コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

世紀末オカルト学院 第6話「文明の道程」 感想

2010-08-10 03:34:55 | 世紀末オカルト学院(2010夏)

 今回はこずえ回後半、そして神回。死後の世界に取り残されたこずえの心…マヤ達はこずえを救うことができるんでしょうか。今回は見せ場シーンが多く、マヤと文明の関係にも進展があったりと楽しくみれました~。画もTVアニメとは思えないくらい綺麗で見入ってしまいました。本当にこれオカルトなんじゃあと思ってしまったり。オカルト学院、どこまで面白くなるんでしょう…?


 前回死後の世界に意識を閉じ込められてしまったこずえ。ですが現実には今までのこずえと正反対な人格がいて…。今までのこずえとはどこか違うようです。
 で、前回眼鏡がいらないと言ったように視力も裸眼で1.2、しかもオカルトに関する知識もすべて忘れ、オカルトへの関心も無くしていました…。あんなにオカルト大好きだったこずえが…。これは一大事なようです。あとこずえの笑い方がまた不気味で怖かったです…。この時点では今回この裏こずえが敵になるのかとか思ってしまいました。一体こっちの世界のこずえは何者なんでしょうか?

 歴史の授業中、マヤと亜美はメモでやりとりをします。ですが文明の話題ばかりでマヤは次第にイライラ気味に…。マヤは相変わらず文明を認めたくないようでした。で、その後文明に見つかりメモは没収、文明もこずえの豹変に気付きます。
 体育時間中もこずえの心配をするマヤと亜美。亜美もこずえがオカルトのことを忘れるなんておかしいと思っていました。そこで二人は協力してこずえにオカルトのことを思い出してもらおうと文字通り体を張って、こずえにオカルトを思い出させようとしますが、ことごとくこずえに冷ややかにツッコミされ無駄に終わります…。マヤもあんなに頑張ったのに残念。今のこずえは別人のようでした。
 その後外でマヤはこずえから借りた星の王子様の本を見て、本当に大切なものは目に見えない、そしていつかそれを見つけたいと願うこずえのことを思い出します。そしてそのことからマヤはこずえが死後の世界に取り残されていると考えますが、でもすぐにその考えを振り払ってしまいます。マヤが真相にたどり着くのはもう少し何か必要なようです。

 美風が働く食堂。あれ以来おばあさんを見かけないのは何故…。美風は購買でパンを売っていいと許しを得た後、パンの試作に励んでいたようです。そしてやっぱり文明が試食することになるのですが、カレーライスの後にカレーパンの試食ということでさすがの文明も滅入り気味…。ですが美風の涙にやられ、結局パンを食べてしまいます…。ここの美風の表情が神でした。妙に艶っぽい…。
 美風のパンを上手いといい食べきる文明ですが調子に乗りすぎて…。まだまだ試食パンが控えていて、文明はカレーパンをたくさん食べるハメに…。文明らしいオチでした…。文明はやっぱり損な役回りが似合っているのかも。

 ボロボロになった文明ですが、その帰りメモを見た文明はマヤに電話をかけます。そしてこずえのことに関して話を聞こうとしますが、マヤはツンツンするばかり。しかも文明は携帯を落としてしまうというポカを…。しかもこういう時に限ってマヤからの着信…。なんかかみ合いそうでかみ合わない二人でした。やっぱり2人ともどっちもどっちかも。


 翌日。こずえの前で文明は無理矢理スプーン曲げをさせられることに。昨日一応通話できたようで、マヤが文明にスプーン曲げを強要してきたようです。に、しても文明本当にペテン師みたい…。
 そうしてスプーン曲げスタート。マヤの呆れ顔がツボでした。で、必死にスプーン曲げをしようとする文明ですが、結局自分の体で曲げようとして失敗…。こずえもまたオカルトのことをバカにしてしまいます。

「オカルトなんてやっぱり嘘っぱちですね」

 マヤも今のこずえを探ろうとそれを肯定し、更に探ろうとします。そしてこずえから聞かされた星の王子様の話をしてみることに。こずえもその話を覚えていたようですが、やっぱりその話をバカにしてしまいます…。ですがその時こずえの目から涙が流れてきて…。どうやらこずえは心ではまだ何かを覚えているようです。苦しむこずえの姿が本当に辛そうでやるせなかったです…。でも足を痛がる文明が~。いい意味で色々台無しでした~。
 で、マヤはこのことに関して、こずえはダイブした際、オカルトを好きな心を死後の世界に置いてきてしまったのだと推理。今現実にいるこずえもこずえであることには変わりなさそうですが、今のこずえは半分のこずえでしかないようで…。そこで二人はこずえの心を取り戻しに死後の世界へ行くことを決意します!なんか熱い展開になってきました~。


 後半。亜美はJKとスマイルに協力要請をします。JKはすぐにのってくれますが、スマイルは車いじりに夢中な様子。そこで亜美は6角レンチなどスマイルを車の部品で釣ります。こうしてスマイルの説得にも成功。
 マヤは川島の説得にあたりますが、説得失敗…。マヤにやたら怒る川島ですが、隠したかったのは文明への愛の日記帳で…。今回も文明ラブなところが面白すぎな川島でした。
 結局マヤは不法侵入で夜の学校へ。川島の日記帳はスルーされてしまったようです。で、今回はマヤが水着を着用することに。水着は多分水に浸かるので着ているんだと思いますが、マヤ白い水着似合いすぎ~。この時点ではマヤがダイブするかと思っていましたが…。
 で、ここで何かかぎつけてきた文明もやってきます。文明も事情を知り、自分がいくと言い出します。一応文明にも担任としての自覚はあった様子。そうして文明が死後の世界へ行くことになります。ここの文明のカッコ良さはなんか異常でした~。服を脱いだ文明へのマヤ達の反応がお約束ですねー。マヤの動きをスローで見ると…?

 死後の世界へダイブする文明。ダイブ先の世界描写が前回同様とても綺麗でした。その中で文明はこれまでの自分の歩みを思い出します――。昔、スプーン曲げをしていた頃の自分。母親の笑顔を思い出す文明。マヤ達もそんな映像を見て、戸惑っていました。マヤ以外は文明があっち系な人かと思い込んでいるようでしたが、マヤだけはそれが文明の過去だと理解していました…。

 走馬灯のような記憶の数々。その中で文明は、子供の頃しし座流星群を見たかったことを思い出します。クラスの子からも誘いがあったみたいですが、TV出演のせいで友達と遊ぶこともできず、母親もクラスメイトと遊ぶなと冷ややか…。母親は文明に注目を集めることで必死だったようです。3話では幸せそうな家庭に見えた文明の家庭ですが、やはり歪んでいたようで…。
 翌日流星群を見たというクラスの皆の会話についていけず、文明は寂しい思いをすることに…。これはかなりトラウマになりますね…。文明の過去話はどんどん暗い方向へと向かっていきます…。あと「ふみあき」のことを皆「ぶんめい」と呼んでいたのは今後何かのポイントになってくるのかもしれません。

 そして運命の日の、第3水曜の午前…。その日文明は母親と何か約束をしていたようですが、母親は文明に依頼が入るとすぐに予定を入れてしまい…。このことに動揺した文明は母親を説得しようとしますが、逆に母親に叩かれてしまいます……。

「でもその日は、その日は…」

『その日は一緒にプラネタリウムに
 連れて行ってくれる約束だったんだよ…
 母さん…』

 文明が読んでいた星の本を落とす瞬間が…。文明の苦しむ姿とかもよく描けていて、こっちまでヒヤリときました。上手いです。もしかするとこのことが文明のトラウマとなり、超能力が使えなくなったのかもしれません…。いやショッキングでした…。

 マヤもそんな文明の過去を自分の過去と重ね、複雑な気持ちに…。何かマヤにも気持ちの変化を起こしそうです。
 そして文明の記憶は地球が宇宙人に侵略された時の話に…。そしてタイムリミットも迫っていました――

『文明、急いで…!』

 マヤも文明が心配に…。これは大きな進歩かも。
 そうして文明は記憶を巡り、こずえの元へたどり着きます。音楽がオカルトっぽいのがまた良い感じでした。ですがこずえはふさぎこんだままで…。こずえは心の声が見つからないと、落ち込み続けていました…。

「私には見えないんです」

 ですが文明がこずえの眼鏡をこずえに戻すとこずえは一気に元気になってしまいます。これにはマヤ・亜美達あ然…。


「本当にだいじなものは、
 近くにあるんですね~!」


 心関係ねえしとか、皆のツッコミが見事すぎる~。まさかの結末でした~。単純すぎでしたが、こずえらしいオチでした。
 こうしてこずえは無事帰ってきます。いつものオカルト好きなこずえが帰って来ました~。文明も一安心。文明いつになくカッコよかったです~。今回はもしかするとこずえ回というのは表向きで、本当は文明回だったのかもしれません。今回で文明も挽回したかも。これも画の効果ですねー。


 こずえを救出した後、その後マヤは文明にお礼を。そして今までぶんめいと文明を呼び続けてきたマヤが文明をちゃんと名前で呼ぶ時が…

「文明(ふみあき)。
 あなた本当に内田文明だったのね」

 そして文明もそんなマヤの話に答え、あれが内田文明だったと答えます。過去を思い出した文明はやはり落ち込んでいるようでした。
 またマヤは文明の記憶を見たことからノストラダムスの予言が本当に現実のものになると、文明を信じ手を取り、共に戦うことを決意します――

「私達の使命」

 ここのマヤの笑顔、とても眩しかったです…。ようやくマヤがヒロインっぽくなってきましたー。そして落ち込む文明を優しく励まします…。


「ノストラダムスの鍵、探さなきゃね。
 そうすればきっとみれるよ、流星群も」
「ああ。ありがとうマヤ」
「名前で呼ぶのは禁止ー」


 ここのマヤはマジ天使と言いたくなるくらい素晴らしい笑顔を浮かべていました。そして文明も気を持ち直し、マヤと文明は握手を交わします――。こうして二人は良い感じに仲直り。なんだか良いムードになってきました~。


 ですがここはマヤと文明、そう簡単にはいきません。翌日、美風の売店は好調。美風とマヤは初めてまともに顔あわせします。二人の仲はあまり悪くはなさそうでしたが、文明は早速美風のパシリをしていて…。で、マヤに鉄拳制裁されてしまいます~。なんか熱血アニメのキャラっぽいマヤでした…。最近漫画を読んだせいなのか、なんか一瞬Gガンが頭によぎってしまったり。

「勤務時間中に、堂々とバイトするなぁ―!」
「ああ~」

 こうしてマヤに文明がぶっとばされたところで今回はおしまい。マヤと文明の関係が進んだことは嬉しかったですが、こういうオチがなんかオカルト学院っぽい感じがして落ち着きました~。


 次回は「マヤの亜美~ゴ」今回の歌は亜美が歌う「HOT limht」。T.M.R.の曲ですが、亜美の歌い方が独特で最初なんの曲か分かりませんでした。2回目歌を聴くことに集中して「あ、この曲か~」と思いました。この曲も結構流行っていた覚えが。
 そんな次回はやっぱり亜美回で、亜美父が登場するみたいです。小学生の頃の作文に恥ずかしがるマヤの姿が見れそうで楽しみ。マヤと亜美の友情関係もここまで良い感じにきているのもあって、亜美回でどういう進展が起こるのかも気になっています。
 で、マヤがツンデレだと分かったところで予告終了~。オカルト学院、今回は最初から最後まで冴えていました。


 今回は思った以上に良い回でした。個人的に神回だったと思います!キャラも生き生きと動いていたり、抱えている事情や思いも明かされてきたりと、自分の好きな要素が多く、最初から最後まで夢中になって観ていました。ここまで面白くなるとは正直思っていませんでした。
 文明の過去が結構トラウマものだったのが意外でした。やはり母親に叩かれたのが原因で文明は超能力を使えなくなってしまったんでしょうか。とりあえず文明がどう力を取り戻すのかが楽しみです。また盛り上がってきそう。
 で、マヤと文明の関係もマヤが文明の過去を知ったことで徐々に良くなってきそうでニヤニヤです。オカルト学院、思っていた以上にこれからも面白くなりそうな予感が…!

 あと今回話もですが、全体的にやっぱり画のクオリティが高い+キャラの表情が生き生きしていました。6話でここまで安定した作品はそうないと思います。画もTVアニメなのにすごく丁寧で驚きました。作監の細居美恵子さん、覚えておこうと思います。調べてみたら結構有名な作品にさり気に参加されているんですね…。これからの活躍も楽しみにしています。

 ではまた次回に!