Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてから鬱憤を晴らすようにできなかったことをやってきた。でもマンネリ化してる。まだやり残してることをやろう。

今日は小曽根真、原田慶太郎、N響のアメリカンプログラム

2022-03-12 20:14:00 | Concert
今日のN響オーチャード定期は小曽根真さんの原田慶太楼マエストロとのラプソディ・イン・ブルーとあって聴き逃せない。
プログラムは他にキャンディード、ウエスト・サイド・ストーリー、サウンド・オブ・ミュージック、ポーギーとベス、ってこりゃたまらない。

原田マエストロはオーケストラをキャンディードで躍動させ、ウェストサイドで歌わせた。バーンスタインの指揮よりカッコいい。

そしてラプソ。
いろんな実演、CD、録画を聴いてるが、小曽根さんがレナード・スラットキン指揮デトロイト交響楽団とやったのがベストだった。
でも2度と同じImprovisationはしないのがポリシーだから、今日かの名演を思い起こさせるような瞬間はなかった。
後半のアドリブは帆船が大海原に乗り出したかのごとく、自由奔放に踊り、彷徨い、いつ港に帰還するともしれず。ぼくらはそれに身を委ねた。
ゲネプロではほとんど弾かなかったはずだが、マエストロがどうしてここだとわかるのか。2人は要所要所で視線をかわしいた。やがてオーケストラの主題に戻り、そこからは一機にクライマックスへ。
誰にも弾けない、2人にしかできない、2度と聴けない、素晴らしいラプソディ・イン・ブルーだった。

後半のサウンドオブミュージックは映画のシーン、美しいスイスの風景が脳裏に浮かんだ。
次のポギーとベスの交響的絵画、プログラム最後にふさわしく聴きごたえがあった。躍動感、夢見るようなうっとり感、希望に満ちたエンディング。
原田マエストロは素晴らしい。ぼくは好きだ。これからも聴く。

帰宅していまこれを書きながら、ぼくはウクライナのニュースを見ている。ひどい。

今日のような素晴らしい音楽を楽しめるぼくら日本人は何と幸せなんだろう。
ぼくらの親の世代が敗戦にめげず、頑張って高度経済成長を果たしてくれたからだろう。それにぼくらも、ぼくらの世代もそこそこやったよ。

でも隣国を軍事侵略し市民を平気で殺戮するロシア。尖閣列島を自国領土と突然主張し領海侵犯を繰り返す中国。日本国民を拉致し、日本海に向けてミサイルを撃ってくる北朝鮮。
ぼくらがこういう隣人に囲まれている現実も忘れてはならない。今度のことでそう痛感している。































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