ライトフロウズ ノウト:Lightflowz-Note

音の和 彩の波 響き合う
五感豊かなひとときを♪ 

【 十二ヵ月の声の詩:11月 冬を呼ぶ声 】

2021-11-09 | 十二か月の月の詩

ライトフロウズノウト 今日の1ページにようこそ♪

 

11月には比較的過ごしやすいお天気が続いて

時おり上着なしで近くなら歩ける日も

ありました。

 

近くに、普通の家のお庭にしては

大きめの金木犀があり、

(緑地にあった金木犀の大木ちょっと懐かしい)

風向きによってはとてもいい匂いがうちの方にも

漂ってきて嬉しいのですが

九月に一回花が咲いて~散って

もう今年は花の時期 終わりと思っていたのですが

 

先週あたりからまたしっかり咲いておりました。

うちの庭の小さな金木犀はほんの少しだけ、

小さな花の束3個ほど…咲きました。

来年までにもっと大きくなるかなあと思いつつ

見守るしかないのですが。

 

11月の暖かめの外気温でのおかげで

庭のミントも復活・増殖してきた。

すごくたくましい…誰かの歌で

♪アスファルトに咲く花のように♪ というのが

ありましたけど、そして実際、道端や建物の壁でも

石造りの面の間から健気に咲く花もありますが、ここは

庭のミントのように、でもいけるなと

感心しました。まあお風呂に入れられたりするので

うちのミントさん役にたってもくれます。

ほんのり薄荷の香りがします。

ミントティーやモヒートなど作れそうなので

来年トライしてみます。

 

さて、ひと月に一度と自分で決めて

(たまに二つになる)

一年ごとにテーマを作っている詩は

いつも大体月末か、どうかすると

次の月初めになることも多いのですが

今月は珍しく早めに

ひとつ出来ました。

 

家の近くにいくつかある雑木林を

通りすぎる風や、空に響くような空気の流れの音を

聞いているうちに形ができてきました

 

もしよければまた、

お付き合いくださると嬉しいです

 

【 十一月の声の詩:冬を呼ぶ声 】

銀色の風が
枯れ葉の薫りを
運ぶようになると

空気はしんと
冷えてくる

風に靡いた野原の草の
擦れ合う音が
広がる地上を

見下ろす空には
灰色の影が縁取る
雲の伝令の
冬を呼ぶ声

寒気の中で
見えない小さな氷の粒が
干渉しあい
巧まず奏でる
冬の小序曲

まだ残る
紅葉の葉の
暖かな彩りの
名残りを映して
過ぎゆく季節


今ここに立ち合う
深い幸福と
この時を看送り続ける
果てない喪失

風に舞う落ち葉の儚さ
遠い国へと渡る鳥達の
無心の毅さ

共に携え

幻想の中で
遥かな過去に
後にして来た
ふるさとに還る

 

 

 

コメント