Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてからできなかったことをやってきた。もうオペラなどは程々で。人生のリストに書いたことがまだ残ってるから。

藤原歌劇の若手による町田イタリア歌劇団・愛の妙薬

2021-06-27 22:41:00 | 町田イタリア歌劇団
今日は町田イタリア歌劇団・愛の妙薬で市民フォーラム。
ぼくのかっている藤原の3人の若手、市川宥一郎さん、中畑有美子さん、小野寺光さんに岡坂弘毅さんという布陣。
伊藤名佳子さんと水戸瞳さんが脇を固め、ピアノは小森さん。

でも今日の影のMVPは、オフオフブロードウェイ仕様の脚本・字幕・演出の川島慶子さんと、ツネリーノを名乗ってストーリーをガイドした柴田さんの軽妙で笑わせた語り口と演技だったかも。

これまで観た町イタオペラの中でも、最高の公演だった気がする。主要キャストに実力ある歌手が4人そろったからだろう。

中畑さんは、仮面のオスカル、トゥーランのリュー、リゴレットのジルダなど経験を積んできたが、今日はタイトル級でたいへんなアディーナをみごとに歌いきった。これでまた成長したでしょう。

藤原で堂々たるフィガロを演じた小野寺さんはもちろん歌えるんだけど、ホントに芝居がうまい。今日のドゥルカマーラも雰囲気すごい、はじけてた。

そして市川さん。何もかも素晴らしい、別格。特に身のこなし、表情、なんてエレガントなんだろう。藤原の大スターになれるかな。

岡坂さんは声が裏返ることが何度かあったが(笑)、2重唱、4重唱が素晴らしかったのには、彼の力が大きかったろう。そして彼のアリアと重唱にもっともベルカントを感じた。

新国立とも二期会とも違う町イタオペラ。
いわばオフオフブロードウェイ仕様。
小ホールのハンデイを強みに変える川島慶子は魔術師だし、3,000円でプロデュースする柴田素光は天才だ。





















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