が凄く嬉しい。


花は咲いていた

2022-12-30 12:42:51 | 日記
12月30日 花は咲いていた



一ヶ月前に沖縄に来て少し落ち着いてきた。
来る日も来る日も雨続きでタクシー運転手さん曰く、
沖縄はずっと雨のお天気ですっきりしないとの事。

私はハイビスカスの鉢植えを毎年住まいの庭に
置いたまま静岡に帰っていた。

半年も経てば花が枯れるのは当然の事なのに、
今年は雨に打たれた為か何時もどうりに咲いていた。

こんな年は初めてで嬉しさに飛び上がってしまい、
咲いてゝくれて有難う!花に言葉を掛けた。

如何して咲いていたのか、きっと雨の多い年だったのか
等と色々想像し、二人で大きな鉢植えをベランダに運んだ。

暮らしも少し落ち着き色々な場所に行き始めた。
クリーニング屋さんの前を通れば「来月から値上がりします。」

親切に教えて頂き、二枚重ねの重い毛布を袋に入れ
クリーニング屋さんへ運んだ。

11月、12月に晴れた日は10日位で今日も雨降り。
今は年の暮れ、北日本、特に日本海側では大雪や吹雪。

沖縄も13℃~18℃と急に気温が下がり冬らしくなる。
地に降りて 一つになろうと 雨粒が 声かけあって 
傘を伝わる。sakura

港町そして風の町

2022-06-26 16:49:39 | 日記
6月26日 港町そして風の町




今日は松林を散歩しながら青い海を見ていた。
この近くは、かつて遠浅の海だった。

それが今はない。
波の音や漁師さんの声、

その全てが騒音となり、粉塵となり
この町にまき散らされていた。

以前、砂浜に座って太陽が昇るのを見ていた時、
茜色に燃える空がとても美しかった。

誰でも最初は美しさに感激するが、
慣れてくれば美しいとは思わない。

大雨、大雨とよく聞くけれど、雨より風は毎日吹いている。
ここは風の吹く町、冬はとても冷たい風が
ぴゅうぴゅう吹き荒れる。

賑やかだった婦人会の人達は何をしているのでしょう。
会いたいな、私は賑やかな婦人会が好きだった。

沖縄ばかり行っているから疎遠になるのかもしれない。
今年の六月は気温が高くて蒸し暑い。

この町は外にでれば暑さの中に風が吹いている。
水色の海が白くはじけるのは、
広いうねりの営みがひた向きな交わり合いだったから。



この町

2022-05-20 18:01:22 | 日記
5月20日この町



緑の若葉、緑の田圃、緑の風が嬉しい便りを運んでくれた。
たまには良いニュースがなければ寂しい。

今日は晴れる予報でも雨が降りそうな暮れなずむ空。
主人が前の家の周りに伸びた木の伐採を手早く切り取っていた。

私はその枝や葉を纏めて置いたが明日は雨になるという。
次の可燃ごみの日迄には、伐採した枝葉の嵩も減る。

私の頭上にカモメが追いかける様に
飛び回っていた。

岬過ぎても列車の後をはぐれカモメが追ってくる♪
歌の下手な私は、歌手の先生に、此の歌をレッスンした事を思い出した。

「君はバイブレーションができないのだから。」と、この歌を練習した。
この町は自然がいっぱいで白鷺、カルガモ、鴎等が水辺に遊びにくる。

特にカルガモの赤ちゃんが親の後をついていく光景が可愛い。
夕暮れ時には犬の散歩道になり色々な犬が通る。

見ているだけで癒され、楽しくて、つい遊んでしまう。
主人が掘った井戸水で裏庭の植木に水をまき家に入る。

この町に 楽しく生きて 鰆かな sakura