江口昇次 名大名誉教授Shoji Eguchi, Nagoya Univ., Prof.em., Today!

思うままに<日記、化学学術誌H.C.紹介、科学トピックスなど>

高校化学で用いる化学用語に関する日化用語検討小委員会提案への反応

2018-02-07 | 科学
化学と工業71(1)20181月号32頁に化学会化学用語検討小委員会(渡辺正委員長)提案への出版社5社10册の対応状況が紹介されていた。筆者が高校時代に習って現在も使用されている化学用語も大きく変わろうとしている状況が反映されて大変興味深く思ったのでここに数例を紹介する。  イオン式用いない:化学式を用いる:10册とも非対応。 希ガス:貴ガス:対応4册;部分的6册 共有結晶:共有結合結晶:1 . . . 本文を読む

高根島ウミホタルの碑に並ぶオワンクラゲの碑建立に感謝

2016-08-01 | 科学
7月28日尾道市瀬戸田町高根島環境活動家中田雄三氏から下村脩先生サイン入りオワンクラゲの碑を高根島ウミホタルの碑の隣に建立完成とのメールと関連スナップをお送りいただいた。今回の下村先生サイン入りオワンクラゲの碑(右スナップ手前)は勿論ウミホタルルシフェリンの結晶化・構造研究で学位取得後、プリンストン大ジョンソン教授に招聘されてオワンクラゲの発光成分からGFPを発見し、2008年ノーベル化学賞受賞さ . . . 本文を読む

中日新聞夕刊”紙つぶて”紅顔の下に・四方名大名誉教授の記事に感銘

2016-06-30 | 科学
中日新聞夕刊”紙つぶて”欄を愛読しています。今年も6月30日で前期著者6名が交代されます。月~土まで担当筆者それぞれに貴重な体験にもとづいた味わいのある記事でしたがここでは数学者で名大名誉教授の四方義啓先生の最終回2016.6.25の記事に大変感銘を受けましたのでここに記しました。先生は顎関節の動きを解析して、フィットする入れ歯作成や顎関節症の診断・予防を目指した共同研究で関連大学歯学部からしやれ . . . 本文を読む

113番元素名称案「ニホニウム」と元素記号案「Nh」の公表を慶ぶ

2016-06-10 | 科学
梅雨空が急に晴れて気温も真夏日に上昇した1昨日から日本発見アジア初となる新元素113番のニホニウム、元素記号NhがIUPAC(国際純正・応用化学連合)から発表され、パブリックレビュウ(5ケ月)が開始されたとの嬉しいニュースに溢れた。 元素の周期表は中学・高校・大学など理科、科学、化学の教科書には必ず掲載されている物質の基本元素を示すものであり、ロシアのメンデレーフ(和光純薬時報81巻、4号、28- . . . 本文を読む

佐藤健太朗「歴史を変えた薬」を読んで創薬の魅力を再認識

2015-12-11 | 科学
今日は2015年ノーベル賞授賞式が報道されている。今年も大村智北里大学特別栄誉教授が抗生物質イベルメクチン発見でノーベル医学・生理学賞(seブログ2015.10.13も参照)と東大宇宙線研究所所長の梶田隆章教授がニュートリノの質量発見でノーベル物理学賞を受賞し日本全体が盛り上がっており、うれしい限りです。ここでは講談社現代新書、佐藤健太郎氏の標題の最新著の読書感を述べます。本書は医薬と人類の歴史の . . . 本文を読む

ウミホタルの島 高根島 記念碑建立を祝し感無量

2015-09-06 | 科学
五十数年前名古屋大学平田義正研発光生物ウミホタルの研究で1959年当時入手困難であったウミホタルの採集が可能であった尾道市瀬戸田町高根島の宮本一・左門兄弟はじめ島民の皆様のご助力でウミホタルの採集ができ、その発光成分ルシフェリンの研究が進展できたことに感謝の気持ちを当SEブロッグに記述した(2013.4.27)。これを穖に同島のみかん農家・環境教育活動家N.Y氏との交流が始まり、2013年下村脩先生(2008年GFPの発見でノーベル化学賞受賞:ウッズホール海洋生物学研特別上席研究院・ボストン大学名誉教授・名古屋大学特別教授)ご夫妻も同島を訪問されウミホタルの採集も子供たちに実演された。このような貴重な歴史を次世代に伝えいつまでもウミホタルの住める美しい海であってほしい 願いを込めて同島有志によりウミホタルの記念碑が2015年8月建立された。当時院生として参加した一人として大変うれしく感謝の念で感無量です。 . . . 本文を読む