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リタイアしてから鬱憤を晴らすようにできなかったことをやってきた。でもマンネリ化してる。まだやり残してることをやろう。

新国立オペラ「チェネレントラ」は粟國淳さんの素晴らしい新演出

2021-10-01 23:13:00 | 新国立劇場オペラ
今夜は新国立オペラ「チェネレントラ」でオペラパレス。
粟國淳さんの新演出は、ローマを舞台に、映画のプロデューサーのラミーロ王子が、映画”チェネレントラ”のヒロイン役の女優を探してるって設定だと。
それを読んでワクワクしてたけど、良かったねぇ。
実は、王妃の座でなく、スターの座を得るような話に崩すのかとふと思ったが、そこまではなくて件の王妃選びの話。でも映画を撮っていくシーンが平行し、魔法使いの役目はプロデューサー。モダンで洒落てて実に面白く、楽しい。

今回は外国人勢ハズレなく、ラミーロのバルベラは立派なロッシーニ歌いだし、コルベッリはいかにも当たり役で、アリドーロのサゴーナは雰囲気があった。

日本勢は上江さんがバルベラに負けない頑張り。斎藤さんはこんな芝居できるのってビックリ。高橋さんも芸達者。
そして脇園さんのなんと素晴らしかったことか。新国立ではドンジョ・エルヴィーラ、セビリア・ロジーナ、フィガロ・ケルビーノ、とやってきたが、タイトルの今回が最高。すごい歌手になってる。

城谷マエストロは躍動感あふれるベルカントな感じ、ロッシーニ感たっぷりで良かった。

チェネレントラは2019年にクレバッサのをスカラ座で観て、これほど新演出ではなかったが、最後に父と姉たちを許すところで泣きそうになった。
今日の粟國チェネレントラ、斬新な新演でとても好きだなぁ。やはりこの許しの場面は感激するね。
とても良かった。
2021年に観た新国立の演目では1番楽しめた気がする。































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