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コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

Fate/Zero 第23話 「最果ての海」 感想

2012-06-10 02:55:07 | Fate/Zero(2011秋-2012春)

  今回からいよいよラストバトルに突入。そんな今回はイスカンダル対ギルガメッシュの戦いメインに進行していきます。ライダー陣営最後の戦い、その結末は…?原作を読んで泣いてからこのシーンをアニメで観る日を心待ちにしていましたが、丁寧に描かれていてまたもや感涙してしまいました!ウェイバー、本当に立派になって…。自然と神回という言葉が出てしまう…そんな回でした。


 今回から第4次聖杯戦争、最後の戦いが始まっていきます。対戦カードはこんな感じ。それぞれの陣営のラストバトルということで、ここまで溜めてきた分、何か凄いものを見せてくれるんじゃないかというワクワク感が…!

 衛宮切嗣  対 言峰綺礼
 セイバー  対 バーサーカー
 ライダー  対 アーチャー

 この戦いのうち、今回はライダー(イスカンダル)対アーチャー(ギルガメッシュ)戦がメインに進行。ライダー陣営最後の戦いは本当涙なしでは見られませんでした。原作を読んでいてもあれは泣きます…。
 結果はイスカンダルがギルガメッシュに敗北するという結末に…。分かっていてもイスカンダルが散る瞬間は涙を堪えることができませんでした…。アニメでこれまで丁寧に描かれていた分、余計に寂しさを感じました。
 でもそれだけにその後、ウェイバーがギルガメッシュに立ち向かう姿に救われました。あんなにヘタレだったウェイバーが立派に…!このシーンをアニメで観られて本当に幸せです。

 



 では以下個別感想ー。

・セイバー  陣営(衛宮切嗣/アーサー王)(アイリ(半死状態))

 セイバーはバーサーカーと遭遇、そして戦いに。バーサーカーはセイバーを執拗に襲います…!セイバーとバーサーカーの戦いは、動き・エフェクトなど全ての面で素晴らしかったです。スタッフの皆さん、本当にお疲れ様です…!

 戦う中、セイバーはバーサーカーを知っていると感じ、そして剣を向け、名乗るように促します。それに応じるバーサーカー。


 そして姿を表したのは、

 セイバー=アーサー王の
 かつての戦友、ランスロットでした――


 ようやくバーサーカーの正体が明らかになりました。ここまで約7ヶ月長かった…。
 ランスロットといえば輝かしいイメージがありますが、今のランスロットから感じるのは禍々しさ…。ランスロットはセイバーを憎んでいるようでした。アーサー王伝説的に色々納得ですが、何か特別な理由があるのでしょうか…?

 そしてセイバーに襲いかかるランスロット。表情がついたことで更に恐ろしいことに…。置鮎さんの鬼気迫るような演技も印象に残りました。声優さんって凄い…。
 ランスロットから憎悪を向けられ、戸惑うセイバー。イスカンダルかの王としての在り方の話を思い出し、更に苦悩することに…。今回は9話を見返したくなるシーンばかりです。
 どっちが勝ってもすっきりしそうにないこの二人の戦い…どんな結末を迎えることになるんでしょう…?

 そして切嗣も遂に綺礼の元へ――。画面が常に暗いのがこの二人らしいなと思ったり。この2人の戦いぶりからも目が話せません…!




・ライダー  陣営(ウェイバー/イスカンダル)

 
 今回主役だった陣営は多分ライダー陣営。ギルガメッシュを前にしても闘志に満ち溢れたライダー陣営良い感じでした。
 戦う前、酒を飲み交わすイスカンダルとギルガメッシュの2人。9話の聖杯問答をまた見返したくなりました。酒を酌み交わす二人に英霊としての誇りを感じました。
 そして王は一人しかいらないと、戦い開始…!杯が落ちる瞬間が戦いの合図っぽくてよかったです。この後すぐにはまだ始まりませんでしたが…。

 戦いの前、言葉を交わすイスカンダルとウェイバー。ウェイバーはイスカンダルの勝利を望んでいました。そしてウェイバーの期待に応えるべく、イスカンダルもやる気満々に…!


 そうしていよいよ戦いが始まる時が――。イスカンダルは早速王の軍勢を発動。最初から全力でギルガメッシュへ立ち向かっていきます…!馬に乗って駆けていくイスカンダル、カッコよすぎでした。LaLa~の迫力がまた凄かったです。力強くていつ聞いてもかなり印象に残ります。

 王の軍勢を前にしても、ギルガメッシュは動揺することなく、どこまでも冷静。ですがいつものように笑っておらず。ギルガメッシュもギルガメッシュで真剣のようでした。


 
そしてギルガメッシュも宝具・エアーを召喚し発動。


 
それはすべてを壊す宝具…王の軍勢達も地割れに巻き込まれ、消えていってしまいます…。無敵だと思っていた王の軍勢が呆気なく…。夢や栄華が過ぎていく感じもして、とてもやるせない気持ちになりました…。



 

 そして元の世界へ再び。宝具を失ったイスカンダル。イスカンダルはある覚悟を固め、ギルガメッシュに立ち向かおうとします――。
 その前にウェイバーにある意志を確認するイスカンダル。


「ウェイバー・ベルベットよ
 臣として余に仕える気はあるか?」

「あなたこそ、ボクの王だ…
 あなたに仕える。あなたに尽くす。
 どうかボクを導いて欲しい。
 同じ夢を見させて欲しい」


 涙を流しながら、そう訴えるウェイバー…。ようやくウェイバーの願いがイスカンダルに届き叶う時が…。ウェイバーがイスカンダルから名前を呼ばれた初めての時でした。
 そのウェイバーの答えに満足したイスカンダル。ここでイスカンダルは馬からウェイバーを下ろします。

「うむ、良かろう」

 イスカンダルはウェイバーを生かそうと考えていたんだと思うとまた…。
 そのことに最初は戸惑っていたウェイバーですが、イスカンダルから務めを言い渡されたことで納得。このイスカンダルの言葉に全てが込められている気がしました。


「生きろウェイバー
 すべてを見届け、
 そして生き永らえて語るのだ。

 貴様の王の在り方を。
 このイスカンダルの疾走を」


 この中でイスカンダルが一瞬笑顔になるシーンには特に注目です。とても良い笑顔でした。原作の挿絵とイメージが重なってとても良かったです…!
 イスカンダルを見送るウェイバー、本当にヒロインのようでした…。きっとFate/Zeroの真の主人公とヒロインはウェイバー…。



 そうして死を覚悟して
 ギルガメッシュへ立ち向かっていくイスカンダル…!


 
BGMがまたカッコよくてドキドキしました。涙を流しながらもライダーの勇姿を見届けるウェイバー。ウェイバーは務めを果たそうとしていました。
 ですがイスカンダルは進むごとに、ギルガメッシュが所有する無数の武器に刺されていってしまいます…。まさに死闘。それでも耐えながら前進するイスカンダルがたくましくもあり、切なくもあり…。
 そしてギルガメッシュの元にたどり着くものの、イスカンダルは宝具に阻まれ攻撃することができず…。


 心臓を刺され、イスカンダル死亡・脱落……。


 二度目の夢が終わったことに気づきつつも、三度目の夢もあると信じるイスカンダル。


「此度の遠征も、

 また存分に、心躍ったのぅ…」


 そして今の胸の高まりが
 今まで探し求めていた
 オケアノス(最果ての海)の潮騒だったと気づきます……


 最期の瞬間までイスカンダルはイスカンダルでした。
 そして最後まで戦い続けたイスカンダルに、ギルガメッシュは賞賛の念を。世界は決してそなたを飽きさせることはないと。それを聞いたイスカンダルは満足し、そして消えていきます――


「それは…いいな」


 大塚さんの思いがこもった演技…素晴らしかったです。ライダーが消えていく瞬間は画面が見えませんでした…。これまでの積み重ねがあっただけに更に…。積み重ねはやっぱり大事でした。



 こうしてイスカンダルは消えてしまいましたが、ウェイバーの戦いはまだ終わっておらず…。イスカンダルは残ったライダーのマスターを始末しようと近づいてきます――。
 ですがウェイバーは勇気を振り絞って、ギルガメッシュに言葉で立ち向かいます――。ウェイバーは、


「ボクは――あの人の臣下だ」


 と、自分はライダーのマスターではなくあの人の臣下であり、そして務めを果たすためには今死ねないと、ギルガメッシュに訴えます…!


「オマエに挑めばボクは死ぬ」
「それはできない。
 ボクは『生きろ』と命じられた」


 ウェイバーはイスカンダルとの約束を守るために、必死で生き延びようとしていました。強大な存在を前にしてビビらないウェイバー、とても立派でした…。
 そのウェイバーの言葉を聞いたギルガメッシュ。ウェイバーが既に令呪を持たないことを確認し、ウェイバーを見逃すことに。


「忠義、大義である。
 努その在り方を損なうな」


 妙にギルガメッシュが立派に見えた瞬間でした~。アニメではギルガメッシュの心境が描かれなかったので、イスカンダルの意志を尊重してウェイバーを生かしたみたいに見えてなんだかカッコよかったです。原作ではわざわざ逆徒でもない雑種を手に掛けるまでもないという王ならではの考えが…。
 とにかく令呪を全て使うというウェイバーの判断は正しかったと思います。それをしてなければイスカンダルと信頼関係が生まれなければ死んでいたかもしれないわけで…。

 こうしてウェイバーは
 聖杯戦争で脱落はしたものの、

 生き残ることができました。


 これはマスターの死者が多かった第四次聖杯戦争の中では凄いことです。
 ウェイバーは生き延びたことを実感しつつも、イスカンダルを失い寂しさを感じていました…。ですがイスカンダルが認めてくれたことを思い出し、前へ。イスカンダルとの約束を胸に生き続けて欲しいです。
 これでウェイバーの聖杯戦争はこうして終わりに。ウェイバーもこの聖杯戦争で成長しました。ライダー陣営の勇姿は忘れません!あとは最終回を待つばかり。その時ウェイバーの今後のことについても語りたいと思いますー。

 




 ・新アーチャー陣営(言峰 綺礼/ギルガメッシュ)

 今回も二人共悪役っぽかったです。綺礼は最後に不吉なことを語ったりと、立ち位置的にもはやラスボスにしか…。ライダー陣営の戦いぶりに浸ろうにも、あの最後の語りが~。最後のシーンはないほうがよかった気もします。でもそれだとzeroでないかもしれませんね…。

 ギルガメッシュは今までで一番立派な王様に見えました。最初から最後まで見下すことなく王としてイスカンダルと真剣勝負しようとする姿が良い感じでした。そしてウェイバーに対しても…。これまで観ていてオレ様的な部分にうんざりすることもありましたが、今回のギルガメッシュはよかったです。そういえばギルガメッシュの朋友関係の話、Fateシリーズでよく出てきますが、伏線回収されることがあるのか気になります。こないでしょうか…。

 


 ・バーサーカー陣営(間桐雁夜/ランスロット)

 バーサーカーを酷使して召喚し続ける雁夜。綺礼と聖杯をくれるという約束を交わし、バーサーカーを召喚することを承諾した雁夜ですが、バーサーカーを召喚した雁夜、本当に死ぬほど苦しんでいます…。バーサーカーを動かしているスタッフさんの姿が見えてくるような…。
 そんな苦しみの中、桜の幻を見る雁夜。まさか今回桜が出てくるとは思わなかったです。雁夜はまだその約束を覚えていたんですね。
 ですがその幻が最後に映しだしたのは雁夜に憎しみをぶつけてくる葵の姿…。


「じゃあまたお母さんに会えるのね…」


 蔑むように雁夜を見つめる葵さん怖すぎでした~。でも因果応報といえばそれまでなのかも…。死ぬほど力を吸い取られたり、悪夢を見たりと今回もついていない雁夜おじさんでしたー。

 そして今回とうとうバーサーカーの正体が明らかに…!その正体はかつてセイバー=アーサー王に仕えていた騎士・ランスロットでした。1クールのEDから湖が出たりと盛大にネタバレしていましたが、ようやく…という感じがしました。個人的にあのEDが2クール目EDでもよかったような気が。ちなみにランスロットはPS2のFate/stay nightのサントラのセイバーの横に控えていたりします。
 で、アーサー王伝説の結末はとても悲劇的なもので…。今回感想を書いている時、改めて確認しましたが、アーサー王とランスロット皆を戦いに巻き込みすぎ~。本当ここまでするかと言いたくなるほど負の連鎖続きでゾッとしました…。不倫はやっぱりいけません…。


 今回はライダー陣営の最後の戦いぶりを含め、ギルガメッシュの宝具、セイバー対バーサーカーの戦いなど、どのシーンもとても素晴らしかったです…!この辺の話は原作を読んだ時から感想を描きたいと思っていたシーンだったので感無量です。今回改めてFate/Zeroの感想(というか)を書いていて本当によかった…!そう思いました。





 次回は「最後の令呪」話もいよいよ終わりへ、そしてstay nightへ向けて動き出します…!セイバーはランスロットに対してどう向かい合うのか、切嗣と綺礼の戦いがどうなるのか…見所満載です。イリヤの一言的にそろそろ覚悟しなきゃなと思ったり。そろそろEDを観るのが辛くなってきました…。 
 今回のエンドカードはもちろんイスカンダル…!ライダー陣営、ここまでお疲れ様でした。

 あとFate/Zeroアニメスタッフのインタビューが公開されているみたいなので是非。スタッフの皆さんがどういうことにこだわって仕事をしているかなど、色々分かってとても面白かったです。バーサーカーにはやっぱり苦労されていたようで…。Fate/Zeroを観る楽しみが増える記事だと思います!

 あとローソンのFate/Zeroキャンペーン吹いた~。納得のメンツです。これ以上増えたら爽やかでなくなってしまいそう…。



(現時点での死者・脱落者など)

・キャスター陣営(雨生龍之介)(ジル・ド・レイ)
・ランサー 陣営(ケイネス・ソラウ)(ディルムッド)
・アサシン
・言峰璃正
・遠坂時臣
・久宇舞弥
・ライダー陣営(イスカンダル)

(生き残っている陣営)残り3陣営

・セイバー  陣営(衛宮切嗣/アーサー王)(アイリ(半死状態))
・新アーチャー陣営(言峰 綺礼/ギルガメッシュ(時臣から綺礼に乗り換え))
・バーサーカー陣営(間桐雁夜/ランスロット)

(一応生存)

・ウェイバー・ベルベット(聖杯戦争から脱落したもの生存)
・遠坂葵


 ではまた次回に!