ライトフロウズ ノウト:Lightflowz-Note

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五感豊かなひとときを♪ 

十二ヵ月の夢の詩:5月 春の蝶の夢・6月 夢に降る雨・7月 蛍火・8月 優しい月

2023-08-21 | 十二か月の月の詩

ライトフロウズノウト 新しい1ページにようこそ♪

ひと月に一度、遅れる月もあったけれど

更新していた十二ヵ月の月の詩

でしたが

 

今年の一回り

5月のスタート月 間違えたのと

テーマについて2択で迷ったのと

イラストで自分で描こうかと思ったのと…

など、ごく私的なことで書きかけては

一時停止し、今に至りました。

という訳で5・6・7・8月分 4つで

更新しています

 

もしよければ

お付き合いくださいませ

5月6月などは季節外れになってしまいましたが…

 

 

十二ヵ月の夢の詩 

【 5月:春の蝶の夢 】

出会いと別れの
秤を見つめて

揺れる心は
ひとの姿を
している時だけ


清明の日ざし
透ける新緑

過ぎゆく春の夢の中

蝶に化身して
桜の次の季節の花の
彩りを拾い
舞い遊ぶ

朝に目覚めて
ひとの体の重たさを
持ちかねる時は

空を見上げて
深呼吸する

   … 夢の中に
       ずっといるのは
       良くないことか?

 

 
【 6月:夢に降る雨 】

雨粒で霞む
窓ガラスの向こう

曖昧になる
輪郭と色

見透かせない先
立ち止まる心

夢に降る雨を
眺めながら

浮かぶか
沈むか

選び忘れると
時間が止まり
目覚めは来ない

   … 気をつけて
      まやかしは幾つ?
      水の鏡で確かめてみて

 

  【 7月: 蛍火 】

蛍火が
闇の中を
すい  と飛ぶ

ひとつ…ふたつ

命の灯り
想いひと欠片

宙に舞う
本当の声

裡からおこる
止まない願いを

吸いこむ夜の
その先は

愛しい奥つ城


いつか来た場所

【 8月:優しい月 】

夏至の日はもう
ふた月も前

日ごとに影は長くなり
真夏の色は
もう此処にない

日差しはそれでも
明るすぎる映像を作る


色褪せてゆく
愛しい記憶に
気づかぬふりを
みんなしている


真夏の夕べに
薄紫のベールがかかる

まだ淡い輪郭の月が
宙の空色を
透かして浮かぶ

次第に景色は
宵闇に沈む

月はやや高く
夢見るように
微笑んでいる

 


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