「フリーター、家を買う。」の読書感想文＾＾♪

　皆様、こんにちは！私は昨日、例の配水管のつまりで鬱々としていて、

お腹がすいたな・・・。と思っていました。まだ台所で美味しいもの手作りする

気にはならないけど、美味しいもの食べたい。そうだ、初鰹、食べたい！！

というわけで少し遠いスーパーまで初鰹求めて自転車で行ったのですが、・・。

そのスーパーは本屋が隣にあり、私は気分転換に初鰹ゲットの後なんとなく入っていき・・。、

視界に入った、「フリーター、家を買う。」有川浩さん作。

 

　実は以前この本がベストセラーになった時、手には取ってみたのですが、とくに

食指が動かず買わずに棚に戻したのです。しかし、昨日は、

「こんな排水管のトラブルで苦労するなら、将来誰かと所帯を持てた時には持ち家が

いつか欲しいかもしれないな・・」

そのための参考になるかもしれないと、本当に何気なく、買いました、図書館で借りようかとも

思いましたが、本当に何気なく大枚６４８円をはたいて文庫を購入しました。

 

　それが運命の分かれ道でした。家に帰り、読みつつ滂沱たる涙。

なぜもっと早くこの本を読まなかったのか、本当に悔やまれます。

主人公は最初根性なしのすねかじり、いい年をして両親のお世話になりながら口だけは一人前。

・・実家にいたときの私と同じ、自分の事をかかれているようで何度も首を縮めました。

それが、母親が、重度の心の病に侵され、主人公は初めて自分の家族の置かれている状況を

把握し、ショックを受ける。強い、強いと思っていた姉の

「母さんがこの家庭でこんなことになるなら私たちなんて生まれなければよかった！！」

という号泣。ぎくりとしました。

 

　私の母は心の病ではないけれど、幸せだろうか？？娘が、二人のうち一人が、将来も危ぶまれる

薄給の仕事でしかも非正規で、しかも人間的にまだ未熟で、やっとこさひとり暮らしを始めても

あまり人間的に成長していない。そんな娘で、私の母は本当に幸せだろうか？？私、産んでもらって

育ててもらって、そんな価値あったんだろうか？？急に、頭をハンマーでたたかれたような不安に陥り、

そこからさきは一気に読み進めました。

　詳しいストーリーは著作権もあるだろうし、割愛しますが、そこから主人公はまさに文字通り一念発起、

まるで生まれ変わったように、母親のために、ただ家族のために、必死で働く。そしてどんどん内面的にも成長していく。

ラストは、「これこそ家族の本当のあり方」と思わせる涙、涙の感動の終り方で、肩にものすごい力を入れて

息継ぎのひまも惜しくよんでいた私はそこで、ふううっと長い長い溜息をついてしばらくぼんやりしていました。

 

　　ああ・・・。生まれ変われるかも・・。私も生まれ変われるかも、この主人公みたいに。

母を、家族を愛しているのなら、この主人公みたいに「まだ間に合う」のかも。

そんなことを思わせてくれた本でした。買って良かった。この本は当分座右の書にしておきます。

 

　本は心の一生の宝ですね！！！私は確かに今はどうしようもない甘ったれで、経済的にもまだまだ

完全に自立しているとは言い難い、でも、変わりたい。変わって、両親に、とくに体の弱い（それも多分

ストレスで）母を喜ばせたい。幸せな気持ちで安らかにあの世に行ってほしい。

　・・・・・・さあ、じゃあ変わらなきゃですね。排水管がどうのと、泣き言を言っていられない。

元気が出ました！！本との運命的な出会いで、私もこれから頑張れそうです。というか頑張ろう！！

そんな気持ちにさせてくれた一冊でした。これを読んでくださっている方々様にも、ぜひお勧めの一冊です。

先ほど大枚はたいて、と書きましたが、この本の価値を考えれば６４８円ではもう安すぎます・・。

ぜひぜひ、皆様宜しければ、この本、機会があったらどうぞ！！・・というわけで、前向きな気持ちで

私は排水管トラブルに奔走いたします＾＾！！みなさま、どうぞお元気でいらしてください・・＾＾！！

では、失礼いたします！！！＾＾♪