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コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

TARI TARI 第13話(最終回)「晴れたり 泣いたり あとは時々歌ったり」 感想

2012-09-24 02:17:26 | TARI TARI(2012夏)

 色々な~たりを繰り返してきたTARITARIも遂に最終回。学校の廃校、文化祭の中止にもめげず、自分達の発表をしようとする合唱部の面々。果たして合唱劇を行うことはできるんでしょうか?今回は合唱部、最後のステージに注目です…!
 それだけに皆が卒業し、旅立っていく後半は観ていて寂しい気持ちになりました…。とにかくTARITARIらしく、とても素晴らしい最終回でした!

 

 遂に白祭当日。ですが雨というのが不穏な雰囲気が…。しかも当日になっても合唱劇を見に来てくれる人がいるかは微妙な状況。決して状況はよくありません…。
 学校に向かう合唱部の面々。合唱劇に向けて着々と準備も進められていました。張り切りすぎている紗羽父がまた面白すぎです。

 そうして学校に到着しますが、学校閉鎖!体育館も鍵がかかっており入れず。理事長は本気で止めにきました。本気すぎてなんだか怖いです…。
 そんな中、車から理事長が降りてきます。合唱部対理事長、思わぬ対決…。5人が並ぶと絵になりますねー。
 直談判する合唱部の面々ですが、理事長は自分の考えを曲げる気はなく。和奏達の将来も脅しに使ったりと、容赦ありません。一体理事長が何故こんなに 、気になりました。やっぱりビジネスという理由には収まらない気が。
 


 

 どんどん理事長に追い詰められていく合唱部。ですがそこに校長がやってきて、顧問として何もできなかったことを謝り、文化祭を行うように頼みます…!そして理事長に抗議する校長。


「何が教育だ…
 人の弱さも、その人を癒す
 歌の素晴らしさも知らないくせに…!

 あんたにとってここはただの資産でも、
 生徒達にとっては大切な場所なんだ…!」


 これまで折れてばかりの校長でしたが、最後の最後で見せ場が…!校長、よく頑張った…。またここで理事長のズボンを下ろすというハプニングが~。なんだかシリアスな雰囲気が台無しに…。こういう展開は予想していませんでした。


 そしてここで教頭も登場!声楽部と吹奏楽部も協力すると表明。教頭、最後の最後に合唱部の味方になってくれました!!


「宮本さん
 あなたが動かしてきたこのステージ、
 私に指揮をさせてもらえませんか」
「はい、よろしくお願いします!」


 教頭はそう来夏に指揮をさせて欲しいとお願いを。まさか教頭と共闘する時がくるとは…。これもまた1話の時点では想像できない展開でした。1話の対立関係を思い出しながらみるとグッとくるシーンです。
 そんな感じで校長、教頭が現れ形勢逆転。


「雨が上がりましたね…」


 空も晴れて、良いムードに!そしてどんどん観客もやってきます。そこには和奏父、夏の海の家のイベントの時、合唱部の発表を観ていてくれた子供達も!
 そして帰っていく理事長。後が怖いですが、こうして合唱劇が行われることに!

 声楽部も発表に向けてやる気になっていました。前回の来夏の言葉がきいたようで。また学校が一つになる時がきました。
 結局理事長は校門も体育館も開放しなかったので、違う場所で発表が行わることになります。それから合唱劇に向けて打ち合わせや準備が進められていき、とうとう本番…!!

 


 

 そして合唱部の面々はEDのあの題の上で合唱劇をはじめます――

 EDの場所でこうして本編に出てくるとは思わなかったです。規模はやや小さくなってしまいましたが、合唱部の願いは叶えられました。
 皆の演技も堂々としていて良い感じでした。カエル役の大智とウィーン、面白いです。二人共、妙にノリノリ。話も希望があり、今の状況と重なっていて良かったです。


「闇が覆われた世界にただ一人、
 道は見えない」

「心配ない、
 歌声のする方へ歩き出せばいいんだ」

ならば私達は歌いましょう
 互いのささやかな道標として」

「たとえ奇跡が起こせずとも
 ただ一時の憩いのために」

「それぞれの想いを歌にのせて」

「今、私達はまた歩き出す!」


 そうして合唱部・声楽部・吹奏楽部の合唱スタート!和奏がお母さんと一緒に作曲した歌です。和奏らしい爽やかで、綺麗な素晴らしい曲でした…。素晴らしいハーモニーです。なんだかミュージカルっぽい。でも大智とウィーンがバドミントンラケットを持っていて笑。学校の皆も合唱劇を楽しんで見ているようでした。校長は昔の合唱部の写真を持って。和奏母も喜んでいるような気が。紗羽父も輝いています…!コンドルクィーンズも遠くから見守っていました。
 こうして合唱部の舞台は色々ありましたが、無事終了!賑やかで楽しげで、最後の見せ場にふさわしいステージでしたー。


 

 後半は白祭後の話に。卒業式まで一気に進んでいきます。

 紗羽は英語の練習をしていたり、皆進路に向けて頑張っていました。大智だけはバドミントンで推薦が受かり、余裕モード。
 ウィーンの元にはヤンから手紙が!ウィーン回の時届かず寂しい思いをしましたが、よかった、よかった…。
 紗羽は卒業したら騎手の夢を叶えるために、海外の騎手の学校に通いたいと考えているようです。夢を諦めない展開でよかった…。ですが紗羽は来月から留学すると決まっていて…。卒業前に早くも紗羽は旅立つことになってしまいました…。納得できるまで帰ってこないと、長い滞在になりそうです。紗羽の旅立ちに大智は…?

 そうして合唱部の面々は紗羽の見送りに空港へ。まず紗羽が旅立って行きました――。
 大智はそこで紗羽へ想いを伝えたようです。合唱が流れていた影響でどんな会話をしたかは分かりませんが、後のシーン的に大智は紗羽に振られてしまったんでしょうか…?声がなかったということは、それ以外の可能性もありそうですが、気になります。
 



 資料整理をしていた教頭。そこに和奏が「心の旋律」の楽譜を持って教頭に会いにきます。座っている場所の、昔(和奏母・教頭)と今(和奏・教頭)が繋がる演出が素晴らしかったです…。
 また楽しそうに歌う和奏母に、教頭はイライラする時もあったんだとか。和奏と教頭、思わぬところで共感!それから和奏は卒業しても、音楽の相談に乗って欲しいとお願いを。教頭も快く承諾。こういう繋がりも良いですね~。

 



 そうしていよいよ和奏達が卒業する時が。卒業式の合唱も素晴らしかったです。校舎の解体作業も進んでいるのが切ないです…。結局廃校という決定は変わらなかったようです。
 卒業式の後、和奏・来夏・ウィーン・大智で記念撮影。目をつぶっているウィーンが~。
 その写真+映像を海外にいる紗羽も見て笑みを浮かべます。でも大智は紗羽に自分の姿をどうしても見せたくないようで…。やっぱり告白して振られてしまったんでしょうか。

 最後にEDの「潮風のハーモニー」アレンジバージョンが流れ出します…!!本編で聴ける時が遂に…!やっぱり爽やかで良い曲です。
 そしてここからは卒業後の合唱部の面々の今後が描かれていきます。
 

 大智は大学でバドミントンに打ち込んでいるようです。

 和奏は音大に入るために
 教頭に勉強を教えてもらっていました。怖そう…。

 ウィーンはヤンに会いに海外へ。
 感動の再会です…!よかった、よかった…。

 来夏は大学に進学し、
 サークル活動に誘われていました。
 音楽関係でしょうか?
 来夏、何気にちゃっかりしてる…。


 それぞれ別の道でも、前を向いて歩いているんだな…という感じがして良かったです。そして数話前、何気なく撮った合唱部の写真が…!


〈みんなで一緒に歌ったら、
 多分卒業してバラバラになっても、
 この歌を聴くたびにみんなのこと、
 思い出すよね〉

〈いつかまた苦しいことに出会った時、
 たくさんの人に
 応援してもらったことを思い出して、
 諦めずに頑張れるような気がする〉


 前回の和奏、合唱部の面々のセリフに繋がるシーンで、これまで皆で合唱してきた意味がここに集約されている気がしました。今回見終わった後、12話を見返してみたら前回観た時とは違う気持ちで観ることができました。
 


 

 Cパート。和奏のいつもの日常。でも和奏の髪が少し伸びていたりと、時の流れを感じます。和奏、更にお母さん似に…。
 そして和奏が家に帰ったところでTARITARIおしまい!


「ただいま」


 こうしてTARITARI最終回、終わり。合唱効果もあって、後半終わりへ向けて進んでいくことがとても寂しく感じました…。でもTARITARIらしくてとても良い最終回だったと思います。に、しても大智のあのシーンを繰り返したりと、提供に悪意を感じます…!

 


 

 …と1クール駆け抜け続けたTARITARIもあっという間に最終回を迎えてしまいました。TARITARIには1クールじっくり楽しませてもらいました!
 TARITARIは恋愛的な部分がなくても面白かったです。ただウィーンの帰国子女設定を生かした話、もう少し観たかったです。あとウィーンの進路がどうなったのか激しく気になります…!
 でもTARITARIは1クールでは短かった気がします!和奏が本入部してからの話は2クールかけて観たかった…。秋冬の話や進路話も掘り下げたら面白そうだったので。でもだからこそ7話からEDが変わったのかもしれません。


 TARITARIを観ていて印象的だったのは、話を安易に盛り上げない、物事がなかなか派手に上手くいかないなど、上手く行き過ぎず、お約束的な展開があまりないことでした。特に海の家でのイベントや廃校問題辺り。話を更に盛り上げようとすればできたはずなのに、それをあえてしない…狙ってやったのかは分かりませんが、等身大の高校生の姿を描くというTARITARIのチャレンジ精神を感じました。
 そしてそれをやらないことで、これまでのアニメにはないリアル感が生まれて、他のアニメとは違った見ごたえがありました。現実、どんなことも最初からなかなか派手に上手くいかない気がします…。そしてその困難に自分達なりに前向きに立ち向かっていこうという和奏達の姿には勇気づけられました。

 それだけにこれまでの話、数々の~たりな積み重ねが、最終回の合唱劇やその後に繋がるという流れも素晴らしかったです。合唱劇の観客が…!
 そして続編を匂わすことなく、潔く終わった点も評価したいです。ここもまたTARITARIらしくて良かったです。またしばらくしたらもう一度観返して観たいと思います!

 これまでPAのオリジナル作品というと、安藤監督・岡田さん脚本じゃないと制作されないイメージがありました。が、TARITARIは監督・脚本が橋本さん担当と、PAオリジナル作品の新しい可能性を見せてくれた作品でした。これは好みの問題だと思いますが、自分はいろはよりTARITARIの方が好きです!

 とにかくTARITARIスタッフの皆さんお疲れ様でした!1クール楽しませてもらいました。またこのスタッフでの作品観てみたいです!!


 ではこれまで
 TB・コメントをくださった方、記事を読んでくださった方々、
 ありがとうございました!
 

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2 コメント

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Unknown (さまよいの彼方)
2012-09-27 00:38:43
いつも楽しく読ませていただいています。

この、キャラクターのセリフがとても良いですっ><
(名言的な感じのがとても好きです)

他にはあまりないので、これからも続けていってください!
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コメントありがとうございます! (ソウキ<さまよいの彼方さん)
2012-10-13 01:05:23
さまよいの彼方さんコメントありがとうございます、励みになります!
記事に関しては、このキャラのセリフについてこう思った的なことが書きたくて、続けていくうちにいつの間にかこういう感じになっていました~。TARITARIは終わってしまいましたが、これからも更新続けていくのでよろしくお願いします!
ではでは~。
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