盲導犬候補生アンジー号は「ノー!」という叱責を体験することなく1歳を迎えました。もちろん、ホールド・スチール時の「ノー!」は別です。いわゆる、問題行動に対する叱責としての「ノー!」を体験していないということです。
>(アンジー)ワン!ワン!
>(私)ノー!
>(アンジー)キョトン!
アンジーは決して外では吠えません。また、家の中から外に向かっても吠えません。アンジーのは、完全な<構ってちゃん吠え>です。
「ノー!」は、後ろからアンジー号の胸に手を回して「キュッ!」を一度。それで終わりです。僅かに一度ですが、それで十分です。問題は、その後の5分間です。アンジー号は、さも反省したかのような素振りで私に流し眼を送り続けます。彼女のさも悲しそうな流し眼に応じると、折角の「ノー!」も水の泡。私らは、時計の針が5分間進むのを耐えに耐えて待ち続けます。そうして、耐えている限りではアンジー号の構ってちゃん吠えはなりを潜めます。
「ノー!」における5分ルール。これは、とっても大事です。5分後に何かを命じて「グッド!グッド!」。その場合には、アンジー号が吠えることはありません。しかし、「ノー!」の直後に掌を返して相手をすると、「やっぱし!ワン・ワンは通じたぞ!」となるようです。たかが5分、されど5分です。
しかし、随分と「ノー!」までの道のりは遠いものでした。「(下手な)叱責は我の強い候補生を育てる」-別に、躾本に書かれている訳でも誰かから聞いた訳でもありません。一頭目を育ててみて、そのように感じたということです。犬は、散歩でリードを引けば引っ張り返すことを覚えます。私は、叱責と我との関係も同じようなものだと思っています。我が家に来て2日目。私らは、アンジー号の場合は<叱責と我との関係を特別に重視すべきだ>と話合って「ノー!」を封印。過去に7頭の犬を育てた私らの経験が、アンジー号に対する「ノー!」を封印させました。それから一年。ついに、本日、アンジー号は「ノー!」を初体験。そして、その後5分間も時計の針を確認する私らを初めて見ました。正に、「キョトン!」です。こうして、アンジー号は終了式(7月22日)を見据えた最後の日々に突入しました。
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補足:叱責履歴
2012/06/08 2回。対象=構ってちゃん吠え。
2012/06/09 3回。対象=構ってちゃん吠え。
2012/06/10 1回。対象=構ってちゃん吠え。
2012/06/11 0回。
2012/06/12 1回。対象=構ってちゃん吠え。
2012/06/13 1回。対象=散歩時の泥食べ。
では、もう一枚。
秒殺される可愛さ(?)です。
両方とも写真みました~!
アンジーちゃんのカラーは黄色だからキイちゃんなのですね。
終了式までアンジーちゃんと、いっぱい楽しく過ごして下さいね。
アンジーちゃんとパピーウォーカーさんの生活を、ブログで公開して下さって有難うございます。
とても勉強になりますし、可愛いアンジーちゃんに癒されます!