コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

GIANT KILLING(ジャイアント・キリング)#77 モーニング35号 感想

2008-08-03 09:15:01 | GIANT KILLING (原作感想)

 前回ETUにも得点が!!これで点数は1対2。このETUの得点にはここまでの展開が鬱気味だったため、久しぶりに爽快な気分になりました。今回はそんな得点に喜ぶETUの面々、そしての大阪の窪田のその後に注目です。とにかく、勝負はまだまだこれからです!
 今回うpが遅くなってすいません。語ることが多すぎて・・・。次回はもう少し早めにうpしたいと思います。


 前回夏木のミスから赤崎にボールが渡り、赤碕はそのボールをゴールへとシュートしました。そしてそのボールは見事にゴールに入り、これでETUは後半に入ってようやく1点の得点を取ることに成功します!点数が入った瞬間は時が止まったようでした。赤崎のやったのかというような表情もが良い感じです。
 これにはETUの面々、サポーター達もこの点数に大喜び!今回の扉はサポーター達の歓声でした。歓声の文字の大きさがこの得点への喜びを感じさせてくれます。達海も松原を抱えてかなり喜んでいます!ようやく達海の喜ぶ姿を見れて安心しました。あと有里のザッキーという呼び方が新鮮だったり。こう呼ぶのはジーノだけでないようですね。
 そして何よりこの得点を喜んだのは選手達!赤崎は自らの得点に、

「どうだオラァッ!!
 見たか――っ!!」

 と意気込みガッツポーズ!!今回はこの赤碕の叫びに尽きます!その前のカメラの前に滑り込むカットも味があって好きだったり。ここまで点数を入れても目立たなかった赤碕ですが、ようやくスポットが当たる日が来ました!
 と、その赤碕の声に呼応するように・・・

「見たぞ赤碕――っ!!」
「いでっ!!」
「・・・・・・!!」

 と、世良が赤碕にのしかかってきます!あと赤崎の元へ向かっていた椿もそれに巻き込まれてしまいます・・・。今回の椿はこんな役回りばっかり・・・。名古屋戦での椿のゴールの時もそうでしたが、この3人が得点を喜ぶところを見ると和みます。素直にいいなあと思えます。同年代だからこそある空気が何だか好きです。
 サポーターもこの赤碕の得点に手ごたえを感じたようで、

「これでこの試合まだ行ける!!」

 と応援は更に盛り上がっていきます!いや、本当に得点嬉しいです。こうしてまず赤碕がETUに得点をもたらしました。
 一方試合を見守っていたブランは大阪の鉄壁の守りを突破してのETUの得点に感心。試合が面白くなってきたと何だか楽しそうです。でも赤崎の代表入りについては特に考えていないようで、どうなんだろうと思ったり。この得点により赤崎にもその可能性が見えてきたように思えるんですが・・・。
 そしてブランは達海へ、
 
「さあこのまま流れを引き寄せられるかな?
 ETU・・・」

 と期待の眼差しを向けます。達海は果たしてこのブランの期待に応えることができるのでしょうか。

 赤崎の得点後の選手達。チームメイト達は皆赤崎の得点を喜びます。そんな中夏木も赤碕へ笑顔で、赤碕のゴールを称えます。ここでひがむことなく、素直にチームメイトの得点を喜べるのは夏木の良いところだなと思いました。
 と、そこに10のユニフォーム・・・つまりジーノが夏木にやや不機嫌そうな様子で話しかけてきます。ここのジーノの表情はなんともいえない複雑さが・・・。でも上から目線~。夏木はジーノを見て青ざめてしまいます。気持ちは吹っ切れたものの、ジーノへの苦手意識はやっぱり変わらないようです。
 そうしてジーノは向こうがミスしてくれたから良かったものの、もう少しでチャンスがフイになるところだったと、夏木へ向かってなのか愚痴をこぼします。まあきっとジーノは自分が目立たないとつまらないのでしょう。ジーノの性格と6巻の描きおろしカットを見て何となくそう思います。だから夏木もあまりジーノのことを気にしない方がいいと思うのですが、夏木はこのジーノの愚痴にまた暗くなってしまいます。
 ここでまたまたジーノが椿を忠犬扱いしているところが面白かったです。しかも椿には自覚がないのが更に。この先もその扱いが続いていく予感がしました。まあ頑張れ、椿!

 夏木を一瞥した後、去り際にジーノは夏木へこう話します。

「単純な人間が単純な行動に出るのは不快だけど、
 単純な人間が半端なことをしようとするのは
 もっと不快だね」

 ここのジーノの後姿がまたカッコ良かったです。そしてジーノは最後にそっけない態度で夏木にこう告げて去っていきます。

「ボクと同じチームでいる以上・・・・・・
 せめてマシなほうでいてくれることを願うよ、ナッツ」

 いけすかなそうな態度を取るジーノですが、この言葉の裏には、ジーノの夏木に対しての気持ちが伺えた気がします。ジーノはやっぱりいつもの夏木らしいプレイをしてほしいと思っているのかもしれません。ジーノの椿への態度、夏木復帰戦での夏木の得点に対するジーノの反応を思い出すとそう思えてきます。
 しかしこのジーノの語りを聞いていると、考え方的にどうも夏木とジーノが同い年とはますます思えなくなってきました・・・。まあ現実もそうだったりしますが。私も時々同年代の人の語りを聞き、焦ることがあります。頑張らないと・・・。
 が、夏木はそんなジーノの言葉に単純に苛立ち、悔しがります。と、ここで赤崎が

「夏木(ナツ)さんのシュートがきいたんだよ」

 夏木のフォローに。赤崎は相手が夏木を警戒してくれたおかげで、コースが空きゴールすることができたと言い、

「アシストしてくれたようなもんスよ」

 と、夏木を立てます。これには夏木も、

「あ・・・赤碕~~・・・!」

 と、大感激!今回はそんなコロコロと表情を変える夏木を見るのが面白かったです。ここの辺りは赤碕にしては珍しく素直だなーと思って読んでいたのですが、最後の最後で・・・

「ま
 俺の技術だから決まったようなもんスけど」

 と赤碕節炸裂!このちょっと生意気なところが赤碕らしいです。そして村越がもう1点取るぞと気合入れをして、気持ち新たに試合に戻ります。今回はゴール後のやりとりが長めでうれしかったです。これまでが鬱展開気味だけあって。
 そんな中、夏木はピッチに向かいながら、自分がシュートを打つことで仲間も生かせることもあると知ります。そして、

『俺はやっぱり常にゴールを狙うFWでいたい』

 と、自分はゴールを狙うFWでいたいと思います。ここのページの夏木は何だか良かったです。そう決意した夏木ですが、次のページでは・・・

『というより・・・
 それ以外できる自信がありません!』

 と早くも落ち込み気味に!落ち込むの早!!あとここで夏木はこの自分のプレイを怒っていないだろうかと、達海の方を見て様子を伺おうとします。でも達海はこの夏木の動きを認め、グーサインを出します!久しぶりにグーサイン~!達海はちゃんと夏木のことを見ていました。これに夏木は大喜び!パアアアァっと満開の笑顔を浮かべます。ここの夏木のカットはもう見ているだけで何だか癒されます。
 そして夏木は近くにいた世良に抱きつき喜びます!でも世良はなんのことが分からずうろたえるばかり・・・。この2人らしくて良いです。こうしてひとまず夏木は答えを見つけることができました。今回は夏木のコロコロと変わる表情が面白かったです。

 それからまた試合が再開されますが、記者の山井のコメントは厳しいもの。

「残り20分・・・ETUにとって厳しいのはここからだ」

 と、大阪はこれから仕掛けてくるだろうと読みます。と、ここでダルファーに動きが。どうやら交代のようです。4番大友に変わって下がるのは――窪田。前々回椿に抜かれてから、もう失速しているなと思っていましたが、やはりここで窪田が下がることになります。
 下がる窪田を見て杉江は、

『自分がやられたからってわけじゃないが・・・・・・
 本当にいいもの持ってやがる

 コイツが経験ってものを兼ね揃えたら
 いよいよ恐ろしい選手になるかもしれない』

 と、後半窪田に対抗できるようになったからといって、窪田を甘くみるわけではなく、焦りのようなものを感じている様子。今はまだ若い窪田ですが、これから経験を積むことで更に脅威な存在になることは間違いありません。が、杉江はそれを認めたうえでも負ける気はなく、

『だからって次も同じように好きにやれると思うなよ
 窪田・・・・・・』

 と、あくまでもやる気満々。杉江は窪田に負けじと対抗意識を燃やします。良い感じで話がまとまったように思えました。
 一方下がった窪田は、

『うう・・・残念だな
 友達がまだ遊んでいるのに先に家に帰る気分だ・・・』

 と、残念がっていました。ダルファーはそんな窪田を今シーズン一番の輝きだったと褒めて迎えますが、本心ではあと10分は使いたかったと苦さが残っている様子。どうやらこの試合、大阪の思い通りには進んでいないところがあるようです。
 その後試合を見守る窪田は、更にスタミナをつけなければならない、皆はプレーできていいなあと羨ましがります。敵である窪田ですが、達海の言う楽しむということを今のところ一番知っているのは窪田なのかもしれないなと思います。

 一方達海はこの窪田の交代に不敵な笑みを浮かべ、肝を冷やしたと窪田を賞賛します。ここの達海の笑み好きです。でも、この窪田の交代は実は、

「でもこの交代
 我々の思惑通りですね』

 と、達海の思惑通り。一方藤澤さんも窪田に1対1に強い杉江を当てたのは、窪田をガス欠にすることが最大の狙いだったと気付き始めます。
 それから達海はこれまでの状況を振り返り、窪田は狙い通りに早くバテてくれたとニヤり。これによって大阪のセカンドボールの奪取率もこれで下がることになります。そして達海は、

「大阪ご自慢の超攻撃スタイルは
 その形を変えざるを得ない」

 と、次の大阪の動きも予測している様子。と、ここで志村が1列前に。ダルファーもまたここで引き下がりはしません。

「FWが1枚減ったぐらいで
 我々が攻撃の手を緩めると思ったら大間違いだよ」

 と、志村へ奴らを黙らせてやれと指示を送ります。ダルファーはまだ自分の優位を信じています。でも達海もそれに負けてはいません!

「はっ
 目にもの見せてやるよダルファー」

 達海もまたダルファーへ対抗意識を燃やします!ここの達海の表情、迫力あります。と、監督同士の争いも激しくなってきたところで次回へと続きます。監督の戦いもまた熱いものなんですね・・・。


 次回はこの流れでいくと志村対村越の描写となっていくんでしょうか。この分で行くとまた得点への望みもありそうで楽しみです。残り半分の時間でETUがどこまで試合をひっくり返せるのか注目です。
 今回のゲキサカの予告はこれまでジーノの不調を確信していた平賀。でもその平賀が達海の仕掛けた作戦の何かについて気付くようです。予告によれば次回から達海が仕掛けてきた作戦について明かされていくことになるようで、ますます次回が楽しみです~。次回は合併号なのでキリのいいところで終わって欲しいと思います。

 ではまた次回で!