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ライトフロウズ ノウト:Lightflowz-Note

音の和 彩の波 響き合う
五感豊かなひとときを♪ 

【12ヶ月の山ぎわの詩 11月:白銀の大鳥 12月:稲蔵神道 1月:真冬の言葉】

2025-04-12 | 十二か月の月の詩
ライトフロウズノウト新しいページにようこそ
 
前回の日付をみましたら1月になってました。
ほとんど冬眠状態になってましたね
 
それでも読みに来てくださったかたがた
ありがとうございました。本当に感謝
お仕事や日常生活は普通にしてたのですが…
風邪ひきなど あったとしても大病したわけでもなく
 
ただ、夜起きてられなくて眠たい
というだけのことで…
 
ともあれ、とりあえず
できていた11,12,1月の詩を
載せます
季節がずれてますが
もし良ければお付き合いください♪
 
【11月:白銀の大鳥】
 
白銀の大鳥が
高い空を翔ける
 
上空の凍える大気を
鋭い嘴と強い風切り羽で
切り裂いて  

地上の景色を
精緻な視野に写していく

見ている
出来事の全てを

膨大な記録を
共有する先を
誰も知らない

定めの輪の中で
成される審判

その翼が広げる波動は
雲に響いて
やがて消えるまで

無垢な歌を唄う
鳥たちや
冬の眠りに備える
地中の生き物に
感知され

力尽きるまで
命の火を燃やす
暖かな鼓動たちと
融和する
 
 

【12月:稲蔵神道】

山際の静かな道の一つ
朝な夕なに
人が行き来する

幾つかの石の道標が
古社への長い参道の道程を
ひっそりと教える

誰でも知る
古代の神話の物語

天孫降臨の
伝承の地で
岩座の数々が
祀られている
この土地で

遥かな時間は
いかにも自然に
今も佇む

天の磐船が降りてきた
その時の映像を
見る術は私には
ないけれど 

宵闇が降りて
夜のしじまが
道を浄める時刻には

歳の節目に
最古の社を訪れる
御遣いがたの透明な影が
すらすら往かれるのを
折に触れ垣間見る

昼間はただ
色褪せた風景の
今は真冬の稲蔵神道
 




 
【1月:真冬の言葉】
真冬の言葉は
透明に凍り
仄かに光る

銀灰の景色の中で
思いは重なり
沈みゆく

思いと言葉の
波長を合わせる
音の形を
作れないまま
 
先に進めば
何処にも行けない
扉を開ける    

雨水の時迄
あと僅か

真冬の言葉が
まだ在るうちに

五感の刃先を
滑らかに研いで

ひとつでも
音と声を呼ぶ
形を創る

密かな願い
 


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