庶民感覚

へそ曲がりの庶民が見た世相

中川秀直幹事長の詭弁

2007-06-05 11:50:43 | Weblog
自民党の中川幹事長は、6月3日、富山市内の講演で公務員法改正案について、「安部総理の意思は固い」と延べ「民主党が法案を葬るなら、官公労(公務員で作る労働組合)のための党だと国民に示すものだ」と民主党をけん制した。
(でも、民主党が労働組合のための政党なら、自民党は「経団連」のための党だと思うのだが・・)
ここで、中川幹事長の「詭弁」「論点のすり替え」を指摘したい。そもそも、民主党が公務員改革法案、特に「天下り規制」について反対しているのは、ザル法だからである。公務員による天下りの「斡旋」を禁止しているが、先方からの強い要請なら、今までの2年間原則禁止が廃止され、天下りは今まで以上にやり易くなる。この法案に対して、自民党の官僚出身の議員も反対していたが、天下り可能となった現在賛成に回るであろう・・・
また、私自身、経済関係の仕事をしていると「労働組合」の幹部の皆さんともお付き合いがあり、公務員組合の皆さんに聞くと、安部総理や中川幹事長は「公務員パッシンング」を盛んに行なっているが、公務員の最大の問題点は「キャリア制度」であり、キャリア制度廃止が重要だと指摘している。
退職し、関連の団体へ天下りし数年間で数億円の退職金が支払われるのは高級官僚であって、労働組合の組合員方々には、美味しい話は無いと言っていた。高級官僚の保護と高級官僚出身の議員を守るために・・・・
労働組合批判は幹事長の「詭弁」「論点のすり替え」にすぎないように思えるのが・・・