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コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(アニメ)#08 感想

2010-05-24 01:06:58 | ジャイアントキリング(アニメ感想&画像)

 ジャイアントキリング8話。前回、ゲームで出場選手を決めるという、達海のやり方に反発して練習を抜け出した黒田…。それに杉江もついていってしまいます。守備の主力を欠いたETUはどうなるんでしょうか。達海の狙いは…?今回も流れが原作寄りで良い感じでした~。


 はじめは夕方、公園で悩んでいる黒田から…。そこに杉江もやってきます。二人は練習をボイコットしていました。ジャイキリでは珍しい選手の私服姿です。
 この辺のやり取りは原作ではスタジアムでしたが、何故か会話最初の方は公園に変更されていました。最初はスタジアム描くのが苦しいからかなとか思っていましたが、後でちゃんと描かれているのでそうではなさそうですね。場所が変わることによっていい感じに切り替えが出来ていたので、これは良い変更だったのかも。二人の普段着が翌日と同じなのにちょっと引っかかりますが、そういうものだと思うことにします…。
 試合に出れないことを気にしていた黒田ですが、杉江はそんな黒田を諭そうとします。

「金なんてどうでもいいだろ
 試合に出られないことの方が痛い」

 杉江は黒田にただ着いてきただけではなく、何か考えがあってついてきたようですが…。杉江は今、何かを見据えようとしていました。
 黒田も黒田で達海は試合に勝ちたくないのかと疑問に思ったり、自分も勝ちたいと思っていたりと、やる気はあるようでした。そして思い出すのはこれまで戦ってきたこと…。黒田は杉江より背が低く、テクニックがないのを気にしていて、レギュラーの座を守るために人一倍熱心にプレーしていました。

「当たりで負けねえのと、
 ガムシャラにボール奪うこと…
 そこだけは、
 チームで一番の選手を目指してきた!」

「知ってるよ」

 ここの頑張る黒田、迫力があってカッコよかったです。まあ鳥がびっくりして飛んでいくシーンで笑ってしまいましたが。黒田の話に耳を傾ける杉江もなんだか良い感じです。何気ないやりとりからも二人の信頼関係がなんとなく伝わってきます。
 そして杉江はそんな黒田の思いを聞いて、こう言います。


「俺はお前のその……
 とんでもない熱さがうらやましいよ

 クロみたいな闘志むき出しの選手は
 相手にとって脅威に決まっている

 そしてそれを必要としない監督なんて
 いるわけがない」


 黒田が杉江のことをライバルと意識していたように、杉江もまた黒田のことをライバルと意識していたんですね。そして黒田の熱いところに憧れていたようで…。なんで落ち着いている杉江が黒田にリスクがあるのについてきたのか納得しました。

 そして杉江は緑川の話を聞いて考えたことを黒田へ伝えます。前回の杉江と緑川の会話の続き。あの後杉江は緑川からゲームで選手が決められた試合は危ういところもあったものの、ちゃんと機能していたということ、そして開幕戦の後、黒田と杉江の動きがどうだったのか知ることになります…。ETUが開幕戦の後、攻められなかった理由…。それは二人の気持ちに問題がありました…。


「逆にお前達の場合は
 逆に時間が止まっているんだよ…
 チームが前に進もうとしているのに、
 お前達はそれでいいのか?」


 そうして清水戦…。黒田・杉江は観客席で試合を観覧することに。二人とも何か見据えようと真剣でした。
 で、試合を見ていた杉江は改めてETUが攻めることができなかったのは自分達に問題があったと確信。前回の試合は負けてしまいましたが得点を決めたり、コンパクトで良い試合をしていたと評価。実際、攻撃のパターンも増え、チャンスも増えていたようです。どんどん答えに近づいているようですが…。

 試合ではジーノから椿へ良い形にボールが繋がりますが、椿が迷ったことでチャンスを逃します…。そのことにジーノも気付いていて、椿に注意を。ジーノのこのセリフ、やっぱりアニメでもグサっときます…。
 椿はまだ東京Vの失敗を気にしていたようです。椿も壁を乗り越えることができるんでしょうか…。

『これ以上チームに迷惑をかけられない…!
 なんとかしなきゃ…!』

 必死に頑張り続ける椿でした…。椿が答えを見つけるにはまだ時間がかかりそうです。
 一方コーチの松原も椿の不調のことを気にしていまいたが、椿の性質を理解している達海は椿を放任。

「いいよ、あいつはそんなに期待していないし
 あいつはピッチで答えを見つけたほうがいい。
 もう少し様子を見る」

 で、問題はDF…。

「さあてどうなる。
 そろそろ時間切れだぜ?」

 達海も若手がチャンスをものにするか、黒田・杉江の二人が答えを見つけるかにかけているようです…。残された時間で黒田・杉江は答えを見つけることはできるんでしょうか。


 後半。杉江はこれまでの試合のことを振り返っていきます。


「達海さんが監督になって
 このチームは変わった」


 東京V戦では好調で、その流れに二人も乗れていました。ですが開幕戦でいきなり失点したことで、二人はどこか臆病になっていました。

「本当は気付いているんだろう、クロ?
 開幕戦、あのゴールで俺たちは腰がひけたんだ

 あんなのラッキーゴールだ。
 すぐに切り替えなきゃいけなかった。

 なのに俺達は不安に駆られて
 ゴール前にへばりついていたんだ。
 去年と同じように…」

 それでも反発する黒田でしたが、杉江は折れず。その後も杉江は冷静に考えを語っていきます。
 そして次にポイントになったのは緑川の立っている位置…。いつもより前に立っていて、ディフェンスラインが上がっていました。そして今回の問題の答えがここで…。

「チームが前へ前へ行こうとしているのに、
 俺達だけが引いて守ってりゃ
 そりゃスペースもできる」

 杉江は赤崎達が言った事は正しかったと、ETUの不調が自分達に原因があったことを認めます。そして杉江は黒田へどうするのか突きつけてきます――。


「俺たちは変わってない
 変わった気になっているだけだ
 どうする、クロ?
 このままじゃ若手にポジション取られるぜ」


 黒田もようやくどういうことか気付き始めたようですが…?
 ここで達海の話。達海もまたETUが本当の意味で変わっていないということを理解していました。


「俺達がまず戦わなきゃいけないのは
 敵チームじゃない、自分達だ

 このチームに根付いている「負けグセ」
 その根っこは深いよ

 1試合ごとに切り替えができなきゃ
 シーズンはとても戦えない…」


 そしてその上でどうするべきか考え、連敗覚悟でゲームをさせたりしてこの状況を作り出しました。と、あのゲームはその切り替えのために行われていたものでした。遊びでなければいけない理由にも納得です。
 ですが今回も試合は負けへ…。亀井のミスでPKをとられてしまいます。頼みは緑川…。

「ドリ、頼むぜ…!」

 清水は緑川のかつていたチーム。清水の選手も元チームメイトということで、色々複雑な思いもある様子。こういうのJリーグならではシーンですね…。
 そうしてPKへ。緑川はボールに反応しますが、結局押し込まれ失点してしまいます…。落ち込む亀井でしたが、そんな亀井を緑川は励まし、次へ切り替えさせようとします!

「切り替え、切り替え!
 点取りいくぞ!!」

 さすがはベテランの緑川…。既にこういう時どうすればいいのか分かっていました。
 そしてその緑川の姿を見た黒田も決意…!また何かが動き出そうとしていました。

「これ以上、ドリさんに恥かかせらんねえな」
「クロ…!」
「やってやるよ、こんちくしょう!」


 試合が終わった後、黒田と杉江の二人は50年続くラーメン屋へ。カミナリラーメンの店主が原作同様いいおやっさんっぽくて良い感じ。ゴローとの繋がりもあるようです。店ではETUの話題も…。ですが二人は店主のノリについていけず、いづらそう…。確かにバイトに見えなくもないかも…。
 その横で店主と客の会話を。店主は元気に長く続けていく秘訣を語ります。

「イマイチなラーメン作ったら
 次 旨いの作りゃいいんだ
 今日駄目なら明日!ってな」

 と、他にも切り替えが大事だということ、後ろ向きなのが一番良くないと語ります。店主の前向きな姿勢になんだか尊敬。見習いたいです。
 切り替えの話を聞いて黒田・杉江も思わず反応…。今の二人には身にしみる話でした。その後話を振られて不機嫌気味な二人ですが、この二人がラーメン屋やるのも面白そう。
 店を出た二人も店主の話に感じるものがあったようで…。

「何だか耳の痛い話だったな…」
「…二度と来るか」

 どうやら二人も上手く切り替えができたようで。

 翌日。黒田と杉江もなんだかんだで練習復帰。音楽が妙に不安定~。黒田はツンデレだったのか…。二人のやりとりがボケツッコミのようでした。
 戻ってきた二人に達海はボールを奪わなければ何もできないとフットボールをして、二人をまた迎えます。


「だからETUのフットボールもお前達から始まる
 期待しているよ、ディフェンス陣」


 そうして黒田・杉江は試合にも復帰。次は札幌戦…。二人は変わることができたのでしょうか。
 で、この試合でも相手に攻められる時もありましたが、意識も変わったことでコンパクトなサッカーを実践できていました。そうしてあとの問題は何かが起こった時…。達海は二人のことを信じていました。

「あとできることといえば
 あいつらを信じることだけでしょ」

 いつも何を考えているか分からない達海ですが、やはり真剣な時は真剣です。応援するETUのサポーターのスカルズ。応援も必死でETUを応援します。

 そしてここでまた思わぬ失点が…。正念場です。ですが黒田・杉江の二人はちゃんと次に向けて切り替えを!ミスした石浜も励まします。

「下向くんじゃねえ!
 こっからだ、こっから」
「セットプレーからの失点だ!
 ディフェンスが完全に崩されたわけじゃない!」

 二人とも見事問題を乗り越えることができました。ここからまたETUの反撃が始まる予感がします。達海もそんな2人を見て、手ごたえを感じます。


「それでよし!
 戦えるチームになってきた――!!」


 こうしてETUは負けながらも、着実に成長し前に進んでいました。アニメでは明るい感じで終わってよかったです。が、また思わぬところからまた問題が…。

 今回もゆったり4巻の(30後半~32話)を消化。今回も原作の流れに近くてちょうど良いペースでした。はしょられるかもと思っていた黒田と杉江が答えを見つける前のシーンや、ラーメン屋とかのシーンもあって満足です。原作同様、二人が答えを見つけるまでの話がしっかりとしていて、色々考えながら楽しく観れました。
 サポーター関連のシーンがはしょられているのがちょっと気になりましたが、話的に次回ありそうな感じがするので次回に期待。


 次回は達海にある危機が襲うことに…。スカルズ達サポーターが何かしそうな雰囲気ですが…。自分が原作にハマるきっかけになった話なので気合を入れて書いていきたいと思います。この話がなかったら、今もジャイキリを知らないままだったという可能性もあったかも…。
 話の方は次の試合名古屋戦へ。原作でも目立っていた名古屋のブラジル人3人組の出番もありそうで楽しみです。英語をしゃべっているということで、日本人選手とのやりとりも原作とはまた違ってみえそうで気になります。次回は後藤に注目です。
 あとOPの発売も6/2に決まったようで楽しみです~。まさかアニメジャケットでくるとは思いませんでした。ETUの面々勢ぞろいの図がなんだか懐かしいような。

 ではまた次回に!