禅と薔薇

高島市 曹洞宗 保寿院 禅の話と寺族の薔薇のブログ

最後の説法

2015年02月19日 | 小さな法話
お釈迦様の最後の説法であるとされる経典を「仏垂般涅槃略説教誡経(仏遺教経)」といいます。
ここには「八大人覚」が説かれています。
「八大人覚」には、欲を少なくすること、足るを知るということ、努力を続けるということ、座禅をして動じないこと、物事を正しくとらえる心の眼を持つこと、一方的に偏った立場から論議をやめ心を穏やかすることなどが説かれています。
この八つは、基本的な徳目として、私たちにその実践を示されたものです。
当山では、枕経にはこの「仏遺教経」を読誦し、功徳をいただくのです。