goo blog サービス終了のお知らせ 

コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

機動戦士ガンダム00 第9話「大国の威信」 感想

2007-12-02 15:42:30 | 機動戦士ガンダム00 1&2期(2008-2009)

 今回はソレスタルビーイングの本拠地にセルゲイ率いる部隊が攻め入ってくる話。スメラギの予報も外れ、メンバーは危機に陥っていきます。今までソレスタルビーイングは余裕過ぎ~と思っていたので、これはこれで良い展開になってきたのではないかと思います。
 あと、恋愛フラグも立ってきました。ロックオンとフェルトの今後の関係が気になるところ。2人を見るアレルヤが良かったです。頬が~!


 最初はロックオンが両親の墓参りに訪れるシーンから。しかしその墓の前には既に花が添えられていました。一体誰が・・・と思うロックオン。その中で思い当たる人物がいるようです。

「もしかして、あの人が?」

 そんな風に考えてるロックオンを少し離れた木陰から見守る人物が・・・しかし外見がロックオンそのものです!!これは一体どういうことなんでしょうか・・・謎が深まります。でもこれ以上双子設定はいらないと思います・・・。
 今回の話を見る限り、ロックオンの名前が偽名ということが明らかにされたので、もしかするとこっちが本物の「ロックオン」なのかもしれませんね。でもやはり2人の関係が分かりません・・・。

 始めはセルゲイによる兵士への演説から。今回はセルゲイの部隊でのやり取りが多くて眠かったです・・・。こういうところは最小限にしてほしいような・・・。どうやらセルゲイが所属する人類革新連盟は、今回ソレスタルビーイングの基地への襲撃作戦を実行しようとしているようです。これはソレスタルビーイングのかってない危機の予感が。
 それに当たってはまずガンダムが放射する特殊粒子が、光化範囲内の通信機器を妨害する特性を持つのを逆手にとって、双方向通信を行う数十万もの小型探査装置を噴出し、通信不能エリアを割り出して基地を探そうと作戦を立てます。
 そしてその結果見事に基地の位置を特定。早速セルゲイが動き出すことになります。ソーマも出撃することに。ソーマのパイロットスーツがカッコ良く、顔が見えるようになって良かったです。やっぱり顔は見えたほうがいいです。唯一人革でセンスがまともなのはソーマのスーツだけだと思います。ピンクのMSといい、人革のセンスは何かがおかしい・・・。

 プトレマイオスでは刹那が帰還。刹那は自分の機体の整備をしようとしますが「部屋に戻って休んでいろ。人の仕事をとるんじゃない」と言われ、部屋に戻ることに。ロックオンの方にはハロ4体のお出迎えが。ハロは全部で5体いたのか!!と驚きです。ロックオンは自分の持つハロを離し、4体のハロへ向かわせます。

「感動の対面だな」

 この一言が何だか面白かったです。でもこれだけあればフェルトにも1機ぐらいあげてもいい気がします。それからハロ5体はガンダムの整備を開始。ハロはすごいですね・・・。ブリッジではアレルヤが心配事をスメラギに話していました。この先の襲撃を思わせる会話です。

「スメラギさん。オーバーホール中にもし敵に襲われたら」
「神を恨むわ」
「戦術予報士のセリフですか、それ」

 刹那は部屋に戻る時にティエリアとすれ違います。前回のこともあるし(ティエリアは知らないと思いますが)何か刹那に言うのか?と思っていましたが、両者無言・・・更に何だか怖いです。

 東京の沙慈とルイスは相変わらずの様子で会話。沙慈はレポートで悩んでいる様子。と、そこにルイスの母親がやってきて、ルイスを抱きしめます!ルイス母は代議士の先生にお願いしてここまで来たとのこと。ルイスに再会して嬉しそうな母でしたが、沙慈を見ると目が険しくなっていきます・・・沙慈受難の予感。ルイス母は沙慈に

「そう~。娘がお世話になっております。
 でももう結構ですので。さ、帰るわよ、ルイス」

 と冷ややかな態度をとります。ルイスを連れ帰ろうとするルイス母でしたが、ルイスの

「嫌だ!帰らない!!何とか言ってよ、沙慈~」
「と言われても・・・」
「恋人が連れていかれちゃうのよ!!」

 という言葉に「恋人!?」と強く反応。沙慈は「い、いつの間に!」と否定。おいおい・・・付き合っているんじゃなかったのか?と沙慈を情けなく思いました・・・。その後も状況は更に悪化していきます。

「誤解です、お母さん!」
「お母さん!?」
「いえ、そういう意味でなくて、その・・・」
「男の子ならはっきりして!」
「ええ~」
「沙慈~!!」

 沙慈はやっぱヘタレそのものですね・・・。ちゃんとルイスを引き止めて欲しいところなのに・・・。ルイス母が現れ、更に沙慈は苦労する予感がします。
 一方絹江は、イオリア・シュヘンベルグの調査報道を上司に申し出ます。絹江は前回言ったように

「ソレスタルビーイングの創設者を調べれば、
 彼らの本当の目的が分かると思うんです。是非やらせて下さい」

 とソレスタル・ビーイングの真の目的を追おうとしていました。上司は最初こそ却下しようとするものの、絹江に許可を出します。果たして絹江はどこまで調べることが出来るんでしょうか。
 その頃のアザディスタン王国。マリナが空港で国連の視察団を迎えていました。マリナは

『国連大使との会談がまとまれば、この国にも、太陽光発電システムが・・・』

 と太陽光発電システムを手に入れようと必死です。と、そこに国連の視察団が。先頭にはアレハンドロが!意外な場所に現れました。マリナはアレハンドロを見て、

『この方が、アザディスタンを救ってくれる・・・』

 と期待をよせます。その後は2人が各々自己紹介。最初の2人の対面は良い感じでした。でもシーリンだけはアレハンドロを鋭い目で見つめます。そのシーリンの胸の内は、

『この時期での国連の援助。見返りは何もないというのに。
 あの男、何を考えているの・・・?』

 とアレハンドロを怪しむもの。これはアレハンドロの何らかの企みを感じますね。今後どうなるか気になるところ。

 その頃のプトレマイオス。ブリッジではクリスティナがひとりで作業。フェルトは気分が悪いらしく、席を外していました。それを良しとしたリヒテンダールはクリスティナの気を引こうと「ここ俺見てるから、食事してきていいすよ」と声をかけます。クリスティナもお言葉に甘え、食事に行こうとします。でも去り際の言葉はというと・・・

「でも、好みじゃないのよね~」
「悲しい・・・」

 あっさりリヒテンダールの恋は終ってしまったようです・・・。ようやくスポットが当たったと思ったのに、かわいそう・・・。それからクリスティナは食事に。でも刹那・ティエリアと同じテーブルに座ってしまい、

『あ~気まずい~!!』

 と辛い状況に・・・。これは確かに嫌ですね。耐えられない・・・。
 一方宇宙を見つめるフェルト。そこにロックオンがやってきて軽く声をかけてきます。ですが、涙を流すフェルトの様子に「どうした?」と戸惑います。それから2人の会話に。フェルトは自分の両親が昔ソレスタルビーイングの第二世代のガンダムマイスターだったと明かします。でも

「そうかい。俺は君の両親のおかげで戦えてるんだな。
 そんでもってフェルトは、ホームシックにでもかかかったか」

「・・・今日は命日。ふたりの」

「何があった?」

「分からない。ただ、死んだとしか」

「ソレスタルビーイングのメンバーには守秘義務がある。
 俺も今のメンバーの過去を知っちゃいないが、そうか。
 両親の情報もか。両親の意志を継いだんだな」

 こくりとうなずくフェルト。フェルトは意思の強い女の子のようですね。良い子です。無口な子ですが、メンバーの中の誰よりも熱心な気がします。そしてロックオンはフェルトに、

「君は強い。強い女の子だ」

 と言います。ロックオンが言うと説得力がありますね。それからロックオンは自分の本名をフェルトに教えます。やはりロックオンという名は偽名だったんですね。妙に納得。ここからの2人の会話もまた温かみがあって好きです。

「ニールだ」

「え?」

「俺の本名。ニール・ギランティ」

「あなたの名前」

「ああ、そうだ。出身はアイルランド。両親はテロで殺された」

「どうして・・・」

「教えてもらってばかりじゃ不公平だと思ってね」

「優しいね」

「女性限定でな」

 ロックオンはやっぱり他のメンバーより大人ですね。フェルトを優しく抱き寄せていると、そこにタイミング悪くアレルヤが部屋に入ってきてきてしまいます。そして2人のその場面を目撃したアレルヤは――

「・・・ロックオン!し、失礼」

 と頬を赤らめてしまいます。何だかすごく可愛かったです・・・!意外にアレルヤは純情ですね。ロックオンはそれに、

「誤解をするな!」

 と慌てて否定。ちょっと面白い一幕でした。今回の一番和みシーンでした。ロックオンとフェルトの今後の関係はどうなるんでしょう。まあ兄妹みたいな感じかもしれませんが。
 その頃クリスティナはブリッジに戻っていました。刹那とティエリアに囲まれ食事したクリスティナは

「もうあんな状態じゃ味なんか分かんないって」

 と災難だった様子。まあ無理もありません・・・。と、クリスティナは赤い点滅を見て焦ります。どうやら敵にここの位置を知られたようです。今までにない本拠地への襲撃に、急いで一同は迎え撃つ準備にかかることになります!ロックオン、フェルトも別れそれぞれの持ち場に。

「フェルト!生き残れよ」
「うん!」

 ・・・何だか死亡フラグみたいなものを感じたのは自分だけでしょうか・・・。何だかこの戦い、いつものように楽にはいかない予感がしてきました・・・。

 4機のガンダムはスメラギの指示を受け各々の持ち場へ。アレルヤとティエリアは敵を迎え撃つ為にそれぞれ別の地点へ移動。刹那は基地近くでMSの対処、ロックオンはデュラメスのメンテがまだ終らず出撃できません。ですがロックオンは「撃てればいいさ」と自信満々です。
 スメラギは相手の戦術等を分析し続けます。最初はスメラギの思惑通りに進んでいました。が、次第にスメラギの予測は外れていき、ソレスタルビーイングは今までにない窮地に立たされていくことになります。陽動のつもりで出したガンダムに、敵も陽動で対抗、刹那達も36機のMS相手で手一杯。アレルヤ達が帰還するまでも時間がかかります。このままだとソレスタルビーイングの本拠地であるスペースシップが敵の攻撃をまともに受けることになってしまいます―。スメラギは攻められる中、相手が誰なのか気づきます。

「18年前、第四次太陽光紛争時に、これと同じ作戦が使われたわ。
 人革連の作戦指揮官はロシアの荒熊の異名をとる
 セルゲイ・スミルノフ!」

 今までソレスタル・ビーイングに振り回され続けていたというイメージがあったセルゲイですが、やはりセルゲイは相当の実力を持った軍人だったようですね。スメラギを上回るとは・・・その実力は予想以上でした。セルゲイもまた動き出します。

「本隊の作戦開始時間だ。命を無駄にするなよ」

 スメラギは苦戦を強いられた状況でも諦めず、メンバーに指示を出します。ロックオンも基地に向かってくる無人の輸送艦を打ち落としてきますが、状況は常にピンチ状態。ブリッジの明かりが消え、敵の襲撃を受けるとクリスティナは「いや、いや~!」と手を止めてしまい、

「早く来て、アレルヤ。私、死にたくない!」

 と動揺してしまいます。ここでアレルヤの名前を出したのは何故なんでしょう・・・。ですが、この状況下諦めていないのはフェルト。フェルトはこの状況にも怯えず、

「生き残る!
 全員、生き残るの!!」

 と、クリスティナに言います!普段は無口なフェルトの芯の強いところがここに現れていたような気がします。やはり他のメンバーより、フェルトは両親の志があってか精神的に強いですね。この言葉にクリスティナも我に返ります。

「フェルト・・」

「フェルトの言う通りよ。私たちは生き残る。
 凌ぐのよ、何としても」

 でもクリスティナはそれでも「分かってる、フェルト。もう少し、もう少し・・・」と怯えたままです。一方スメラギは敵の真の狙いに気づき始めていました。

「モビルスーツの艦船攻撃のセオリーからはずれた遠距離攻撃。
 そう。そういうことだったの。
 人革連、いえ、セルゲイ・スミルノフの今回の目的はトレミーじゅない。
 ガンダムの鹵獲。

 私の予想が外れたというの。もう間違わないと決めたのに・・・」

 ここでもまたスメラギの過去を思わせる発言が。やっぱり過去に予報を外したことがあったのでしょう。それだけに今回の状況を乗り切ってもらいたいところではありますが―。
 その頃キュリオスに乗るアレルヤも敵の思惑にかかり、攻撃を受け続けていました。苦戦するアレルヤ。と、そこにソーマが乗る機体が近づいてきました。そしてアレルヤはまた頭に頭痛を感じ始めてしまいます―。これはまた・・・?そんな中、アレルヤは苦しみながら呟きます。

「うっ・・・。なんだ、この頭を刺すような痛みは・・・。
 同じだ。あの時と同じ痛み。何が、一体何が。
 あの機体は・・・知っている・・・。
 知っているぞ!!」

 と今回はここで終わり。かなり気になるところで次回に続きます。

 
 次回は「ガンダム鹵獲作戦」この危機的状況をソレスタル・ビーイングがどう乗り切るのか気になります。タイトル的にも不吉な予感が。まあ今まで楽勝過ぎで見ていてイライラしていたので、いい機会だと思って見守りたいと思います。
 個人的に一番気になるのは、やはりソーマとの接触でまた目覚めてしまったハレルヤ再登場。予告での変貌ぶりが良い感じです。更に凶悪さに磨きがかかっているようで。・・・ちょっとビビりました。ハレルヤは果たしてガンダムを操縦できるのでしょうか・・・アレルヤ・ハレルヤとソーマの戦いの行方が気になります。いつもより次回が待ち遠しいです。