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サンフランシスコ・グルメライフ

カリフォルニア料理の聖地、サンフランシスコ。
世界一美味しいお野菜が作り上げるカリフォルニア料理をご紹介します。

Terzo

2007-05-20 10:03:21 | レストラン-サンフランシスコ
マリーナに昨年オープンしたタパス&small Plateのお店、Terzo。
昨年末のBest New Restaurant特集であちこちで取り上げられるほどの人気。

最初にこのお店を見つけたときは東京のレストランのような印象を受ける。
シンプルな店構えにも、美味しそうな雰囲気があって。

お店の人も親切で、早めの時間や遅めの時間は週末でもウォーク・インで入れるので便利。たまに行きたくなるお店。

このお店の凄いところは、
いつも素材がフレッシュで、その味が活かされていること。

カジュアルなタパス料理のお店とはいえ、素材や作りがしっかりしている。
そして数日分を一度に仕込んだりなどしていなさそうで、毎日メニューも変わる。

フリー・レンジチキン(放し飼いのチキン)、ニーマン・ランチ(ニーマン牧場)のビーフ、地元産の農産物等の素材にもこだわり。
一皿10ドル以下のメニューが多いのに、このこだわりはとても嬉しい。

またメニューの半分はベジタリアン・チョイス。
そのため、カリフォルニア産のお野菜の滋味を味わえます。

ただ、あくまでタパス・バー。
お酒片手につまむことが前提で、パンはサーブされない。

「一人2-3皿が目安」と店員さんは説明するけど。
それでは、まだまだお腹は6分目。
やっぱりこの辺の人は小食。

追加オーダーはできるけど。
前菜、メインの流れを想定していると、いつ食べ終わるのか?と思ったり。
産まれて初めての懐石料理に行ったような気分。

□□□
それではお料理を。
一見、簡単にコピーできそうですが意外と奥深いお料理たちです。

今回気に入ったものを中心に。
他のsmall plateのお店と同様に一皿をテーブルでシェアします。


Chicken & Pork Meat Ball with Brodo
with Braised Lacinato Kale, Carrots & Reggiano
最初に出てきた一品が野菜の滋味あふれるほっとするお味。
ケールとスープがなんともよく会っていて。
ミートボールも丁寧にフォースミートにしていて、ほあほあ。



Rosated Beets with Tahini, Sumac, Coliander, and Morrocan Olive Oil
お店の定番のビーツ。素材はかなりよいです。
しかも毎回少しずつアレンジを変えてくれるのが嬉しい。
今日は地中海・中東風。タヒーニ(中東料理で使う胡麻のペースト)、スマック、コリアンダー。この組み合わせが新たなカリフォルニアの味になっていて面白い。


Summer Squash & Currant Salad
Mint & Squash Blossom Vinaigrett
これがお友達と私、この日の一番ヒット。
ミントとスクアッシュの組み合わせはよくありますが、これはそれにドライのカラント(カシス)やリコッタをあわせて、スクアッシュの甘味が引き立てられています。お野菜が美味しい~。


Grilled Sea Bass
with Garbanzo Beans & Romesco
これもヒヨコマメがホクホクで、上にのったロメスコ・ソース(作り方はきわめてメキシコのモレに近いソース。オリジンはスペイン・カタルーニャ地方)とあって。


Onion Rings
懐かしい味です。


旬のイチゴ。フルーツが多めなのが嬉しい。


リンゴとチェリーのクリスプ。
クリスプはこちらの定番で季節によってフルーツが変わるようです。


□□□
帰り際にバーカウンターに置かれている、手作りのアンチョビが目に入る。
お友達とお店の人に聞いてみる。メニューには未掲載の品らしい。
早くに気付いていればオーダーできたのに~。

Terzo
★★★☆☆
コメント (14)
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AME

2007-04-12 14:17:39 | レストラン-サンフランシスコ
とある金曜日の夜、久しぶりに夫とレストランでお食事。

半年ほど前から、夫はジャパン・タウンにあるino sushiにはまっていて、彼との外食はほとんどがお鮨。

この日はどちらかというと、ちょっとお洒落な雰囲気で和食と少しカリフォルニア料理を食べたい気分らしかったのです。
真っ先に思いついたのがSOMAのAME。

前回は魚料理を中心に和のテイストが強いものを頂きましたが、
今回は前菜はJapaneseテイストのものを
メインディッシュはカリフォルニア料理系を頂きました。

お肉も、なかなか焼き加減もよく、バランスのとれたお味でした。

今回、特に印象に残ったのは’天ぷら’。
アナゴの天ぷら風を注文したのですが、出てきたのは天ぷらそのもの。
しかし頂いてみると、衣にライスフラワー(米粉)を使っているようで、クリスピーで食感が楽しい。
伝統的な作り方とは異なりますが、良い意味での進化系。

また、テンツユや薬味があらかじめ一皿に盛られている。
調味料を自分で調整しなくていいのは、ある意味ファインダイニングのあるべき姿、と感心しました。


今回は前回よりも更にパワーアップした印象。
天ぷらや和風カルパッチョも、日本食の原型をとどめていないのに、ご飯が欲しくならない。
カリフォルニアのアメリカ料理に変身していました。

□□□□□

それではお料理のご紹介を。

(前菜)

Six Oyaster Plates with in Three Preparations
おすし屋さんのカウンターのようなSashimi barのメニューから選んだ一品。
オイスターのプレートをシェア。
写真左のソルベのトッピングが新鮮でした。
なかなか良いスタート。

(私・前菜)

Age Dashi of Anago Eel, Asparagus, sweet potato and Mizuna greens in Ginger Dashi Broth
クリスピーで食感が楽しい一品。
恐らくライスフラワーを使っていると思われます。
アナゴが柔らかくって美味。水菜の天麩羅も美味しかったです。

(夫・前菜)

Tataki of Hamachi with Pickled Wasabi leaves, Mountain Caviar, Daikon Sprout, and Ponzu
こちらもSashimi barメニューから。
ハマチの和風カルパッチョ。
和風なテイストなのに、シンプルすぎず、様々なフレイバーが一皿にまとめられていることに夫は感動していました。

(私・メイン)

Grilled Venison Chop with Celery Root Puree and Salad of apples, Medjool Dates and Great Hill Blue Cheese
鹿の火の通り加減が良かったです。
付け合せのリンゴのサラダが美味。
デーツ、ベーコン、ブルーチーズ、がとても相性がよく。
ベーコンのかすかなスモーキーフレイバーが隠し味。
上質なベーコンは燻した香りが、鰹節のような風味がでます。
スーパーでそんなベーコンには未だ出会ってないです。

(夫・メイン)

Grilled Liverty Farm Duck Breast on Confit of Giblets and Shimeji Mushroom Risott with Dandelion Greens and Foie Gras Sauce
リゾットが濃厚で美味しいかったです。
Giblet(もつ)のコンフィもリゾットとフォアグラのソースとよい相性。
夫にはかなりヒットしていました。

(デザート)

Meyer Lemon Beignet with Mango Lassi and Black Cardamon Honey
メインディッシュを残したのに、別腹ということで頂きました。

AME
★★★☆☆
コメント (7)
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Citizen Cake イマイチな日?

2007-02-21 14:30:26 | レストラン-サンフランシスコ
プレジデントデイの3連休の中日に、友人たちとCitizen Cakeでブランチ。

Cyrusに続き、またもや友人は交通渋滞で大変だったらしい。

さて、前回の訪問ではとても印象がよかったこちらのお店ですが、今回は翌日(月曜日)が定休日のせいか、はたまた3連休のためか、かなり前回とデザートのレベルが異なっていました。
同じデザートメニューでも、お味もガーニッシュもかなり違っていて。。たまたま運が悪かったのでしょうか?売り切れの品も続出で。。

まずはお食事メニューから。
今回は週末だったのでブランチメニュー。
その中から通常のランチでもサーブされているものをオーダー。

<友人1・お食事>

chenese chicken salad, peanuts emulsion, mandarins, citrus ginger vinegrette and wonton crisps

<友人2・お食事>

Crab Cake

<私・お食事>

Pavo Rico, smoked turkey, cocoa nib mole, mozzarella, cilantro mayo, jicama salad

これがこの日一番のヒットメニュー。
ココアニブのモレソースが入っていますが、クミンと唐辛子の味を中心に感じられました。
ここのサンドイッチがおいしいのはやっぱりACMEのパンを使っているからなのでしょうか??

□□□

デザートはシェアしました。デザートは今回は全体的に塩分強めでした。


snowy mountain; caramel chibouste, roasted pineapple, buchwheat fiancier, white chocolate miso icecream
これ前回に注文した時の写真と比べてください。悲しくなります。しかも、味噌入りのアイスクリームが思いっきり味噌味。以前のような奥ゆかしい隠し味ではなく。なぜだろう、、アイスクリームなんて、お店のレシピがあるはずで、それに沿って作ればここまで味が変わることもないはずなのですが。。


the amber's greem; amber soft chocolate, candy cap mushroom ice cream, malt savayon, cocoa nib crispies


評価:★★(★)☆☆
今回は厳しめ。本来はもっと美味しいお店のはずですが。
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Cyrus

2007-02-16 17:10:17 | レストラン-サンフランシスコ
今回もちょっと遠出して、ソノマ・healdsbergのレストランCyrus(サイラス)へ。
翌日からプレジデント・デイで3連休のためか、フリーウェイが異様に混んでいました。イースト・ベイに住んでいる友人は3時間以上かかってレストランに到着。
一同、疲れ果ててお食事のスタートとなりました。

Cyrusは前回のマンレッサに続いてミシュラン2つ星。
ホテル内に併設されたレストランで、やさしい色のインテリアに落ち着いた雰囲気。
シャンパンとキャビアのワゴンサービスで始まり、バターもゴートミルクのバターとフレンチバター2種、それに岩塩2種がつけられてサービスされたりと、行き届いたサービスの形式。アメリカ人なのにブリティッシュ・アクセントの英語を話そうとしている人もいたりと、格式を感じさせようと努力はしている感じ。

お料理の方は、タイ・日本を中心としたエスニックテイストを加えたカリフォルニアフレンチ。異文化のカルチャーを強く受けたメニューもあれば、正統派フレンチのメニューもあったり。コースの中でこれらの両方を頂くのは違和感ないですが、レストランのコンセプトの統一感は弱い印象を受けました。

それでは昨年はWine & Food のBest New 10 Chefsに選ばれたDouglas Keansのお料理をご紹介。

まずはl'ermitage 2000で乾杯。美味しい。帰りの運転が心配で半分以上残しました。

(アミューズ1)

アミューズブッシュ3種。
アヒツナのタルタル・トリュフオイル風味、クロケット、チーズ入りのシュー。
かなり小さめのサイズ。量が少なくて、十分に味を解析できず。それほど印象深いものもなく。(写真は3人分)

(アミューズ2)

shrimp ceviche, orange peel
海老は強めに酢で〆られて。爽やかな一品。


(バター)

右がゴートミルクのバター、左が塩入のフレンチバター

(友人1友人2・一品目)
Thai Marinated Lobster with avocado, mango and herts of palm
シランチュロの風味がするタイ・テイストな一品。特段新しい味ではないですが、丁寧に下ごしらえされた形跡が伺えて好印象。画像を紛失・・・。

(私・一品目)

Porchini with arugula, polenta, salsify, white port madeira sauce
フレンチテイストの一品。ソースはヴィール・ストック系。牛蒡も入っていました

(友人1・二品目)

roasted and pickled beets with langoustine sashimi and shiso, wasabi
海老は生っぽい仕上がりでカレー風味。上に載っている揚げ物はガーニッシュの役割かと。

(友人2・二品目)

a tasting of winter vegetables
これもフレンチテイスト。私の一品目のポルチーニと印象が重なる。

(私・二品目)

sea bream with galangal noodles and baby turnips, coji-miso broth
ガランガル(タイの根生姜)風味の春雨に、麹味噌のブロスからはレモングラス風味が。
お上品で美味しいです。

(お口直し)
グラニテの代わりに、ペコちゃんキャンティーのようなサイズのパイナップルとマンゴのミニ・アイスキャンディー。

(友人1・友人2・3品目)

'steak frites' with porchini mushroom, bordelaise reduction
Wagu beefが美味しかった。25ドルプラスな一品

(私・3品目)

Hoisin Squab with black bean rice cake and candied kumquarts
好物のスクワブ。ちょっとがっかりな一品。
胸肉の部分はブラウンストックを煮詰めたソース、モモ肉の部分は醤油風味の甘めのソース。
squabのゲーミーな風味にソースが少し負けている感じ。焼き加減も皮目の脂をもう少し落とすような感じの方が肉のよさがでるかと。

(友人1・デザート)

espresso gelato, mascarpone cream, almond dacquoise

(友人2・デザート)

three custards
これは微妙な感じの味付けで・・

(私・デザート)

caramel soup with corn gelato
コーンのアイスクリームの塩分が強め。



もし今度行くなら、ワインカントリーに泊りがけの旅行の初日に行きたい。
サンフランシスコから夕食のために足を運ぶのは、ちょっと遠すぎる。そんな感じのレストランでした。

評価:★★★☆☆
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Manresa 至福の時

2007-01-22 10:29:48 | レストラン-サンフランシスコ
某有名レストランのスーシェフから「フレンチ・ランドリーより美味しいよ」と前評判を聞いていたLos Gatosのレストラン Manresa。
ミシュランも二つ星をレーティング。

一方でイマイチという前評判もあり、あまり期待しないでこのレストランを訪問したわけですが。

Los Gatosの繁華街から一本内側にはいったこちらのお店。とにかく場所がわかりづらい。私はカーナビに「you have arrived at your destination.」と言われてから、このお店にたどり着くまで25分掛かりました。知人にいたってはお店の周辺を40分ほど周回して、最後にマネージャーさんまでが寒空の中、誘導してやっと到着。

そんなこんなで、分かり辛い所にあるし、前日のリコンファームの電話対応もイマイチで、ちょっとイライラしてスタート。

しかし、お料理が運ばれてくるたびにお店の印象がグングンよくなる。SFベイエリアのレストランの例にもれず、和の食材を多用しているのですが、ここの料理は日本人からみてもその素材の特徴を良く分かって使っているし、全く違和感ないのです。むしろ素材の新たな面を見せてくれて感動もの。ちょっとエキゾチックに安価な冷凍の枝豆、二級品の海苔、とびっこ、などを使っているお店とは訳が違います。

そしてお肉や魚の火の通し方も完璧。’焼き’で提供されるものは、どの品も表面がとても上手にカラメライズされている。でもオーバークックではないです。

もう一つ、ベイエリアのFine Diningでほぼ初めてだったのが、お魚に「売り切れ」の品があったこと。もちろん遅くディナーを開始したせいなのですが。
。ほとんどのファインダイニングでは多めに仕込んであり、そのため売り切れはなく。。そして余った分はというと、翌日にまたつかったりされるわけで。。肉ならエイジングしたほうがおいしくなるのですが。。

□□□

レストランの入り口のアプローチがガラス張りのきっちんで、美味しそうなものが産まれてきそうなテンションを感じます。

そして内部のインテリアはプライベートクラブのような雰囲気で、優雅ながらリラックスできます。

今夜のワインは
Miura Pinot Noir Pisoni Vineyard 。(ビンテージ忘れました。。)
フルーティーながらもエレガントな感じで。
ワインリストは100~200ドルのものが中心でお手軽にオーダーできるものが揃っています。カルトワイン系はそれほど多くない印象。

(アミューズ1)

Parmesan Cheese Churros
美味しいけど、しょっぱなからちょっと重めです。予想通り夫は大好物。

(アミューズ2)

Grapefruits marinated with Jasmin Tea
こちらは打って変わって、爽やかな一品。ジャスミンティーとミントがさらに清涼感をだしています。

(アミューズ3)

Half cooked egg with sherry cream
半熟の黄身に、シェリー風味のクリームソースをかけて。ソースは甘酸っぱい感じで、この上品な甘さがたまりません。

(前菜・夫&友人)

Amber jack & shellfish, sashimi style, olive oil & lemon zests
これ、オリーブオイルとレモンの皮とメニューには書いていますが、香りは山椒(木の芽のほうの山椒です)のみじん切りを中心としたハーブ、隠し味に昆布茶が感じ取られてとても複雑で完成度の高い一品。sashimi styleの前菜を出すお店は多いですが、これは別格。昆布茶と使うなんてよく勉強しているし、味のクリエイティビティも素晴らしい。

(前菜・私)

A rustic stew of root vegetables and prunes, truffels
'rustic'というなんとも謙遜した名前に惹かれて注文。シチューといっても温サラダ。メキシコ料理なんかではスープやシチューと名前がついていても、温サラダなことはよくあること。
そしてこれが、今日一番に感動した品でしょうか。だって、これ動物系の素材は一切入っていないのに、カラメライズした野菜の甘味がそれは奥深さを出しています。そこに軽く火を通しただけの根菜もそえて、素材の旨みが楽しめます。さらに上品なカリフラワーのピュレが脇役として添えてあって。こんな平凡な素材から素晴らしい一品に変わるところにこのレストランの実力を感じます。

(前菜・友人)

Hearts of palm and winter salad, satsuma, sea urchin
これは柑橘類の酸味で味付けしたサラダ。友人は普通かなといっていましたが、サラダこそ単純ながら美味しく作るのが難しい一品。かんきつ類の酸味を中心に、爽やかに仕上がっていました。

(魚・夫&友人)

Abalone in brown butter with braised pig's tortters, avocado
これも思わずうなる一品。ほぼ素焼きに近い香ばしいアワビ。旨みがガツーンときます。そしてメニュには記述していませんが、ブレイズした豚は湯葉で包まれています。これがまた美味しい。アワビ・豚・湯葉・アボカド、想像しにくい組み合わせですが、絶妙のハーモニーです。

(魚・私&友人)

John dory on the plancha, roast shellfish juice & beets, truffel vinaigrett
john doryは深海魚らしく、ギンダラのような深海魚独特の脂っこさがあるかとおもったのですが、それほどでもなく。皮目がパリッと焼かれていて。ちなみにplanchaはスペイン語で鉄板焼きという意味だそうです。そしてこれもメニューにないのですがスイスチャードも入っていて、それがroast shellfish juiceをすて、旨い。あまりにも旨み成分が感じ取られて、フィッシュソースでも隠し味に入っているのではと思ってしまいました。

(肉・夫)

Roast suckling pig with braized chesnuts and sunchoke, truffel
乳のみ豚のポークチョップ以外に、ブータンノワールも入っていて。カリフラワーのピュレも添えてある。これ美味しいのですが、他のお肉系がモット美味しく、その分大人締めに感じた一品でした。

(肉・私&友人)

Beef bavette and suet pudding, salsify with horseradish, escarole
牛肉をオーダーするなんて何ヶ月ぶりでしょう。かむほどに旨みの出てくるお肉で、ちょっと色が淡めのソースも旨みがぎっしり。上に添えてあるサンチョークのチップがよい箸安めになる。

(肉・友人)

sonoma duck stuffed with its confit, red cabbage, "date-ginger-mint"
これは一口味見しただけで、、美味しかったという以外あまり記憶に残っておらず。でも美味しかったのですよ~。

(デザート・夫、友人×2)

Bittersweet chocolate and hazelnuts souffle, gianduja ice iream
私を除く3人は申し合わせたかのようにスフレ。

(デザート、私)
Mayer lemon parfait


これ上のクリームが多くて、下のフルーツまでたどり着けずギブアップ。普段は前菜やメインを完食することは少ないのですが、今回はあまりにの美味しさに。。

(プチフール)


□□□

フレンチランドリーとどっちが美味しいかと聞かれると答えに困る。。
料理の方向性も違うし。。
ただ、フレンチランドリーの予約のプロセスを考えると、またマンレッサに行こうかな思いました。

manresa
★★★★☆
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Myth

2007-01-15 13:28:21 | レストラン-サンフランシスコ
元Gary Danko のスーシェフがエグゼクティブ・シェフを勤めるMYTH。
ヤッピーをターゲットにした感じのお店で、ハイセンスな感じ。このお店に来ると久しぶりに夜遊びしたいような気分になります。週末は予約を取るのが難しく、今回は1ヶ月前から予約を入れて、こちらで食すことができました。

こちらのお店で、面白いなと思ったのは前菜がやや甘めの味付けなところ。甘味はアメリカ料理の特徴の一つだと私は思っています。
基本的にアメリカ料理のファインダイニングでは西洋料理のテクニック(フレンチ・テクニック)で調理されます。「それではフレンチをはじめとするヨーロッパの料理とアメリカ料理の違いは?」と問われると私は第一に「味付けに砂糖を使うか否か」という点を挙げます。特にカリフォルニア料理になると洋ナシ、ザクロ、デーツ(ナツメヤシ)といったフルーツも頻繁に使われて果糖の甘味も加わってきます。
これは私の推測ですが、砂糖を使うのはアジア料理の影響も大きいのではと思っています。「この国の前菜は甘すぎる」と自己批判するアメリカ人シェフもいますが、アメリカ料理の特徴の一つとして私は楽しんでいます。


それでは、お料理を。
私の前菜は以前からアメリカ極妻日記で拝見して、気になっていた一品。

Garganelli Pasta with Foie Gras Cream, Maitake Mushrooms and Marsala
フォアグラのソースが濃厚で美味しかったです。マイタケとのコンビネーションもばっちり。

友人の前菜。

Wild Burgundy Escargots with Baby Octopus, Garlic, Pernod and Fennel Salad
フェンネルやアニスの風味が特徴な一品。でも、オクトパスはどこにあったのでしょうか。。発見できず。。

新しく食べ歩きメンバーに加わった友人の前菜。

Point Reyes Miyagi Oysters Marinated in Cilantro and Lime with Yuzu Tobiko
こちらのサランチュロ・ソースも甘め。これは個人的には甘すぎるかな。


そして、メイン。

Roasted Black Cod with Maitakes, Couscous, Butternut Squash and Bacon Jus
ベーコン・ジュ、とあるだけにベーコンの強めの風味がします。動物系のスープ・ストックのソースも美味しく、バターナットスクアッシュ(イタリア由来のカボチャ)との相性も良いのです。これも個人的にはベーコン・ジュの風味がないほうが好きかも。。

友人のメイン鴨。

Seared Duck Breast with Oranges, Corn Cake, Chanterelles, Spinach and Port Sauce
付け合せのコーンブレッドが甘くて美味しかったです。鴨にハーブ・クラストがまぶされていたり。もう少しソースの味が濃厚でもいいと思います。

新メンバーさんのメイン

Grilled New York Steak with Cipollinis, Green Peppercorn Sauce and French Fries
これ写真じゃ大きさが伝わらないかも知れませんが、外はサクサクなかはホクホクのフライド・ポテトが超大盛りでした。お肉の二倍はありそうな量です。


Saffron Poached Pear with Financier and Cardamom Ice Cream
ちょうどよい火の通し加減でジューシー。サフランの味はそれほど強くなく、お酒の風味が勝っているような印象。


Gran Manie Soufflé with Vanilla Bean
Crème Anglaise
この値段でスフレを出してくるとは頑張っています。


El Rey Flourless Chocolate Cake with Bananas and Macadamia Nuts in a Warm Butterscotch Sauce with Vanilla Bean Ice Cream


三連休の土曜日の夜だけあって、サービスの方も忙しそうでした。

Myth
★★★☆☆
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citizen cake 食べ始め

2007-01-15 04:28:22 | レストラン-サンフランシスコ
ブログを長らく休止していたにもかかわらず、ご訪問くださりありがとうございました。どうぞ今年もよろしく御願いします。

サンフランシスコでの生活も残すところ1年弱となることが昨年末に決まりました。サンフランシスコのレストランと食材が身近なものでなくなると思うと、とても寂しい限りです。。このブログで残り一年、カリフォルニア料理をはじめとするアメリカの食文化についての思いを一つでも多く記録に残せればと思っています。

□□□

今年のカリフォルニア料理食べ始めはcitizen Cakeで。
ここは以前にもランチで訪問したことがあったのですが、店内でのデザートは今回初めて頂きました。「何度か食べたことのあるTO GOのケーキと同じでしょ」と思っていたら大違い。citizen cakeの実力をアンダーエスティメイトしてました。。
味噌、蕎麦、buda's handといったアジアンテイストの素材をとりいれつつ、とても完成度の高いデザートでした。クリエイティビティ、味、完成度ともにSF随一ではないでしょうか。。

ちょっとテクニカルな話になるのですが、西洋料理と日本料理の違いの一つに、複数の五味のバランスが上げられると私は思っています。例えば西洋料理で塩を入れすぎた時は、酸味(大抵はレモンかビネガー)を加えます。そうすることによって、酸味が塩分をパレット(舌のミライ)でカットし、味のバランスを生み出します。一方日本料理では鮨を除いては、一つの味、例えば塩分が先導して全体の味が整えられていることが多いです。ケーキは西洋のものなのに、アメリカに住んでいると日本のイチゴショートケーキが懐かしくなるのは、日本のイチゴショートケーキが’甘味’が先導して全体のバランスを整えているからだと思われます。ここにアメリカ人なら酸味やリキュールでフレーバーを加えたくなると思います。

今回のcitizen cakeのデザートは正しくこの西洋料理の味のバランス、デザート編を体感できました。甘味、酸味、そしてFatが絶妙なバランスでお互いを引き立てあっていて、とても素晴らしい味覚体験をできました。


□□□

まずは、デザートの前のお食事から。
カリフォルニア料理のお食事メニューもいけていて、サンドイッチやサラダで軽くランチをするには最適なお店です。

パンはACMEのものを使っているようです。


私は散々悩んだ末にこれをチョイス。

egg salad, picked onion, toasted whole wheat, baby lettuce
エッグサラダの中にもケイパーやピクスル等のコンディメンツ、ハーブが入っていてシンプルながらも美味しかったです。

友人のサラダ。

brussel sprout salad, poached egg, yukon gold potatoes, bacon, whole grain mustard vinaigrette
ブラッセルスプラウとが一枚ずつ丁寧に剥がされていて、食感もよかったです。アメリカ人は野菜を食べないかと思いきや、この辺の住人はいっぱい食べます。

いよいよデザート。お値段はお食事と同じかやや高い。力の入れようが伺えます。

snow mountain; caramel chibouste, roasted pine apple, buckwheat financier, white chocolate miso ice cream
色々な要素盛りだくさんのデザートですが、全体で一つの味のまとまっています。もちろん要素が多いのでフレーバーが複重奏を奏でています。メニューに載っている要素の他にも、budda's handのコンポートやタピオカのチョコレート和えなども入っていました。味噌入りのホワイトチョコレートはキャラメルのような複雑みのある味になっていました。

友人のデザート。見た目もキュートですが味も。

citrus-sicle parfait; buttermilk pannna cotta, blood orange sorbet, citrus segments, grape fruits soda
これが絶妙の酸味、甘味、Fatのバランス。酸味度合いの違う複数種の柑橘類とパンナコッタ。そしてグレープフルーツのソーダが全体をまとめています。知人いわく、最後まで全く飽きず完食できたそうです。


citizen cake
★★★★☆
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Crustacean ベトナム海鮮料理

2006-09-17 11:52:30 | レストラン-サンフランシスコ
サンフランシスコでランチする場所を探しには結構苦労する。。

美味しいお店は、夜のみ営業が多い。営業していてもパーキングが面倒だったり。。お店のロケーションや清潔度が万人受けでなかったり。

そんなときに万人受けして便利なのがここの週末のみ営業のブランチ。
ブランチはWalk Inでも余裕で入れる。

ここでランチすると小食と思われる。何故かというと人気メニューはグリーシーで、それを避けたい私はノンオイルのサラダをつまんで小食にならざるを得ないのです。。(ちなみに、脂質を減らして炭水化物の摂取量を劇的に増やしたので全然痩せてはいません。。)

写真はここ最近2回分。合計5人前です。

(写真上)
名物の蟹。残念ながら蟹味噌は取り除かれています。時期によっては肉質が。。


私のお気に入り。Lotus Rootのサラダ。
タイバジルとヌックマムが効いているが上品に仕上がっている。
アジアンフレイバー大好きな人とそうでない人が供に共有できるお味です。


ムール貝のアジアンぺスト。
ギャルソンさんのお奨め。アジアンペストにはシャンツアイは入っておらず、通常のペスト(日本ではジェノベーゼ?)からナッツを抜いて、甘く仕上げた感じ。


名物ガーリックヌードル。
友人とも話題になったのだが、仕上がりにばらつきのあるような。この日は美味しく仕上がっていました。
上海で頂いた、上海蟹のヌードルに似ているような。。蟹味噌でも入っているのかしら??


フォー。
グリーシーフードからの逃げ場。お味は小奇麗なレストランにありがちな感じで。


SF近辺でお茶を頼むと南部鉄のような器でサーブされることが多い。未だに慣れない。。


同行者の誰かが必ず注文する揚げバナナ。バナナ嫌いでも美味だと分かります。


ジャスミン茶のクリームブリュレ。




Crustacean Restaurant
1475 Polk St
San Francisco, CA 94109
(415) 776-2722
評価:★★★☆☆
コメント (5)
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Shabusen しゃぶしゃぶ

2006-09-17 11:29:05 | レストラン-サンフランシスコ
オフィスへ夫をお迎えに参上。
この日は珍しくまだ外が明るい。
私の計画ではこの後カボチャニョッキで秋を感じる献立の予定だったが、時差ぼけの夫は空腹に我慢できず。

KISSで鮨でもと彼は言っていたが急遽シャブシャブに。

あまり期待はしていなかったものの、お店もそこそこ清潔で想像したより良かったです。
でも、本当に美味しいしゃぶしゃぶを食べたいのなら、NIJIYAのWagyu Beefからさしの良いものを選んで、タレは手作りに限ります。

ま、しゃぶしゃぶは男子が無性に食べたくなる食べ物で、女子的な観点からは少し意味不明なものであったりするので、彼がこれで満足してくれるならOKって感じです。東京で食べれば大枚を叩くことになるしゃぶしゃぶも、ここでは肉の質がイマイチではありますが、居酒屋レベルのお値段でいただけます。


牛肉はこんな感じで、Wagyuとはちょっと違うものです。
私はチキンを頼みましたが、分厚くって水炊き状態に。殆ど野菜を食べてました。。


タレ2種類。ポン酢はそこそこにいけてました。胡麻だれは甘味と生姜が勝った感じ。アメリカ人好みの甘めの仕上がりです。


しゃぶしゃぶ。。


おつまみの中で唯一まともだったのが白マグロ。といっても特記すべきレベルでは。


他のおつまみは’チン’して出来上がり!?

Shabusen
1726 Buchanan St
San Francisco, CA 94115
(415) 440-0466
評価;★★☆☆☆
コメント (2)
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Ritz Carlton The Dining Room

2006-09-02 15:50:06 | レストラン-サンフランシスコ
この日は、シェ・パニーズの一階のレストランに行ってみたいと、友人と夫の意見が一致したので予約を試みるものの玉砕。。ハイエンドな食材がフンダンに使われる週末に行ってみたかった。。

ということで第二希望のこちらへ。

ここのエグゼクティプ・シェフRon Siegelは日本版・料理の鉄人にもでた有名人。
Gary Dankoも歴代シェフ。

事前にネットでメニューをチェックしてもイマイチ、心に響かない。。あれ??

実際にレストランを訪問した率直な感想は、良い素材を使っているし、丁寧に調理されている。何かが足りない。。味と香りが複雑さに欠ける。食材は個性的なのに、サーブされるお料理はインパクトが弱い。。
夫いわく「レシピが手抜きだ」とは素人の弁です。。が当たらずしも遠からず。


(アミューズ1)
これが一番美味しかった。。サーディンにバジルシード、バジルのソース、柚子と出汁風味のゼリー。


(アミューズ2)
雲丹のパンナコッタ。蟹肉添え。
サーブ前にオリーブオイルがその場でかけられる。
このプレゼンテーションは良いものの、味にはそれほど影響がないような。。
パンナコッタ自体は牛乳の風味が強く、雲丹の味は弱い。。


(私・前菜)
メロンのカルパッチョ、蟹肉添え。
そのままメロンと蟹肉のお味です。お塩がクオリティの高いものだと思います。


(夫・前菜)
TUNA TARTARE
tomato gelée, avocado, shiso oil, hearts of palm salad
ツナの色が美しいですが、その分お味もシンプル。これはどこのお店でもシグネチャーディッシュにしているメニューでもあるのでもう少し工夫のほしいところ。


(知人・前菜)
LAMB RAVIOLI
morel mushrooms, spinach, baby carrots, summer truffles, lamb broth
これは味見してません。。


(私・メイン)
イサキ、ベビーリーク添え
ベビーリークって何?と思ったらGreen Onion(青葱)のことでした。
ソースはビーフブロスに生姜が入ったような感じです。


(夫&友人・メイン)
MILK-FED VEAL TENDERLOIN
sweetbread medallion, robster knucle, risotto, ruby port sauce
お肉とスウィートブレッド(リードボー、胸腺)は美味しかったそうです。
ただリゾットに二人ともご不満のようで。知人は塩分が強く、overcookと。夫は付けあわせがリゾットなんて手抜きだー、と申しておりました。。


お口なおしのピーマン(イエロー&レッドペッパー)のソルベ。これは好評。


(私・デザート)
メニュー名は魅力的だったのに・・・。白カビチーズと、クレープ、パイの組み合わせ。チーズのワゴンサービスと変わらないよ。。。


夫デザート


知人デザート


ワインはヒップなバジェットのものを薦めてくれたようで。。なぜなんだ。。プラムの味のするピノです。私の好みと正反対で。コミュニケーション不足でしょうか。。


プティフールも和の食材を使ったものが多かったです。。

□□□
たまたまでしょうか。。こっちの再放送の「料理の鉄人」で見たときにはいい仕事をする人だと思ったのですが。。ちなみにその時のジャッジは岸朝子の代わりに細木和子がでてました。。

Ritz Carlton The Dining Room
評価:★★(★)☆☆(2.5/5)
コメント
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