今日もコンサートと夏祭オケ合わせのダブルヘッダー。バテそうだから朝イチのテニスはやめといた(笑)。
混声合唱団コールクライスは夏祭の歌ともが参加している。浜離宮朝日ホールはなんと満席です。
その理由はこの合唱団が数々の賞を受賞している日本を代表する現代作曲家の1人、萩久保和明氏が主催、指揮する特別の合唱団だからだろう。
プログラムはドブロゴスの「ミサ」で始まった。これはわたしたちが数多く歌ってきた伝統的なミサとは全く異なるフュージョンのミサだと言っておこう。こんなミサを歌うのは楽しいだろう。
続いて阿久悠作詞、萩久保氏作曲の「八月十五夜の笛吹」。7つの小曲からなる組曲だが。
1945年にわたしたちが迎えた終戦、200万の人々の死、原爆の悪夢、そこから見つけられた希望、復興への強い歩み。
わたしはそんなことをイメージしながらこの素晴らしい組曲を聞いた。これは“1945年”へのオマージュだ。
そして「四季に寄せる日本の名歌」。
三善晃編曲の朧月夜、茶摘、紅葉、雪。萩久保氏編曲のさくら、ほたるこい、こきりこ、村祭り、雪の降る街を。
この9曲を2台のピアノ伴奏で交互に歌ったこの最終ステージは素晴らしかった。
萩久保氏が言われているように、三善晃作品は確かに“完成度が高く美し”かった。
これに対して萩久保作品は原型を留めないほどデフォルメ化され、現代音楽化されていた。これはもう編曲ではなく、原曲をモチーフにして新たに書いた作品というべきだろう。そしてこの5曲の萩久保作品の方が、現代に生きるわたしの胸を大きく打った。最高に素晴らしかった。
こんな素晴らしい作曲家・指揮者のもとで歌うのは楽しかったでしょう。やり甲斐があったでしょう。
今年わたしは幾つ合唱団のコンサートを聴いたかな。
今日のコールクライスのコンサートは感動しました。最も興味深いものでした。
こんなコンサートなら来年もまた聴きたいよ。ありがとう。
さあ、これから武蔵小杉でカルミナブラーナのオケ合わせだ。どんな演奏になるかなぁ。