江口昇次 名大名誉教授Shoji Eguchi, Nagoya Univ., Prof.em., Today!

思うままに<日記、化学学術誌H.C.紹介、科学トピックスなど>

恩師 下村 修 先生の逝去を悼んで!

2018-10-22 | ニュース
2008年ノーべル化学賞受賞・名古屋大学特別教授・ボストン大学名誉教授の下村脩先生が2018.10.19老衰で永眠されました。謹んで哀悼し・ご冥福をお祈り致します。下村先生は一貫して生物発光の研究に邁進され、オワンクラゲ発光成分研究の副産物GFPの発見でノーベル化学賞を受賞されました。この研究の発端は名大平田義正教授の指導でのウミホタルルシフェリンの抽出結晶化の成功です。私は大学院M1から同じ . . . 本文を読む

日野原重明先生の死去を悼む

2017-07-19 | ニュース
生涯現役医師として講演や舞台でも幅広く活躍されていた聖路加国際病院名誉院長の日野原重明先生が2017年7月18日呼吸不全で105歳で永眠された。日野原先生は京大医学部卒で聖路加病院内科医として勤め、内科医長、聖路加看護大学長、同病院院長、などを歴任、05年に文化勲章も受章された。習慣病の呼称と脳卒中、心臓病などを習慣病と呼んで病気の予防につなげようと1970年代から提唱してこられた。旧厚生省は成人 . . . 本文を読む

登山家石岡繁雄生誕百年記念企画展について

2017-04-28 | ニュース
春も深まった4月27日午前、松本市安曇野の北アルプス上高地河童橋近くで今年の開山祭が開かれ、市や宿泊施設関係者らが登山客の安全を祈願した。式典はアルプホルンのファンファーレで開幕し、神事の後、獅子舞や太鼓演奏が繰り広げられて数百人の参加者も春の訪れを喜んだ(2017.4.27中日新聞夕刊)。この記事を見て今夏7月1日~9月3日開催予定の標題の企画展を紹介させて頂きます。「氷壁」を越えて-ナイロンザ . . . 本文を読む

東日本大震災六周年に思う

2017-03-11 | ニュース
今日3月11日は東日本大震災の早くも六周年である。政府による慰霊式典が秋篠宮御夫妻を迎えて国立劇場で行われTV視徴聴で14時46分の黙祷に参加し新たな哀悼の思いである。震源地から数百キロ以上の当地でもあの不気味な大揺れは家内ともどもに記憶に鮮明に残っている。在京息子夫婦も大きな揺れと交通機関の大混乱を経験した。最悪であったのは大津波に襲われ、東電の福島第一原発の地震・津波による給水ポンプの停止での . . . 本文を読む

文化の日のニュースから

2016-11-04 | ニュース
朝晩は少し肌寒く感じますがようやく秋晴に恵まれるこの頃です。昨日は文化の日で恒例の文化勲章や秋の叙勲受章者が報道されました。TV・朝刊ニュースでは文化勲章親授式が報道されました。ノーベル医学生理学賞受賞が決まった細胞生物学者大隅良典博士、絵画彫刻草間彌生氏、日本近世文学中野三敏氏、集団遺伝学太田明子氏、小説平岩弓枝氏、作曲船村徹氏 に天皇陛下から勲章手渡された。各界で素晴らしい成果を上げられておら . . . 本文を読む

生物発光物質ホタルルシフェリンの簡便生成法発見のニュース

2016-05-14 | ニュース
 未だに余震が続く熊本地震発生から今日で1ヶ月になり被害地は大変厳しい状況との報道の中、明るい話題として今回のホタルルシフェリンの話題を取り上げた。 2016/05/07の中日新聞社会面にホタルの発光物質「ルシフェリン」がベンゾキノンとアミノ酸システインを中性緩衝液水中でかき混ぜるだけで生成できることを大場裕一らの日本チームが発見と報道された(日刊スポーツ、東京新聞、日経などにも掲載;大場裕一中部 . . . 本文を読む

ノーベル賞下村脩先生のパグウオッシュ会議講演「原爆体験語り平和の訴え」に感動

2015-11-04 | ニュース
2015/11/3長崎市で開かれている世界各国の科学者が集まって核兵器廃絶を話し合う「パグウオッシュ会議」の3日目2008年GFP発見でノーベル化学賞受賞された下村脩先生(米ボストン大学名誉教授、名古屋大学特別教授)が長崎原爆投下時に勤労動員先長崎県諫早市で原爆の閃光や爆風を経験された自身の体験で人生観が変わった。と悲惨な当時を振り返り「戦争と核兵器のない世界を望むのみです」と平和への強い思いを訴 . . . 本文を読む

大村 智 博士の2015年ノーベル生理学・医学賞: 称賛と天然物化学への効果

2015-10-12 | ニュース
北里大学の大村智・特別栄誉教授が、2015年ノーベル生理学・医学賞の受賞者に選ばれ、日本人、研究者特に天然物化学分野の研究者に大きな元気を与えている。 受賞理由は、熱帯の寄生虫が原因で起こる深刻な病気に効果がある抗生物質エバーメクチン(アベルメクチン)を発見したことを含む寄生虫感染症治療法の開発。アイルランド出身で米ドリュウ大名誉教授(元メルク研究所)キャンベル(W.C.Campbell)博士( . . . 本文を読む

STAP問題の後遺症

2015-09-16 | ニュース
gooブログから1年前2014.04.03のSTAP問題の感想の記事が配信されてきた。「STAP細胞論文:捏造改ざん認定の理研最終報告に思う」と題して前日TV・新聞で報道された理研調査委員会(石井俊輔委員長)による論文捏造改ざん認定と野依良治理事長の謝罪に対する思いを記したブログである。その後の状況は既に報道されているように、STAP細胞の本質は既知のES細胞混入、小保方氏の「懲戒解雇」、小保方氏 . . . 本文を読む