今回はオズマが大量に死亡フラグを立て、そしてそれがいよいよ発動してしまうことになる話。始めから死亡フラグをたてまくるオズマの姿には、見ていて焦燥感みたいなものを感じました。
果たしてオズマはこれを切り抜けることはできたのでしょうか。今回はそんなオズマを中心に書いていきたいと思います。
始まりはオズマがランカを初めて自分の家へ連れて来た時の回想から。10年前ということでオズマが何だか若いです。やけに爽やか。今回オズマが出てくるたびにバサラの歌がかかっていて、これは追悼歌になるのかとビクビクしていました。今回作中の流れる空気が終始ヒヤヒヤものでした。
家に入る時オズマはランカに気さくに話し掛けますが、事故でランカの心は閉ざされてしまい、ランカは無反応。事故がランカに与えたダメージは相当大きいもののようです。
そんなランカを気づかってオズマはランカのためにと、キャサリンから作り方を教えてもらったパインケーキを作ることにします。ここはオズマが本当に良いお兄ちゃんという感じがしました。でもオズマは作り慣れておらず…。
そうしてオズマは作ったケーキをランカに食べさせます。するとそれを食べたランカの様子に変化が…
「全然おいしくないよ、お兄ちゃん・・・」
と、みるみるうちに顔に表情が戻っていきます!死んでいた目にも光が!!これにオズマは大喜び。パインケーキは失敗してしまったものの、これがきっかけでランカは心を取り戻すことができました。まあ結果オーライです!ランカのお兄ちゃんという一言には、もう最初からちょっと涙ぐみそうになってしまいました。
で、OPもこの話と連動してなのか、星間飛行で幕開け。何だか意味深…。今までのランカのカットを編集したもののようですが、新規カットもあったりと見逃せません。新OPを期待していた身としては拍子抜けしてしまいましたが、キラッ☆がばっちりだったので文句はありません!
一方前回シェリルをかくまっていたことがバレて罰を受けているアルト。ミハエルもとばっちりを受けて一緒に罰を受けます。その罰とは重い装備をつけてのランニング。何だかちょっと前のアルトのことを思い出します。でもちょっと謎だったのが、
「おまけに俺が教えた、女連れ込む裏技までゲロしやがって!」
というミハエルの一言。何故ここまでアルトがバラしてしまったのかちょっと分からなかったり…。そんな2人をキャサリンが厳しくしごきます。自分に対して暴言を言うもんなら、更に罰を増やすという徹底ぶり。今のキャサリンにそれを言うのは自殺行為としか思えません…。そのせいでランニングを5周増やされてしまいます…。と、そこにオズマは2人の様子見にやってきて、キャサリンに相談を持ちかけてきます。
アルトとミハエルは罰が終わったあと2人はシャワーに。何気に2人の体格が良くてびっくりです。まあ軍にいるから当たり前でしょうか。髪を下ろしたアルトはやっぱり美人さんだなと思いました。そんな中ミハエルはシェリルの体調を気にします。どうやらガリア4でのことが引っかかっているようです。
それからミハエルはクランと街で待ち合わせ。ミハエルを待つマイクローン化したクランがとても可愛かったです!クランはミハエルのことが好きなようです。髪の手入れをしているところもまたいじらしいものが。そしてそこにミハエルが。でもクランは素直になれず…
「誰が貴様など待つか!今来たばかりに決まっておろうが。
それで何の用だ。私は忙しいんだ」
「え?今日は非番だろう?大学の方か?」
「う、うん…
だが、お前がどうしてもというのなら今日一日ぐらい…」
と思わずそっけない態度を取ってしまいます。何というツンデレっぷり~!が、ミハエルの用件は前会ったクランの大学の同級生で、薬学を学んでる子を紹介してほしいということでした。これはきっとシェリルが飲んでいた薬を分析してほしいという真面目な理由だと思いますが、クランは誤解してしまい…
「やはりあーゆーのがいいのかっ!!」
と、嫉妬してしまいます!ここのクランがまた可愛かったです…。と、ここでミハエルは黒い車に乗り込むルカを発見。身を隠してルカの様子をうかがいます。しかもクランを抱えて!更に照れるクランがまた良い感じでした。ルカもまた物語に深く関わってくることになりそうです。
一方オズマとキャサリンは相談。キャサリンは自室にハッキング対策をして事に備えます。そこで2人はこの事態にインプラントを持つ者が絡んでいると、ギャラクシー一行とレオンを疑います。まあこの辺はだれだか一目瞭然ですが。2人も徐々に真相に近づいてきているようです。それだけに不安です…。
レオンを疑うキャサリンにオズマはレオンは婚約者じゃないのかと聞きますが、キャサリンは
「野心家だもの…そこが良いかもと思ったんだけど」
「誰かと違って、か」
と答えます。キャサリンにとってレオンは自分を本当に満たしてくれる相手ではないようです。キャサリンにはいまいち男運がないようで。と、なると今キャサリンの気持ちはオズマに向いているということになるんでしょうか。
この後2人はランカの歌が敵に効くにせよ、何故ランカを戦いに使う必要があるのかと疑問に思います。2人はそれが第117調査船団と関係があるのではないかと読みますが…。
と、話が一区切りつきそうなところで、ここでオズマが不意にキャサリンに、あることを聞きます。
「なあ、キャシー。お前に教えてもらったあのパインケーキ、
まだ作り方覚えてるか?」
「え、どうしたの?急に」
「何だか無性に懐かしくなってな…」
オズマは不意に昔のことを思い出し、キャサリンにパインケーキの作り方を聞きます。昔のことを懐かしがる…死亡フラグがまた立ってしまいました。笑顔なのが更に心苦しく感じました。
オズマが去った後、キャサリンは部屋で寝転がりながら、昔のオズマと付き合っていた頃のことを思い出します。どうやら今キャサリンの心の中にいるのはオズマのようですね…。レオンはまったく出てきません。そしてキャサリンはそれを思い出し、自分の思いに気付いてくれないオズマに「バカ…」と呟きます。女心は色々複雑なようです。
そのキャサリンとの相談の後、オズマは
「お前も、お前の夢も俺が守る!!」
と決意を抱き、施設へと侵入しようとしていました。カッコいいセリフだとは思いますが、ちょっとタイミングが…。
と、そんなオズマを尾行する人物が。それはブレラ。このタイミングでのブレラの登場…更にオズマの命はおびかされていきます。今回アイキャッチもオズマとランカで、更に死亡フラグのように思えてきました。今回オズマが出るところはすべて死亡フラグのように思えて仕方ありませんでした。
そうして回収されたバジュラの死骸の行き先の研究所に侵入したオズマ。と、そこにブレラが立ちはだかり、オズマの行く手を阻みます。ブレラはオズマに警告してオズマにナイフを向けてきますが、オズマもこれに怯まずにブレラに立ち向かっていきます!オズマはアルトよりやっぱり強いんだな…と思った瞬間でもあったり。流石は数々の戦いをくりぬけてきたオズマです。
その戦いの中、オズマはブレラにある問いを投げかけます。それは、
「貴様等は何を企んでいる。何故、あいつの歌を道具にする!?」
という、ランカを思っての質問。それにブレラも真面目に、
「必要だからだ」
「何のために!?」
「彼女を守るために」
と、答えます。ランカを想うブレラはやっぱりいいです。オズマとブレラ。2人のランカを想う気持ちは確かです。
それにオズマは自分達でもうランカを守れると言いますが、ブレラは…
「11年前とは違う!今の俺達の力でも十分ランカを守れる!!」
「今は、な…」
と意味深な言葉を口にします。それからブレラは任務が入ったとその場を後にしていきます。両者の戦いは今回引き分けで終わりました。と、ここでオズマはブレラの胸元にあるハーモニカを見て、ランカの兄のことを思い出し、ブレラの正体に気付きます。こうしてまたオズマは死亡フラグをたててしまいました。戦いに赴く前のオズマはもう見ていられなかったです。
一方アルトはランカに呼ばれ、間男のようにランカの部屋に侵入。コートが更にそんなイメージを抱かせます。ボディガードの監視が堅く以前のように気楽に会えないようです。ランカはアルトにアタックしようとするのですが、アルトは…
「お兄ちゃんもね、留守にしてるから今、誰もいないの。
だから…あ、別に変なあの、意味じゃないよ。
あたしは信じてるからね、アルトくん」
「…!?当たり前だろ」
「そ、そうだよね~。やだ、私ってば…」
と、相変わらずのニブさ。まあこの状況でも関係が進展しないからこそ、シェリルとランカの関係がまだ均等に取れているんでしょう。手を出そうものなら2人の兄が黙っていないでしょうけど…。アルトの気持ちがはっきりしそうなのはやっぱり終盤になってくるような気がします。
コーヒーを淹れに部屋から出て行くランカ。そんな中アルトはランカの部屋の中を見渡します。そんな中昔のオズマとランカの写真を見たり、謎の生物・愛KUNを発見してしまったりします。謎の生物にも遂に名前がつきました。でもアルトとアイの相性はあんまりよくないようで。
部屋から戻ったランカはアルトに不安なのか、今の実験にこのまま協力していいのかと訊ねます。アルトはここでまた紙飛行機を折ります。どれだけ紙飛行機が好きなんだ~。そんなランカにアルトは、
「いいんだよね…?」
「少なくとも俺はそう思う」
と、それを肯定します。それでランカは勇気づけられ、ライブへまた意気込みます。
「よーし、私の歌でちょっとでもみんなが助かるならこれが一番だもんね。
あたし、歌うね、精一杯。明日のライブも頑張る」
「ああ。今度こそちゃんと見に行ってやるよ」
これにアルトも安心した様子。でもそんな2人の影で紙飛行機を破くアイが…。影といい、何だか嫌な予感がするような…。やっぱりアイは子バジュラだったりするのでしょうか。
一方車に乗せられ、レオンの下へやってきたルカ。そこでルカはレオンの目的を探ろうとします。あとここでシェリル・ビルラーが持っていた宝石の説明がレオンからありました。
「フォールドクォーツ…
バジュラの体内のみで精製される不可能を可能にする魔法の石」
ビルラーがバジュラが自らの目的を叶える存在だと言っていたのは、やっぱりこの石の存在があったからのようです。ルカはビルラーの目的はその石を使って銀河の距離を縮め、物流・通信の支配をすることだと考えますが、前回語っていた夢を聞く限り、それだけではない気がします。
と、そんな中男グレイスが出てきて、ビルラーの目的はそれだけではないとルカに言います。もうグラサンはしていないようで。結構グラサンを取ると良い感じかもしれません。この後男グレイスがいつの間にか女に戻っていたことで、2人が同一人物ということが明らかになりました。ただ男と女の使い分け方がちょっと気になったり…。ここでのレオンとの会話もまた恐ろしいものが。
「実験はもういいのかい?」
「調教には飴と鞭が必要だ。
今回は飴が優先、でしょ?
「怖い人だ…」
まったくレオンの言う通りです。今回グレイスはナナセのランカの衣装アイデアを見て、それを取り入れていました。これも飴なのか…。また今回の戦闘ではランカの歌はないようで。部隊は危機に陥ることになりそうです。
そうしてまた始まるバジュラとの戦い。が、何故か攻撃がバジュラに効きません――。これに動揺するアルト達。するとブレラはそれに…
「もうお前達の攻撃は通用しない。
バジュラは常に進化し続ける生物だ。
一個体の受けた損傷情報は瞬く間に群れ全体に蓄積され、
新たな個体にフィードバックされる」
と、説明。どうやらバジュラには学習能力があるようです。それで攻撃も効かなくなっていくと。これがバジュラの本当の恐ろしさなんでしょうか…。この中でのオズマがキャサリン達を庇うシーンはもう見ていられませんでした。もう何だか死ぬなという感じがして…。
そしてブレラはランカの歌の必要性について語ります。
「いずれこのビーム砲も通用しなくなるだろう。
だからこそ歌が必要なんだ。彼女の声が…」
ランカがいれば事態も変わりそうですが、今回ランカは不在。状況はどうにもなりません。そんな中でもバジュラの攻撃は続きます。諦めかけるアルト達ですが、オズマはこんなことではまだ引きません!
「それが何だってんだ!!
反応弾が無理ならミサイル、ミサイルが無理なら銃!
それが無理なら、最後は拳になろうが、歯だろうが、爪だろうが、
戦う意思が欠片でも残る限り、俺は戦う!!
戦ってみせる!!」
と、オズマは某アニキのように熱く、魂から叫び、オズマはバジュラへと攻撃を続けます!そのカッコよさだけにこっちの心は不安になるんですが、ここはオズマのカッコ良さにやられました。
そんなオズマを
「無茶よ、オズマ!あなた、被弾してるのよ!!」
と心配するキャサリンですが、オズマはここでも男を見せます。
「フッ、こんなのかすり傷さ。
妹も、ホレた女も守れないで何が男だ!!」
これにはキャサリンも思わず頬を赤くしてしまいます。これは落ちてしまいましたね~。今回のオズマのカッコよさは異常だったと思います。シビれました。
その熱いオズマの言葉にミハエル、アルトも、
「ロックだねぇ…」
「演歌だろ?」
と、感心。今回のオズマはもう無敵です。それからオズマは更に鬼気迫った表情でバジュラに立ち向かっていきます。無敵状態のオズマが今回負けることはもうありませんでした。こうしてオズマは気合と拳でバジュラを殲滅してしまいます。
それからランカのコンサートに。アルト達はランカのコンサートに間に合うことができました。アルトはランカを見て「希望の歌姫……か」と呟きます。
オズマも無事でキャサリンとコンサートを観覧。無理かと思われていた願いは叶いました。でもオズマの様子が何だか変。極めつけが輝くランカを見ての、
『――ランカ…泣き虫だったあのお前が、こんなに…』
というオズマのセリフ。へし折ったと思っていた死亡フラグがまだ…。しかもキャサリンも、
「ねぇ、オズマ、帰りに寄ってかない?
パインケーキ作ってみたの。久々だから自信ないけど」
とオズマに話しかけてきます。ここでパインケーキ…。そんな中遂にオズマは、
『――もういいんだな、俺は……――』
と力尽きてしまいます…。オズマの胸元から血が出ていました。これに泣き叫ぶキャサリン…。遂にオズマはここで死んでしまうことに…。
と、思っていたら…
「…って、死んでたら最高に感動的だったんだけどねぇ?」
と、ミハエル。キャサリンも一安心していました。でも何だかお疲れの様子。そして当の本人オズマは…
「本当に心配したんだからね!!お兄ちゃん!!」
「言ったろ?オレは死なないって」
と、オズマを心配して泣いていたランカに一言。そこにパインケーキがあったのも良かったです。この一言には何だかオズマのしぶとさを感じました。すごい死亡フラグの数に今回何度も覚悟しましたが、こうしてオズマは生き残ることができました。流石にここで死ぬのはベタだとスタッフの方も思ったんでしょうか。この分だと終盤までは大丈夫なようですね。こうなるとキャサリンとの関係の進展が楽しみです。
一方今回まったく出番のなかったシェリルが1話で着ていた服をきて、ここで復活!ミハエルから話を聞いたのか、待ち伏せしてグレイスにこう突きつけます!
「私達、色々話をする必要があるわよね?」
シェリル復活の兆しが~。やっぱりシェリルはこうでないと。そしてそんなシェリルを見てグレイスは笑みを浮かべるばかり…。さて次回シェリルは何を効かされることになるんでしょうか。
次回は「フォールド・フェーム」シェリルがあの後グレイスから何を聞かされることになるのか気になるばかりです。シェリルの苦難は続きそうです。そろそろライオンのCDリリースも近づいているということでOPも変更してほしいところ。次回からという噂もありますが、どうなるんでしょうか。マクロスFのことだから演出もふまえてということになりそうですが、まあ楽しみにしています。
今回はオズマの死亡フラグの数々に焦燥感を感じながら観ていました。特にあのセリフには某アニキの影が…。それだけに死ぬと覚悟できていたんですが、死ななくて驚きました。もうオズマは無敵なのでは…。今後のキャサリンとの進展が楽しみです。
ではまた次回に!