今回はU-22の日本代表に誰が選ばれたのか、遂に発表される時が…。そして花火大会の日、クラブハウスに羽田は現れるのでしょうか…?サブライズ的な展開もあって、読んでいて大興奮でした…!
選手・クラブ・サポーターと、それぞれ話が大きく進んだ1話でした。ジャイキリも次の段階へ向けて進みだしたのかもしれない…そう感じました。なんだか第二部完とつけてもいい勢い。
U-22日本代表発表直前というヒヤヒヤする状況の中終わった前回。そして今回遂にメンバーが発表されます…!TVでは発表前にU-22の剛田監督が今後の日程についてまず話を。日程は以下の通り。
8/4~ 短期合宿に参加
↓
8/8 ホームでのウズベキスタン戦
↓
8/11 アウェーでのカタール戦
つまり選手に選ばれたら半月の間、チームから戦線離脱しなくてはなりません…!ですがその間にもETUでも、
ジャパンカップの準々決勝、鹿島との試合
と、2試合が予定されていました。今後の戦術プランにも関わってくる、大事な発表です。
発表直前、もし赤崎が選ばれたらどうなるか考えるETUのスタッフ達。一人抜けるのは痛いものの、選手が代表に選ばれたらETUの宣伝にもなると、誰かが代表に選ばれることに、皆期待していました。この時点では皆、赤崎一人が選ばれると考えていたようです。
そんな赤崎に期待する会長や後藤らETUスタッフ達。そんな状況にキレたのは世良…!
「あんた達……
俺が選ばれるかもとか
考えないわけ!?」
世良、心からの叫びでしたー。そんな世良の叫びにたじろぐ面々。有里まで~。世良も年齢的に対象内です。どうやら皆、世良が選ばれるとはまったく予想していないようでした…。
その後自分だけではなく、椿や宮野にも選ばれる権利があるんだと主張する世良!それに対し宮野はそこまでの結果を出していないからありえないと返事を。
そして椿は…
「お…俺の場合は赤崎さんが選ばれたら
すぐ本人に連絡しなきゃいけない係に
選ばれまして…」
「自分で見る勇気ない割には
なんか偉そうね
赤崎くん…」
と、椿は赤崎にパシリのような扱いを!赤崎を除くと選ばれる可能性が一番高い椿でしたが、椿は自分が選ばれるイメージをまったく持っていないようでした!これでいいのか!と言いたくもなりますが、まあこれはこれで変に緊張しなくて、椿にとってはいいのかも…。
これには有里も呆れ気味。いつでも自信満々というイメージがあった赤崎ですが、こういう小心者的な一面もあったんですね。これじゃあもう椿を馬鹿にできないのでは…。
代表選考について達海はポジティブに捉えているようでした。
「まあいいじゃん
メンバーから漏れたって
その期間プレー出来なくなる
わけじゃないんだ」
そう代表に選ばれなくても落ち込むなと、世良を励ます達海。良い励ましの言葉でしたが、達海すら落ちる前提で話しているというのが泣けてきます~。
そうして、いよいよメンバー発表の時が…!
「それでは発表します」
読み上げられていく選ばれた選手達の名前。メンバーには東京Vの三雲、大阪の窪田など、前戦ったチームの選手の名前も。三雲って烈(あきら)って名前だったんですね…。凄い名前です。
そして椿も正座、固唾を飲んで発表を見ていました…
『お願いします
お願いします…
どうか選んで下さい…!
赤崎さんが選ばれてなかったら……
俺……
どんな風に
電話したらいいか……!!』
ですが気にするのは自分と見せかけて、赤崎!!ここまでいくとなんだかもう…。気にするポイントが絶対的に間違っています~。次のページをめくった瞬間に爆笑しました~。妙に偉そうな椿イメージの赤崎。ズオオオンと何故こんなに偉そうなのか…。
そしてETUの選手の名前が読み上げられる瞬間が――
「赤崎遼」
「おおっ!!!
選ばれた――っ!!」
再び代表に選ばれた赤崎…!これには皆も大喜び。椿も安心して電話することができると、喜んで電話へ向かいます!椿は自分の名前が呼ばれるはずはないと、この瞬間思っていたようです…。
「俺
赤崎(ザキ)さんに電話してきます!」
ですがこの後、ETUにとって、驚きの展開が待っていました。それは――
「 椿 大 介 」
赤崎の名前が呼ばれた後、
続けて読み上げられた椿の名前…!
遂に椿が日本代表に選ばれる時がきました――!!椿の名前が読み上げられた瞬間は、試合のゴール直後のように、皆唖然としていました。何よりも椿本人が…!さすがにこれには椿本人もビックリ!!
「なに――――っ!!?」
ETUの面々も二人目の代表選手の出現に驚き…!この晩は色々なサプライズがありました~。
という感じで遂に椿が代表選手に選ばれる瞬間がきました…!連載開始から、いつくるのかと思った瞬間が遂に…!これほど嬉しいことはありません!私も本屋で叫びそうになりました、わりと本気で。まさか24巻もかかるとは…。とにかくめでたいです!
そうして選手発表も終わり、花火大会がはじまります。花火の描写も、花火が上がる瞬間が鮮明に想像できて素晴らしかったです…!
クラブハウス2階から花火を見上げるETUスタッフ、達海、世良。どうやら結局世良は代表には選ばれなかったようです…。すごい落ち込みようです…。そんな世良を励まそうとする有里ですが、浴衣は効果を発揮せず!浴衣が効果ないとツッコむ達海に笑。覚えていたんですね~。
でもその後達海はちゃんと世良にフォローを。
「んなこと言ったって
借りはピッチで返すしかないもんなー?
世良」
「ウ…ウスッ!」
達海がとても監督っぽい…!今回の達海のポジティブぶりはとても良い感じでした。自分もこういう姿勢を見習いたいです…。
それから階段を降りていく達海。と、そこで羽田とばったり。
「よっ」
羽田は悩んだ末、ETU側の誘いに応じることを決めたようです…!羽田にも歩み寄りたいというETU側の思い、カベセンの言葉は伝わったようでした。
クラブハウスの屋上で花火を見ている笠野さん。過去編とちょっと重なる光景でニヤリ。そしてそこに羽田が一人で乗り込んできます…!
「おう
今日は1人かい?」
「集団で乗り込んできたと
思われたくないんでね」
花火をバックに現れた羽田なんだか怖いですが、羽田なりに歩み寄ろうとしているように感じました。グラサンをしていないのも、その決意の現れなんでしょうか。単純に花火の日だからかもしれませんが…。
笠野さんはいつもの調子で羽田に話しかけます。でも話題はやっぱりETUのこと。笠野さんはU-22の代表に赤崎・椿が選ばれたことについて、これもこれまで応援し続けてきたスカルズのおかげだと、羽田に感謝を。
そして羽田も笠野さんが連れてきた選手だろうと、笠野さんを評価。ですがそれに対して笠野さんはこう返事を。
「いや…
何も無い所に
樹は育たねえよ」
「でも俺は…
もう一度このETUってクラブを…
でっかい樹に
育て上げていきたいと思ってる」
ここで達海過去編にも出てきた樹の話…!まさかここで樹の話が出てくるとは思いませんでした。クラブハウスの屋上でこの話が出てくる辺り、運命的なものを感じます。やっぱりクラブや選手が発展していくには、サポーターの応援もまた必要不可欠なんでしょうね。
笠野さんは過去の失態を詫び、その上でまた自分を信じてもらいたいと羽田に訴えかけようとします――。
「だから俺によ
そのチャンスをお前達に
与えてもらいたいと…」
「え?
何だって?」
ですがその笠野さんの懸命な訴えは花火の音にかき消されてまったく聞こえません…!真剣に話そうとすればするほど、かき消されてしまうというのがまた物悲しいものが…。羽田も頑張って聞き取ろうとするのですが、それでも聞こえず。
そしてその後、会長・副会長も屋上に上がってきて、笠野さんと同じようにこれからのことについて懸命に話そうとするのですが、それまた聞こえず…
「で 俺としては
これからのクラブのビジョンを
君達に伝えることで……」
「こんな音の中で?」
この状況に羽田の緊張もほぐれてしまいます。返ってリラックスできたようで。
そして緊張をとき、話はまた後でいいと、笠野さんと会長に一緒に花火を観ようと言います――
「それは後でいいさ
それより俺は今日…
あんたらと同じもんを……
同じ角度から
眺めてみようと思って来てんだよ」
同じものを一緒にみようという、その歩み寄りともとれる言葉に驚く会長・副会長、笑みを浮かべる笠野さん、そして羽田。花火をバックに話す4人の画、素晴らしかったです。そして羽田の笑み…!まさか羽田がここまで自分から歩み寄るシーンを見れるとは…。忘れられない1話になりそうです。
こうしてスカルズとフロントは和解へ。スカルズとフロントに関しては、これ以上関係悪化はしなそうで安心しました~。これで後はゴロー達とスカルズの関係が改善されれば全て解決に向かっていきそうですが、このまま順調にいくのか、またひと悶着あるのか…気になるところです。
それからは花火を見る選手やスタッフの様子が描かれていきます。
楽しげに花火を見ている有里
代表落選でショックを通り越してしまった世良、
そんな世良を励ます亀井
椿の日本代表招集に、椿に駆け寄り喜ぶチームメイト達!
(皆普段着!)
浅草Tシャツを着て楽しそうに花火を見つめるガブリエル
そしてその後ろには影のごとく殿山が…
4人並んで花火を見る
笠野さん・羽田・副会長・会長
街中で花火を見ている
コータ達OKKOの面々(山さんも)
おじいさんサポーター達
ゴロー夫妻
パッカ君(妙に哀愁がある後ろ姿…!意味深です)
そして達海――
そんな今回は代表に選ばれた二人で締めに!クラブハウス前の練習場で仲間達と花火を見ている椿。赤崎に電話した後、自分もまた代表に選ばれたのだと事実を再確認し、ビビっていました…!
『だだだ…代表っ…!!?
大丈夫なのか
俺――――っ!!!』
しかも何故か正座~。やっぱりこのチキン的な反応こそ椿だなとか思ってしまったり。遂に日本代表メンバーに選ばれた椿。椿は代表で活躍を見せることができるのでしょうか…?椿の更なる飛躍に期待しています!
そして今回のオチは赤崎!寮?のベランダで一人花火を見ている赤崎。代表に選ばれたホッとしていましたー。
『は――っ
良かったー…
良かったぜ
マジでー…』
選ばれて当然的な態度をとっていると思いきゃ、安堵する赤崎…。まさか赤崎にこういう一面があるとは今回読むまで思いませんでした。そして赤崎は椿が選ばれて何を思うのでしょうか…?
こうして今回は日本代表に赤崎に加え椿が選ばれ、フロントとスカルズが遂に和解へ歩みだしたりと、話が大きく進展しました…!!シーズン前半が終わった時点では絶望的かと思いましたが、本当によかったです~。今回第二部完とか書いてもいい気がしました。読んですっきりしましたー。
あと今回遂に椿が日本代表に選ばれましたが、椿が日本代表選手に選ばれることは、他の選手以上に大きい意味を持っていると考えています。椿が選手側の主人公格キャラであり、選手時代の達海の番号と同じ7番を背負う選手という点から、椿の代表入りは話が一段進んだことを表しているんじゃないかと思います。これから椿がどこまで飛躍していくのか、追っていくのが楽しみです!
次回からはまた新展開で、ジャパンカップ準々決勝、鹿島戦に向けて進んでいくようです。いよいよ対戦相手に鹿島の名前が出てきてワクワクしています~。シーズン後半が始まった頃からいつ来るんだろうと思っていたら遂に…!リアルでは強豪チームというイメージがありますが、ジャイキリの世界ではどういう立ち位置なのかどうか気になります。オールスター戦に出てた岩渕の実力も…!
合宿と代表戦中は、椿と赤崎が戦線離脱していないということで、ジャパンカップの準々決勝、鹿島戦をどう乗り切るのか気になります。これまでも椿や赤崎不在の状況で戦っていたので大丈夫だと思いますが、これをチャンスに上がってくる選手が出てくるのか気になります。
あと合宿~代表戦中の椿と赤崎の様子がちょっとでも描かれることに期待しています!椿が代表仕様のユニフォームを着て試合に出ると思うとワクワクします…!
椿が代表に選ばれたのはとてもめでたいことですが、同時に心配なのは椿が代表チームでもビビらず力を発揮できるかどうかですね…。ETUでは成長し慣れてきたのか、ここのところあんまり失敗しなくなりましたが、代表チームではどうなんでしょう…。とにかく成長したところを見せて帰ってきてほしいですー。
今回は感想書くのがとても楽しかったです!こういう回があるからこそ、感想を書き続けることができるんだと思います。
前回のジャイキリ記事にコメント下さった方、ありがとうございました~。励みになります!必ずコメ返しするのでお待ちを~。
ではまた次回に!
まだ大人買いして大好きになってから、半年位でしたので、今回26巻を大大感動して・・・どうしても続きが知りたくて、このページにたどり着来ました。
ジャイアントキリングへの愛が本当に伝わり、読んでいて泣けました。
リアルに情景が浮かびます。
これからもコツコツ一直線さんのアップを心から楽しみにしています。
本当にありがとうございました!
返信が遅れてしまい、本当に申し訳ありませんでした…。
ジャイキリ感想、読んでくださりありがとうございます~。
いつもビクビクしながら書いているので、とても励みになります!
これからも書き続けていくと思うので、よろしくお願いしますー。
ではでは~。