U-22日本代表に選ばれたものの、自信が持てず落ち込む椿。そんな中、椿にかかってきた校長と先生からの電話。この電話での会話が今の椿を変えるのでしょうか?今回はそんな校長と先生の言葉を受け、試合に挑む椿に注目です…!!まさかこうして椿探訪編が試合と繋がる時がくるとは…!椿ファンの方、今週は買いです!まるで最終回直前のよう…。
今回はETU対サンアロー広島戦の試合前からはじまります。ピッチに立つ椿。そんな中思い出したのは、校長の和田と担任の並松先生との会話でした。
ここからはその前回の続きで、椿と椿探訪編でも登場した廃校の校長と担任の先生との会話の続き。最初はおとなしめだった校長でしたが、テンションが上がるにつれ、どんどんテンションが異常に…!校長のセリフを抜き出すとキリがないのでばっさりいきます。
校長から祝われて椿も嬉しそうです。
「こっ…校長先生も
お元気そうですねー」
これまでずっと落ち込んでいた椿。でも校長・先生からの電話は嬉しかったらしく興奮気味に!照れて興奮する椿、表情がとても良い感じ。今回も前回に続き、キャラが皆生き生きと描かれていてニヤニヤしてしまいました。
久々の椿の会話ということで、校長もとても楽しそうでした。そしてさり気にオフにコーチを頼んだりと、ちゃっかりしていますー。椿と直接話すためにクラブハウスの電話番号を調べたりと、校長の行動力恐るべし。
それからハイテンションの校長を押しのけ、電話を変わる並松先生。並松先生は椿の携帯番号を知っていたようですが、校長が毎日電話することを防ぐためにあえて教えていなかったようです。
そして改めて並松先生は、椿にお祝いの言葉を。
「改めておめでとう大介
お前は私達の誇りだ
本当だよ家でも女房と
涙を流して喜んだんだ」
「あ…ありがとうございます」
遠く離れた場所でも校長と先生達は椿のことを応援していてくれました。もうこの時点でなんだか泣きそうです…。
椿も先生の言葉に恐縮。ですがそのしんみりした空気を校長がまたぶち壊してしまいます~。喜びすぎて意識が朦朧って~。校長空気クラッシャーすぎます。後半とまるで別人のよう…。
そんな二人のやり取りを懐かしそうに聞いていた椿。その後校長から一緒に学んでいた男子生徒のその後について知らされます。その男子生徒・拓也は中学に入学する前に、椿が住んでいた街から離れ、家族に遠くに引越しをしたことで、これまで音信不通になっていましたが、昨日連絡がきたようです。
「それ以来音信不通だったんだが…
昨晩連絡が来たよ」
急に連絡がきたわけ、それはやはり椿が代表に選出されたからでした。椿がETUでプロ選手としてプレーしていることも知らなかった拓也でしたが、椿が代表になったことで、その事実を知り驚いたようです。
「裕也が連絡してきたのはな
お前の代表選出を
ニュースで知ったからだよ」
そのことを喜び、校長は椿にお礼の言葉を。
「お前のお陰だよ
大介」
「お前さんが頑張っているお陰で
私達はつながっていられる
大介の姿を見て
皆頑張ろうと思ったり
その活躍に盛り上がったりして
日常が楽しさで彩られとる」
小学校が廃校になったことで、バラバラになってしまった生徒や先生達。椿探訪編の終わりの頃は、その事実がとても寂しく感じられました…。
ですが今、椿がこうしてETUでプレーし、日本代表に選ばれたことで、普通だとそのまま皆離れてそのままなはずが、椿のおかげで廃校の先生や生徒がこうしてまた繋がることができました。
「わかるか?大介
お前さんのプレーは知らんうちに
そうやって沢山の人達を
幸せにしとるんだよ
だからお前は自分のことだけ
考えてろ」
心暖まるシーンでした。椿が皆を繋ぐためにプレーしていたと椿探訪編でもふれられていますが、まさかこうして今につながる時がくるとは…。見事な伏線回収です。
そして今の椿の状況や心境について察しつつ、励ましの言葉をかける校長。
〈私達はお前の苦労を知らん
お前のいる世界の厳しさ……
ましてや日の丸を背負うことの重圧など
想像もつかんわい〉
椿もその校長の言葉で、自分が何故サッカーを続けてきたのか思い出します――
〈だがな大介
これだけは忘れんでおくれよ
お前が試合に出るだけで
喜ぶ人がいる
お前が懸命に走ることで
勇気を貰える人がいる
お前には
そんなすごい力がある〉
サンアロー広島戦の前、円陣を組む中、その時のことを思い出していた椿――。そしてその言葉を思い出した椿は、その思いをぶつけようと試合に挑みます。世良と赤崎と手を交わす際もしっかり力が込められていて、これまでと何かが違います…。オドオドした感じもなく、前回のヘタレっぷりがまるで嘘のようです…。あとこの校長の一言、自分もジャイキリに返したいです。いつもジャイキリには勇気をもらっています…!
そしてピッチに佇む椿――
「ふーっ」
〈だから大介……
お前のその力を
今度は世界を相手に
試してこい…!
離れ離れにになった私達を結びつける
その魅力を
東京の人達を熱狂させられる
その闘争心を
チームの監督や
五輪代表の監督にまで認められた
その抜きん出た才能を〉
校長・担任の先生・達海・五輪の監督と、これまで自分を支えてきた人達を思い出します――。ピッチに立つ椿、足元のアップ、幼い頃の椿など、コマ割りがまた素晴らしかったです。
そしてその思いを抱き、奮い立つ椿…!!
〈そして…
あんなに引っ込み思案だった自分を
これ程までに成長させた…
お前自身の勇気を!
それら全てを信じきって
前を向いて戦ってこい…!
大介!!〉
今の椿にはもう迷いはなく。そしてここでやる気に満ちた椿の姿が1ページ使って描かれていました!アップの気迫、凄すぎです…!後ろに黒田と杉江がいて、更に力強さを感じました。
そんな椿の姿に、達海も椿の気持ちが変わったことに気づいたようです。
「……」
笑みを浮かべていたりと、見守る感じが出ていて良い感じです。また久々に登場のカメラマンの久堂もそんな椿の変化に気づいたようです。
「ほほーう
しばらく見ねえうちに
なかなかいいツラをするようになってきたじゃねえか
U-22に選ばれて
なんかスイッチ入っちまったか?」
そうして試合前から色々盛り上がってきたところで、ETU対サンアロー広島戦スタート!
試合開始早々から椿がボールを奪いにいったりと、椿絶好調です!プレーする椿がいつも以上に生き生きとして見えました。
そして味方との連携もばっちり!良い感じにボールが次々と繋がっていきます!!
「また来たぁ!!
椿――――!!」
「宮ちゃん!」
「おうよっ」
椿と宮野、同期の二人のプレーも良い感じ。コマ割りもリズミカルで、試合の臨場感が伝わってきます。
そうしてゴール近くへと上がっていく椿。そんな椿を止めようと、広島の選手も椿のマークにつこうとします!数人で囲いこんでマークしようとしたりと、広島も必死に椿を止めようとしていました…。
ですがそんなピンチな状況の中でも椿は動じることなく、落ち着いていました。そして椿は自分に力を与えてくれた人達への思いを抱きながら、前へと進んでいきます――
『ありがとう先生達…
先生達が見てくれてるから……
応援してくれてるから
俺は頑張ることができます』
そして複数の選手に囲まれても、動じず冷静に状況を見極めパスを出します…!この椿のプレーには山井達、藤澤さんも驚き…!
「……」
「おおっ」
『奪われない…!!』
パスを出す見極めに関してもキレキレで、試合前のあのヘタレっぷりがもう嘘のようです…。ここのパスを出す瞬間もその一瞬も鋭く描かれていて、試合を体感しているようでした。
椿がパスを出したのは世良!
そして見事世良はゴールを決めます…!!
椿かと思ったら、決めたのは世良…!代表の話があっただけに、何だか色々考えてしまいます。世良もこの試合に悔しさをぶつけようと意気込んでいたのでしょうか。良いゴールでした。
そのゴールに喜ぶ世良、ゴロー達サポーター、達海・松原、そして椿…!世良へ駆け寄っていく中、椿は皆のためにプレーし続けると心に誓います――
『だからこれからも
先生達や皆に喜んでもらえるように…
俺はもっと
すごい選手を目指します』
そうして椿の迷いが吹っ切れ、気持ち新たに前へ進んでいこうとするところでおわり。久しぶりに爽やかな終わり方でしたー。気持ちも固まったことで、代表で活躍してくれる可能性も高まってきたような気がします。この調子で代表へ行って欲しいです…!
今回はこれでおしまい…と思いきゃ、表紙へ繋がります。
面子は椿・世良・赤崎!いつもながら脈動感と興奮溢れる素晴らしい絵です…!表紙を最初見た時はこれまでの試合の1シーンかと思っていたのですが、まさか本編と連動しているとは思いませんでした…!これは嬉しい演出。代表に選ばれた椿・赤崎の二人が、世良を囲んでいるのがまた…!
熱い本編・表紙と、ツジトモ先生今回は本当にお疲れ様でした!今回掲載順が後ろの方だったのは締め切りなどの影響もあったのでしょうか。人気は多分あまり関係ないと思います。最近は前の掲載位置に慣れていていたので、最初どこにあるんだ!?と慌ててしまいました~。最近表紙になるペースも早く嬉しいのですが、色々心配です…。
次回は今回の終わりがこうだと、このまま試合が続くのかどうか分からないですね。なんだかサンアロー広島戦は軽く流して、鹿島戦か代表話になってきそうな気がしますが、どうなるのでしょうか。とりあえず広島には勝ちそうな気がしますー。
今回は読んでいて何度も興奮して倒れそうになりました…!それだけ椿が試合前覚醒するシーンは熱いものがありました。椿探訪編と繋がるというのがまた…!そして久々に単行本2巻の夜会話シーンを読んだ時の衝撃と興奮を思い出し、ついまた読みふけってしまいました。最近あまり思い出すこともなくなってきていて、寂しさを感じたりもしていたのですが、今回遂に…!
と、自分も含め椿ファン感涙の展開だったんじゃないかと…。今回はいつも以上に読み返しましたー。校長の言葉はジャイキリにも返したいと思いました。
今回はなんか椿が大きく飛躍したからか、アニメ感想の終盤辺りの回を書いている気分になりました。気づけばサポーター・クラブ間の問題なども解決してきて、後残っている大きな問題はゴローと羽田の関係と、ETUが優勝できるかどうかぐらいに…。これで椿が日本代表で活躍して、ETUがリーグ優勝したら、もう満足です…!
どこで終わるかどうかはツジトモ先生次第だと思いますが、今回ジャイキリがどんどん締めに向けて動いている気もしました。続けようと思えば、何シーズンかは続けられそうな気がしますが、一体ジャイキリはどこまで続き、盛り上がっていくのか、また気になった1話でした。
ではまた次回に!
・TB先
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