
ジャイキリ本誌感想。今回は表紙もということで楽しみにしていました!サイトで確認しないでいったので、店頭にたくさん達海のどアップな表紙が並んでいて驚きました。なんか違う作品のよう…。話では合宿編のまとめに入ったり、裏で色々動きがあったりなど、新キャラ二人も加わり、また面白くなってきそうな気配が。
今回はどうにか早めにうp。今週は感想の本数がヤバいです…。
今回の表紙は達海のどアップなカット!あまりの大きさ+荒々しいタッチに店頭で見た時はおののきました~。インパクト抜群で、タッチ的にもある意味モーニングらしい表紙なのかも。離れてみると立体的に見えるので不思議です…。この絵に関しては人それぞれ見方が違いそうなので、その辺も気になるところです。ツジトモさん、本当お疲れ様です…。
本編は前回からそのまま続きのようで、合宿の練習の様子から。合宿はまだ続いていました。藤澤さんと有里がやりとりをしているところから始まります。藤澤さんにも有里からあの練習試合で活躍していた選手がETUの新戦力だと知らされていました。藤澤さんも納得した様子。相変わらず達海に振り回される有里でした。
で、今回のタイトルのコマは達海と何故か虫取り少年の格好をした松原…。最初読んだ時は作中で誰もリアクションしていないので、なんかシュールな印象が。藤澤さんが真面目に考えているのが笑えました。達海、本当容赦ないです…。達海は今、何を考えているんでしょうか。
練習試合の様子。入って早々あのブラジル人選手のガブリエルが良い形を作っていました。世良も張り切ってケアへ向かいますが、なんと一回ボールを蹴り上げて、そしてまた自分でボールを前へと運びます――。そのプレーにコーチ陣も驚き。相変わらずガブリエルは、こういうテクニックが上手いですね…。
そしてとうとうゴール前まで。緑川もガブリエルを警戒し、備えます。と、ここで清川もガブリエルを止めに追ってきました!清川も一生懸命でした。そうして清川は必死にガブリエルを止めようとタックルを仕掛けます!
「こんにゃろ!!!」
これには流石のガブリエルも転倒…。清川も負けていませんでした。そして世良がボールを上げたことで、危機から逃れます。危ないところでした。
焦る清川…。そんな清川にはある強い思いがありました。
『こいつの突破力はサイドで生きる…
つまりSBに入ることだって十分有り得る…!
そうなるとスタメンが危うくなるのは俺だ…!
石浜(ハマ)と約束した直後に
ポジション奪われてたまるかってんだ!』
その必死さは、SBのポジションが奪われるかもしれない、そして石浜との約束が守れなくなるという危機感からくるものでした。これまでとの話の繋がりがあるのはやっぱり嬉しいです。清川にとってはまた厳しい状況になってきましたが、でもこういう刺激があるのはクラブにとっても、清川自身にとってもいいことなのかもしれませんね…。またひとつ楽しみなポイントが増えました。
その後転倒したガブリエルですが、やっぱりここでへこたれていないようで。清川の言葉を真似て、闘争心をむき出しにしてきます。ここの言葉の真似がまた面白かったです~。
「コンニャロ」
その後も次々と変な言葉を口に出していくガブリエル…。そして最後には「ホニャーロ」というわけわかんない言葉へ…。さすがの清川も恥ずかしがってしまいます。照れる清川が~。川崎のカンチャンスに繋がるたくましさを感じました。
そんなガブリエルの様子を見て、清川も異国に慣れようと必死なんだな、ライバル視していないで協力しようかと考えを変えようとするのですが、ここで清川は自分の靴紐にいたずらされていることに気付きます――。両足の紐でちょうちょ結びされていて、身動きがとれません…。これには清川も悔しがってしまいます!に、してもあの隙によくこんないたずらできたなと思ったり。やっぱりガブリエルはしたたかでした…。
またこの時何故かプレーが止まっていました。確かに世良が蹴った後、プレーが止まっているように見えました。で、これもまた新加入の殿山のプレーによるもので…。
「誰にも気付かれずにタッチライン割りました
なのでそちらのスローインからです」
『つーか
影薄すぎだろ 殿山さん…
大丈夫なのか この人』
ここでも殿山が地味っぷりを発揮。いつも目立つ…というか騒いでいるFWの世良・夏木はまたも殿山の存在に気付けませんでした。心配されている時のコマの殿山の影の薄い感じがツボでした~。
この試合でも殿山の存在は希薄なものでした…。今は不安要素みたいな扱いをされていますが、これからの達海の采配+クラブに馴染んでいけば敵をかく乱したりと、地味に頼もしい戦力になるんじゃないかと思っています。とりあえずシーズン後半の活躍に期待。
その後もETUの選手達は賑やかに練習試合をしていました。清川は皆に慌てながら油断大敵と皆に注意していました。…靴紐ほどくの大変そう。あとガブリエルの変な言葉がトンニャローに!相変わらずなETUの選手でした。
そんな選手達の様子を見ていた藤澤さんもどこか呆れ気味…。まだ新メンバーの二人はチームに馴染みきれていないようです。有里はこれからとポジティブにとらえていました。
そのあと藤澤さんは有里に新加入選手を引っ張ってきたのは誰かとたずねます。そしてここで出てきたのが笠野さん!有里におじさん扱いされたり、サポーターにカキ氷を配っていたりと相変わらずの調子のようです。そして有里のおじさん呼びに反応。
「俺のことは笠野のおじさまと
呼ばないか」
藤澤さんと笠野さん…ある意味でドキドキの2ショットです。椿探訪編以来待っていました~。藤澤さんの反応が遂に…という感じがしました。
で、有里は藤澤さんに笠野さんを紹介。既にあいさつはしていたようです。で、笠野さんも藤澤さんが椿の記事を書いた記者だと知っていて、どうやら話をしてくれるみたいです。
「おう椿の記事書いた姉さんだろ?
今晩だったら時間とれるぜ?
夜のデートでもしながら話でも聞こうか?
ハハっ」
「間違えた…おじさんじゃなくて
エロオヤジだった
危ないと思ったら迷わず通報してくださいね
藤澤さん」
相変わらず笠野さん胡散臭い~。有里のツッコミがなんかファミリーっぽいような感じがしてよかったです。
「よろしくお願いします」「おうよ」
と、いう感じで笠野さんも気を良くして了承。いよいよ話が進む時がきたようですね。楽しみです!
笠野さんと別れた後、有里は藤澤さんに笠野さんのフォローを。ここで有里は今の自分の心境を語ります。笠野さんに軽くツッコミを入れていた有里ですが、それも笠野さんを尊敬していたからできたことでした。今回のポイントの一つです。
「本当は皆に愛されている…
すごく影響力のある人なんです
そんな人が痛みを知って
また戻ってきてくれた
達海さんと笠野さん…
立場は変わったけれど
あの二人がまた一緒に
ETUのために戦ってくれることが
私にとってはワクワクすること以外の
何物でもないんです」
過去と現在のETUを知っている有里だけに、この言葉には色々な思いを感じます…。有里の笑顔が眩しい…。読者の方もきっとそう思うはず…。過去編があったからこそそう感じるのかもしれません。ここの有里の話からはまた希望が持てそうな感じがしました。
いい雰囲気っぽくなってきた有里と藤澤さんでしたが、有里のその後の一言でうやむやに…。
「だから藤澤さんもワクワクしてください!
ワクワクしてETUの記事
沢山ページとって!」
『このコ…スキあらば
仕事の話突っ込んでくるわね…
ワーカーホリックめ…』
有里たくましすぎ~!有里の仕事熱に藤澤さんもたじたじ…。相変わらず有里も仕事熱心ですねー。1巻の頃よりパワーアップしているような。ちなみにワーカーホリックは「仕事中毒」という意味です。有里のETU愛は半端じゃありませんでした~。
今回は久々に女キャラ二人のやり取りが見れてよかったです~。ジャイキリでは貴重な女性キャラのやりとりでした。
その後も練習試合は続いていきます。そんな試合を見ていた達海と虫取り少年の格好をした松原…。この1コマ目が妙にシュールでした…。妙に画がしっかりしていて爆笑。一見違和感を感じないのが怖いです…。に、してもなんで誰も松原の服につっこまないんでしょう。もう慣れ切ってしまったんでしょうか…。
最初松原は真面目に選手達の変化について分析していました。前の日の港大との練習試合から選手のプレーにも変化が起きていたようでした。ポジションシャッフルした試合後のせいか連動が上手くいっているとか。
合宿の狙いを考える松原。またここで合宿の答えのような話も出てきました。
「これって監督の狙っていた選手同士の相互理解…
それが深まったことによって
チームが熟成したのでは…」
この話はほぼ合宿中の杉江の話と同じのようです。相互理解を深めることがこの合宿の狙いのひとつであるのは確かだったようです。
そして答えを導き出した松原はそれに気付いたことを必死にアピール(妙に興奮しているのに笑)しようとするのですが、達海は冷めていました……。
「何 俺にゴマすってんだよ
松ちゃん
いや 虫捕り中年 松原くん」
達海妙に厳しいですね…。まあ実際その通りだったわけですが…。松原もここで昨日の練習試合でふがいないベンチワークをしたことを反省、負けなかったのも選手達が自分達でまとまったからだったと振り返ります。
このコスプレも自分への罰として全力で受け入れようとする松原。
「ひゃ――っ あの林!
沢山虫がいそうだなー!
行ってみたいな――!」
はしゃぐ姿…というかテンション高すぎでもう何がなんだか…。
と、ここで達海がここで真面目に今回の合宿のことを振り返っていきます。急にシリアスムードになって驚きでした。
「まあ確かにね
連携が良くなっている部分はあるかもしれない
選手同士もよく声出し合ってるし」
達海はそう、合宿を経て選手達の連携もよくなり、今も良い形を作っている、「全員で上手い状況判断ができた証拠だ」と手ごたえを感じているようでした。その達海の話に松原も驚き。
ですがそれでもまだ達海は「これからだよ」と満足はしていないようでした。ここで達海が思い浮かべたのがシーズン後半、これから戦うであろうクラブの監督達…。平泉監督やダルファーはじめ、山形の佐倉など、手強そうな相手だらけ…。達海は自分達ETUと同じように他のクラブも調子を上げてくるだろうと予想し、警戒していました。
そして達海はこれからのシーズンを勝ち抜くために、何が必要か考えていました。
「その中で勝ち抜いていくには
俺達はひとつの生き物のようにまとまって
成長をし続けるしかない」
この話は過去編で出てきた笠野さんの木の話と繋がっていそうです。達海もまた笠野さんと同じような考えを今持っているようで。達海は過去のETUでは成し得なかったことをしようとしていました。
その達海の考えに可能かどうかと不安を感じる松原…。ですが達海は「可能だよ」と、どこか自信満々そうに松原へこう言います。
「だって松ちゃん
自分に納得いっていないでしょ?」
これには松原、かなりショックを受けます~。リアクションがオーバーすぎて面白すぎます!そんなにショックだったんでしょうか…。ここの誇らしげそうな達海がなんか良い感じでした。
それから達海はその言葉の意味について松原へ説明します。
「誰一人このチームには
自分に満足してる奴なんかいない
それはつまりね
自分達はまだやれる…
伸びしろがあるって確信があるからだ」
達海はそう、フロントなどETUに関わる皆が満足していないはずだと語ります。だから伸びる可能性もあると…。ジャイキリのスタッフの皆さんもそうなんでしょうか。
この達海の話はなんとなく分かるような気がします。確かに満足するということは、それより先がないという可能性もあるわけで…。伸びるからこそ、強くなれる可能性も秘めているんだと思います。
そして達海が目を向けるのは、一生懸命練習試合をするETUの選手達――
「ETUはずっと弱かった」
「全員で必死になって成長しようとしている」
「この勢いは他のチームには真似できない
俺達ETUだけのかけがえのない
武器なんだよ
だから後半戦…
俺達は十分戦える」
弱かったからこそ、強くなることができるのかもしれません。そして達海もまたETUを強くするために、挑み続けようとしていました――。なんか良い感じに合宿の話がまとまってきたような…。達海の表情もどこか晴れやかに感じました。
過去編の影響なのか、最近の達海はしっかり話をする時が多くなった気がします。その辺の変化については色々あると思いますが、達海の考えが更にダイレクトに伝わってきて良いと思います。
その達海の話に松原も感銘を受け、達海に全力でお礼を言い、後半戦自分も監督の力になると伝えようとするのですが…
「ありがとうございました監督――!
私勇気もらいました――!!」
その気持ちは空回りしてしまい、なんと松原の持っていた虫取り網が達海の頭にかかってしまいます…。これに達海はカンカンに……。松原の間の抜けた声がたまりませんでした~。見事にやる気が空回ってしまった松原でした。まさか虫取り少年のコスプレが仇になるとは…。まるで世良と堺の関係のよう…。
そして今回のオチは怒った達海が逆に松原に網をかぶせ、歩き回しているシーンで終わり。丹波のツッコミと沈黙する椿に笑。
「松さんこのキャンプ…
達海にいじられ倒されたな……」
「……」
確かにそうとしか言えない今回のキャンプでした。今回の合宿での一番の被害者は松原だったのかも…。海水浴、アロハシャツ、虫取り少年のコスプレと体を張って楽しませてくれました。良い感じにオチがついたところで次回へ続きます。
次回もシーズン後半に向けての話になってきそうですが、どうなってくるかはまだ分からずどうなるか気になります…。
単行本15巻も今日購入してきました~。表紙を見ただけで泣けてきます…。内容は過去戦の山場の東京V戦が丸々収録されています。まだじっくり読んでいませんが、通して読むと印象も違ってきたり、新しい発見もありそうで楽しみです。おまけページやカットも相変わらず充実していました。そして何故今回のステッカーが赤崎かも納得。本誌派の人も今回の最初のおまけページは必見です!15巻の話は次の感想か記事にして書きたいと思います。
MAGネットの感想はこの記事に書こうと思っていましたが、文字数の関係でアニメか15巻記事に持ち越しです。今回の感想、まさかの1万文字超えしてしまいました…。
ではまたアニメ感想か次回に!
この先、どうなっていくのが楽しみだ!
早く続きが読みたいっす。
続き本当に気になりますね…。
新戦力の二人が今後どうチームに絡んでいくか楽しみです!
ではでは。