元ママ犬デイジー号と暮らす

写真は、盲導犬響号です。

僕は、カーナビ・マスター犬!

2015-02-21 | ペット

 

>二本の糸を縒り合わせても、そこに出現するのは糸でしかない。
>更に、それを縒っても、やはり、そこに出現するのは糸である。
>しかし、その作業を繰り返すと、やがて、糸でない紐ができる。
>根気強い作業の繰り返しは、糸から紐への質の転換をもたらす。

これは、スティーブン・W・ホーキング博士が語るところの「量から質への転化の法則」である。

糸を縒り合わせる作業の最初の時期には、ただただ作業回数という量のみが変化し、縒り合わせる作業の成果物そのもの質には変化は起きない。しかし、十分に作業回数が蓄積された時に、成果物に大きな質的変化が起きる。

博士は、この「量から質への転化の法則」を次のように説明している。

>皆さんが、登山を試みたとしよう。
>100M登っても、周辺の風景は麓のそれと変わりません。
>たとえ、標高500M地点まで登っても同じでしょう。
>しかし、1500M地点まで登りきれば、周囲の風景は一変します。
>辺りの植生は山地帯のそれから亜高山帯のそれへと変わります。
>これが、「量から質への転化の法則」です。
>登山という作業量の蓄積が全く新しい眺望というステージに転化したのです。

私は、盲導犬候補生H号と車で出かける際には、必ず、カーナビで目的地を設定していた。だから、週に4、5回のお出掛けの際には、必ず、H号はカーナビの音声案内を聞いていたことになる。結果、

>まもなく、目的地周辺です!

という音声が何を意味するのかを理解するに至ったということだ。

>一回聞いても、音声案内は単なる音でしかなかった。
>十回聞いても、音声案内は単なる音でしかなかった。
>しかし、10ヶ月近く聴き続けた結果、H号の頭の中で飛躍が起きた。
>H号は、音声案内を聴くから理解するという新しいステージへと進み出た。

驚嘆すべきは、「たかが繰り返し!されど繰り返し!」である。明日、盲導犬訓練センターに帰るH号を待ち受けているのは、間違いなく「反復学習の日々」であろう。頑張れH号!

PS、まもなく、「盲導犬アトム号の真実」は閲覧不能に!

ご承知のように、NTTがOCNの各種サービスを停止しています。それに伴ってホームページ・サービスも今月末で打ち切られます。結果、まもなく、「盲導犬アトム号の真実」は閲覧不能になります。現在、8362人の訪問を受けた同サイトは、まもなく閲覧不能となります。この場を借りて、閲覧に厚く御礼を申し上げておきます。