goo blog サービス終了のお知らせ 

コツコツ一直線

好きな作品をアニメ・ジャイキリ・牙狼<GARO>中心に感想レビューしています。

おおきく振りかぶって~夏の大会編~ 第13話(最終回)「また始まる」感想

2010-06-26 00:12:21 | おおきく振りかぶって(2007-2010)

 おお振り2期も今回で最終回。美丞大狭山に負けた西浦。ここからどんな目標を立て進んでいくことになるのでしょうか。ここからまたはじまりです!
 今回は三橋達の阿部家訪問や三橋と阿部が話すシーンもあったりと見所たっぷりな1話でした。日常回良~。


 前回で美丞大狭山も決着。残念ながら西浦は負けてしまいましたが、得たものは大きかったです。篠岡のおさらいが良い感じでした。
 花井の提案でチームの目標について話し合うことに。栄口の目標細かすぎる~。皆書き方は違うものの、目標は甲子園に向かっていました。ただ田島が全国制覇だったり、他の面々の目標が甲子園までだったりと少し違っている様子。皆の目標をひとつにする必要もあり、皆どうすればいいのか悩みます。目標は結構立てるの難しいですね。大きすぎても小さすぎてもダメな気がしますし…。
 そんな中意見を主張し続けたのは田島。 

「それじゃあ全国制覇はできないよ~」

 そんな田島の目標に花井・モモカンも驚き。西浦の面々にもそれぞれ思いがあるようです。西広のあの試合の後でなければという思いがやるせなかったです…。これから頑張ってほしい…。
 甲子園優勝を目標に立てた三橋ですが、三橋もまだ心が定まっていないようで、揺らいでしまいます…。

『オレはこのチームでどうなりたいかって…
 ずっと勝って一緒に最後までって…
 でも目標ってそういうことじゃなかった…かも』

「オレあんまり考えてなくて
 ごめんなさい…」

 それでとりあえずこの日は保留にして、明日改めて決めることにします。それで花井・モモカンも納得。モモカンも高い目標を立てたら、それに向けて練習を立てると本気のようです…。西浦のこれからの2年間どうなるんでしょうか。
 それから反省会へ。落ち込む暇なく次へ向かう西浦野球部でした。反省会の中で田島はぼそりと三橋に謝ります。

「そそのかして悪かった」

 その田島の言葉に引っかかりを感じる三橋ですが…。

 練習の終わった6時。夕焼けが綺麗~。三橋は阿部へのメールの返事で悩んでいました。相変わらず阿部は怖いメールを三橋に…。圧迫されそうです。阿部のメールに皆も引き気味…。確かにいきなり送られてきたら怖いかも。
 で、たまたまメールを見た篠岡は気をきかせ、阿部の家に見舞いにいったらと三橋に阿部の家までとアドバイスをくれます。で、地図を渡されるのですが、土地勘がなく迷いそうだということで、栄口・田島がついていってくれることになります。
 そうして阿部家へ向かう三人ですが、水谷は篠岡が何故阿部の家の場所を知っているか疑問に感じます。篠岡はここではなんでもないように引っ越す前近くだったからと返し、水谷も同じ中学だったからだと納得します。篠岡が阿部の家を知っているのはこの時点では自然なことのように感じますが…。ここでこのシーンを入れたということは3期をやる気あるのかも。


 そうして阿部家到着~。阿部の弟・シュンが迎えてくれますが、阿部弟の目当ては田島!田島に憧れていたようです。その違いに混乱する三橋に栄口が説明。説明上手な栄口でした。確かにシニアとボーイズの違いが分からない…。そんな阿部弟の声は梶さん。今後が楽しみです。
 そうして休んでいる阿部の元に案内されますが、阿部何故か偉そうです。風鈴とか蝉の鳴き声が夏っぽくて良い感じでした~。
 阿部は新人戦に間に合わせるために、治療に向けて色々考えているようです。に、してもこれが美丞大狭山が合った日とは思えない…。
 阿部の捻挫について心配する面々。病み上がりで無理して出たら悪化する可能性もあったりと、捻挫の治療も大変なようです。栄口の2ヶ月という言葉に三橋も動揺。
 田島も田島で4番とキャッチャーの両立で大変なようですが、それでもよく治してから復帰した方がいいと阿部に伝えます。

「新人戦と場合によっちゃ
 秋大もオレがキャッチャーやるから
 お前はキッチリ治せ!」

 頼もしく思える田島の言葉でしたが、阿部も阿部で何か複雑なようです。どうやら田島の言葉で焦りを感じたようですが…。
 ここで栄口が弟が待っているからと帰ります。最後まで三橋を阿部の前に座らせたりと気配り上手な栄口でした。2期も最初から最後まで名脇役でした~。
 その後出前をとってくれることに。阿部も怪我を早く治すために今日から色々たくさん食べて力をつけようとします。阿部も阿部で結構たくましいのかも。

 で、出前を頼んだ後、阿部弟は田島にスイングを見てもらうことに。そうして三橋と阿部の二人っきりに…。三橋は緊張してなかなか上手くしゃべれません…。なかなかいきなり人間変わらいないようで。
 気まずくなりTVをつける阿部ですが、それでもブツブツとメニューに悩む三橋についに阿部がキレてしまいます――。原作ではあまり長く感じませんでしたが、アニメではとても長い時間に感じました。阿部にしてはよくもったほうかも…。
 甲子園の報道を見て、阿部は三橋に今日の結果が載っている新聞を見せます。どうやら今日の話に持って行きたかったらしく、阿部はここで三橋と話をしようとします。

「負けちったな」
「うん…」

 しんみりした空気がなんだか切ない…と思っていたら、ここでもメールの話で三橋がたどたどしくなってしまい…。なんだかんだでいつもの二人でした。
 で、ここから本題に。まずは阿部から。阿部は最後まで投げれなかったことを三橋に謝ります。

「俺、約束やぶったからごめん!
 怪我も病気もしねーで
 お前の投げる試合は全部捕るって
 言っただろ?」

 三橋もたどたどしく、それは自分が頼りなかったからだとフォローしようとしますが、阿部も阿部でその約束にかけていたことがあったようで…。

「オレが捕りゃ
 お前自信持つってのがオレは…
 嬉しかったのに…」

『怪我して
 途中退場…っ』

 阿部の思いがまたやるせないものがありました…。阿部も阿部なりに頑張っていたのは確かでした。
 そして首振りのことについても謝ります。


「それからはじめて会った時
 首振んなっつて、ごめん

 あれはオレの間違いだったんだ
 ごめんな」


 ついにこの瞬間が…。二人の関係がここからまた変わっていくんだなという気がしました。
 三橋も今回の試合で首を振った時の話をして、その阿部の言葉に応えようとします。

「オレ今日首振ったんだよ
 そしたら田島君と、相談した、みたくて
 オレは田島君に頼られた!
 スゴイよね!」
「うん、スゲー」

 三橋も首を振るという意味に今回の試合で気づきました。そして三橋が阿部に思いを伝える瞬間が――。


「オレは阿部君に頼るばっかだった
 オレ…オレ頑張るから
 
 阿部君
 オレを頼ってくれ」


 三橋がそう今の自分の思いを語ります。原作でも読んでいてじんわりきたシーンでした。代永さんの演技がまたお見事でした。
 そして阿部も三橋の思いに応えます!

「分かった…
 力合わせて強くなろう!」

 二人は向かい合い、そう誓い合います。なんか青春っぽくて眩しい…。ここからまた二人ははじまるんだなという感じがしました。そしてトドメが三橋の笑顔…。


「うん!」


 三橋の笑顔が綺麗すぎて眩しい…。ここは画にも力が入っていて、スタッフの方々も大事にしていたんだなーと感じました。今までで一番の三橋の笑顔でした~。
 阿部は最初三橋の笑顔に驚いていましたが、今まで三橋の笑顔を見たことがなかったと気付き、複雑なようで…。まあまたこれからです。
 それで阿部は三橋と榛名を同じように見ていたことに反省。そしてあることに気付きます。

『もしかすると榛名のことも考えちがいしてないか
 怪我して焦る気持ちは怪我しなきゃ分かんねえ』

 怪我して思い出すのは榛名のこと。阿部は怪我して改めて榛名の気持ちを理解します。もしかすると和解もありえるのかも…。今回の怪我は色々なことを考えさせてくれました。


 それから三橋は緊張しながら目標のことについて伝えます。三橋相変わらずガチガチ~。阿部も甲子園優勝がでかいと思っていたようでしたが、話を聞いていくうちにそっちにのっかりたいと考えるようになります。
 ここで榛名の試合の話に。その時モモカンは、高すぎる目標は目標にならない…と語りましたが、大会が終わった今また色々違ってきそうです。で、阿部も目標を“甲子園優勝”に決めます。

「監督とお前と田島が優勝目指すんなら
 オレだってそっち側へ入りてーよ!」

 また思いが通じたところで出前到着!三橋本当においしそうにしていました…。食べっぷりも男子っぽくて気持ち良いものが。アニメでは更にインパクトがありました。

 そうしてご馳走になった後、三橋・田島は帰ることに。三橋と阿部の会話もいつになくスムーズで良い感じでした。そうして合宿でまた会うと約束します。
 三橋も別れ際また笑顔を見せます。また一歩前進したようです。阿部弟も三橋の笑顔に好感を持ったようです。阿部弟の相性はいいのかも。が、阿部はなんだか複雑そうで…。 

「お前、苦労ねえなあ…」

 二人の関係もこれからという感じがします。早く2人のバッテリーがまた見たいです。

 夜、三橋と田島が帰宅する途中、三橋の携帯に叶からメールが。叶は試合に負けてしまったようですが、叶達も甲子園優勝に向けてまた動き出していました。なんだか三橋達を後押ししてくれるような感じがします。
 三橋もこれで気持ちを固めます!

「ライバルじゃん、いいなー三橋」
「オレ、田島君にそそのかされてないよっ!」

 そして三橋は目標を田島に伝えます――


「俺の目標は、全国制覇だ!」
「だよなああっ」

 三橋の決意する姿になんだかドキドキしました。ここのBGMの盛り上がりっぷりは異常。原作が静かに盛り上がる感じだったので、かなり壮大で驚きました。なんかクライマックスのよう…。原作とはまた違った何かを感じました。

 ここでそれぞれの時を過ごす西浦の面々の様子が描かれていきます。皆それなりに考えている様子。西広が浴槽でタオルを膨らませているのについ反応。小さい頃よくやりました~。皆それぞれ何かしつつ、目標のことを考えているように見えました。
 そして三橋も皆の気持ちをひとつにしようと決意。

『みんなで目指さなきゃ、
 できないことだから…!』

 そうして三橋・田島が自転車で帰って行くシーンでおお振り2期は終わりに。夜風が涼しそうです。夜のシーンはやっぱりいいなーと思いつつ。爽やかでいい最終回だでした…。ここから西浦の戦いもまたはじまるようです――。


 と、こうしておお振り2期も早くも終了です。2期も1期以上に毎回クオリティが高くて毎回楽しみにしていました。期待していた阿部退場→三橋立ち直る→和解までの流れもばっちり描かれていてその点に関しては文句なしです。終盤は特にスタッフの本気を感じました。
 でも原作のサブキャラ関係の良いシーンや美丞大狭山サイドの話が省かれることが多かったのが残念でした。でも今回の話をアニメで観たかったので何ともいえないものがあったり…。やっぱり観た後言いたくなるのは「2クールでじっくり観たかった!」の一言ですね…。2クールで榛名の話までやって欲しかったです。
 というわけで3期製作も期待しています!ここからが本当に面白そうなだけに、何年かかったとしても是非やってほしいです。原作の方も色々頑張ってください。とりあえず今回の話を単行本が出た後に見れてよかったです~。15巻内容が面白いので是非!

 ではこれまで感想を読んでくださった皆さん
 ありがとうございました~。