ど~も~。「脳内機長」の筆者でぇーす。
旅客機って、空飛びますよね。空飛ぶには空中に浮かなければなりません。これ、当たり前の話し。そのために
大きな翼を持ち、強力なエンジンで滑走します。離陸時に滑走路を滑走するのは、翼に風を当てて「揚力」を
発生させるためなのは、当ブログを見て頂いている方はお分かりかと思います。逆に停止状態で「 V2 」速度
相当の風を翼に当てると機体が浮き上がります。理論上では。
着陸時は速度が低い方が良いわけです。でも速度が低いと失速し、揚力が得られません。この相反する状況、
あなたならどう考えますか?なるべく低い速度で必要な揚力を得てほしいですよね。そんな都合の良い方法が
ありますか?。

あるんです。その装置は「高揚力装置」と言います。飛行機の翼に発生する揚力は速度の2乗に比例するため、
低速の離着陸時には揚力が不足してしまいます。この不足した揚力を補うための装置が高揚力装置です。高揚力
装置は次のような方法を用いて揚力を増大させます。
まず、キャンバー(翼の湾曲)を増やす方法があります。翼は、気流を曲げることによって揚力を得ているため、
より大きく気流を曲げれば揚力も大きくなります。次に翼面積を大きくする方法があります。曲げられる気流の
量を増やすことにつながる。そして、気流の剥離を抑え、失速を遅らせる方法です。より大きな迎角を取れる、
すなわち気流をより大きく曲げることができます。
まず、主翼の先端縁にありますのが「クルーガーフラップ 」と言います。これは主翼前縁からフラップが前下方
へ突き出すことで主翼面積を増加させるものであります。クルーガーフラップを作動させると、翼下面側の気流の
一部を上面に流すことで、上面の層流境界層にエネルギーを供給し、剥離を遅らせる事が出来ます。これにより、
より高い迎角(機首上げ角度)まで失速せずに揚力を増大させることができます。

次に、主翼後部にありますのが後縁フラップです。 B747-400 には、「トリプルスロッテッドフラップ」と呼ばれる
後縁フラップがあります。これは、隙間フラップや間隙フラップとも呼ばます。キャンバの増加も行い、主翼と
フラップの間に隙間を空けてやることにより、翼上面に翼下面の気流を流し剥離を遅らせるフラップです。
隙間を2つに増やしたのが「ダブルスロッテッドフラップ」、3つに増やしたのが「トリプルスロッテッドフラップ」
と呼ばれます。

B747-400 のフラップを下げてみましょう。まず、「フラップ 5 °」ここでは前縁フラップも一緒に作動します。

次に「フラップ 10 °」

次に「フラップ 20 °」

次に「フラップ 25 °」

次に「フラップ 30 °」これが最大。

上から見ると主翼後縁が大きく広がっているのがよく分かります。

これは B777-200 の主翼。

そして「フラップ 30 °」最大です。

B777-200 の後縁フラップは、「ダブルスロッテッドフラップ」です。

大きく下方へ垂れ下がっている様子がお分かりですか?

フラップの作動は、EICAS エンジン表示右側に表示されます。(スクショは B777-200 )

フラップを作動させると空気抵抗は増大します。同じ速度を維持するにはエンジン出力を上げる必要があります。
ですが、着陸時はこの空気抵抗が良い方向に作用する場合があります。 ILS 進入中、グランド・スロープ
(縦方向の進入角)をスロットルで調整出来るからです。
フラップを出す→空気抵抗増でブレーキが掛かる→揚力は遅い速度でも得られる→速度を絞れる→グランド・
スロープを外れないようにオートパイロットが機首上げ→機首上がりの着陸姿勢が出来る→グランド・スロープを
下方に外れ始める→スロットル少し上げ→グランド・スロープに戻る→スロットル微調整→そのまま遅い速度で
滑走路へ→機首上げ姿勢維持で後部(主輪)から前部(首輪)の順で滑走路にタッチ(フレア操作)

翼には、こんな仕掛けがあったのでした。 by脳内機長 (^_^)

旅客機って、空飛びますよね。空飛ぶには空中に浮かなければなりません。これ、当たり前の話し。そのために
大きな翼を持ち、強力なエンジンで滑走します。離陸時に滑走路を滑走するのは、翼に風を当てて「揚力」を
発生させるためなのは、当ブログを見て頂いている方はお分かりかと思います。逆に停止状態で「 V2 」速度
相当の風を翼に当てると機体が浮き上がります。理論上では。
着陸時は速度が低い方が良いわけです。でも速度が低いと失速し、揚力が得られません。この相反する状況、
あなたならどう考えますか?なるべく低い速度で必要な揚力を得てほしいですよね。そんな都合の良い方法が
ありますか?。

あるんです。その装置は「高揚力装置」と言います。飛行機の翼に発生する揚力は速度の2乗に比例するため、
低速の離着陸時には揚力が不足してしまいます。この不足した揚力を補うための装置が高揚力装置です。高揚力
装置は次のような方法を用いて揚力を増大させます。
まず、キャンバー(翼の湾曲)を増やす方法があります。翼は、気流を曲げることによって揚力を得ているため、
より大きく気流を曲げれば揚力も大きくなります。次に翼面積を大きくする方法があります。曲げられる気流の
量を増やすことにつながる。そして、気流の剥離を抑え、失速を遅らせる方法です。より大きな迎角を取れる、
すなわち気流をより大きく曲げることができます。
まず、主翼の先端縁にありますのが「クルーガーフラップ 」と言います。これは主翼前縁からフラップが前下方
へ突き出すことで主翼面積を増加させるものであります。クルーガーフラップを作動させると、翼下面側の気流の
一部を上面に流すことで、上面の層流境界層にエネルギーを供給し、剥離を遅らせる事が出来ます。これにより、
より高い迎角(機首上げ角度)まで失速せずに揚力を増大させることができます。

次に、主翼後部にありますのが後縁フラップです。 B747-400 には、「トリプルスロッテッドフラップ」と呼ばれる
後縁フラップがあります。これは、隙間フラップや間隙フラップとも呼ばます。キャンバの増加も行い、主翼と
フラップの間に隙間を空けてやることにより、翼上面に翼下面の気流を流し剥離を遅らせるフラップです。
隙間を2つに増やしたのが「ダブルスロッテッドフラップ」、3つに増やしたのが「トリプルスロッテッドフラップ」
と呼ばれます。

B747-400 のフラップを下げてみましょう。まず、「フラップ 5 °」ここでは前縁フラップも一緒に作動します。

次に「フラップ 10 °」

次に「フラップ 20 °」

次に「フラップ 25 °」

次に「フラップ 30 °」これが最大。

上から見ると主翼後縁が大きく広がっているのがよく分かります。

これは B777-200 の主翼。

そして「フラップ 30 °」最大です。

B777-200 の後縁フラップは、「ダブルスロッテッドフラップ」です。

大きく下方へ垂れ下がっている様子がお分かりですか?

フラップの作動は、EICAS エンジン表示右側に表示されます。(スクショは B777-200 )

フラップを作動させると空気抵抗は増大します。同じ速度を維持するにはエンジン出力を上げる必要があります。
ですが、着陸時はこの空気抵抗が良い方向に作用する場合があります。 ILS 進入中、グランド・スロープ
(縦方向の進入角)をスロットルで調整出来るからです。
フラップを出す→空気抵抗増でブレーキが掛かる→揚力は遅い速度でも得られる→速度を絞れる→グランド・
スロープを外れないようにオートパイロットが機首上げ→機首上がりの着陸姿勢が出来る→グランド・スロープを
下方に外れ始める→スロットル少し上げ→グランド・スロープに戻る→スロットル微調整→そのまま遅い速度で
滑走路へ→機首上げ姿勢維持で後部(主輪)から前部(首輪)の順で滑走路にタッチ(フレア操作)

翼には、こんな仕掛けがあったのでした。 by脳内機長 (^_^)

先日の千歳基地航空祭に展示されていた政府専用機B747-400 CYGNUS01が一瞬フラップを動作させたので、写真を撮りました。
あの部分をなんと呼ぶのかわかりました。
ありがとうございます。
Posky 機のフラップはとてもリアルデス!
筆者も、がちゃがちゃフラップを作動させ眺めています。
そ~いえば、CYGNUS01 記事書きましたっけ。
今でも千歳へ駐機させていますよ!
また遊びに来て下さいね~!!
脳内機長 (^_^) と 筆者 ( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ
実は違うところがあったので直しました。
どこを直したのかというとフラップガイドカバーの展開タイミンクが違ったのです。
ガイドカバーだけ比較的早く開きます。
機会があればバージョンUpしておいてください。
http://www.projectopensky.com/index.php?app=downloads&showfile=386
>まず、主翼の先端縁にありますのが「クルーガーフラップ 」と言います。
ここの部分ですがクルーガーフラップ(Krueger flap)ではなくてvariable-camber flapになります。
747の場合胴体側エンジンより内側の前縁フラップがクルーガーです。
777にもエンジンの胴体側、スラットとの間にあります。
筆者は、バージョン・アップしていなかったため、初期モデルとは・・・。
タイミングまで、こだわっていらっしゃるとは・・・。恐れ入ります!
だからこそ、Posky モデルは眺めていて飽きないんですね。
フラップ展開は、何か精密機械が作動しているようで・・・好きです。
「バリアブル・キャンバー・フラップ」って言うんですか。
てっきり、クルーガー・フラップの延長かと。
訂正記事書かねばいけませんね。その時までにPosky モデルの
バージョンアップ(や修正)をします!。
ご指導ありがとうございます!
脳内機長 (^_^) と 筆者 ( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ
ご指摘やご指導はとても嬉しいです。
専門的な資料を頂きましてありがとうございました。
考え方は間違っていないようでしたが、「バリアブル・キャンバー・フラップ」と覚えたいと思います。
ご指導ありがとうございます!
脳内機長 (^_^) と 筆者 ( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ
777の場合、747と違って確かにフラップのスロット数は減っているのですがいろいろ別な部分で工夫がされています。
わかりやすいのは777の場合内側がエルロンではなく
フラッペロンになっています。
フラップを下げるとその分降りてきますしエルロン操作時は初期位置まであがります)
また、素の777-200以外はフラップ下げと同時に翼端の低速エルロンも少し下に下がります。
(違っていたら
Project Open Sky> Downloads> Boeing> Boeing 777 - Version 2> 777-200> Model Packages の最初の二つで直せます)
747-8Fですがあの巨体でも内側がダブル、外側がシングル、低速エルロン下げとかなり777に近くなっています。
時代の流れといいましょうかフラップ周りは面白いところです。
「フラッペロン」って「エルロン」+「フラップ」って事ですか?
戦闘機では聞く言葉ですが、まさか 777 がそうだったとは・・・。
フラップって、奥が深いんですね。
本日の記事で B747-300 を使用しました。
パネル意外は Posky さん製作? FS 2002 用でしたが、よく出来ていました。
脳内機長 (^_^) と 筆者 ( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ
スポイラー+エルロンでスポイロン
ってのもありますね。
787もフラッペロン+スポイロンですね。
ただシステム的にはもっと面白くてフラップをおろすと隙間を埋めるようにスポイラーも下がっていくんです。
つまりスロットの様に働かせるんですね。
そして前縁の動きも変わっているようです。
資料が少ないので非常に困難な作業になっていますが何か新しいことがわかり次第進めている状況です。
基本的にはANAで使うようにならないと難しいですね。
羽田に撮影に出かけますから。
スポイロン! 787 はすごいんですね~。
もっとすごいのは、実機が見れないのにモデリングしてしまう Stratoliner さん!
さぞかし 787 って翼の構造が複雑なんですね。
また、楽しみが・・・・・。
(筆者って、意味もなくフラップを上げたり下げたり眺めています。)
羽田で撮った写真を見てみたいデス。
(筆者は、距離的に羽田や成田まで行かれないもんで。)
脳内機長 (^_^) と 筆者 ( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ
何せ誰も乗っていないし写真はあまりなくてと結構大変です。
ボーイングが公演で使ったスライド等いろいろ探して作っています。
今日は下からの図を見つけましたので作業をしていましたが結構複雑なカーブのようでなかなか合ってきません。
やはり目で見て感じてというのが一番です。
羽田の写真は資料撮りなんでこんな感じです。
http://www.projectopensky.com/index.php?showtopic=40834
この日のターゲットは767の翼面上部のPop-Up Doorでした。