フルキャスト、グットウィル問題と派遣法

ニートやフリーター問題、ネットカェフェやホームレス問題の根源は、労働者派遣法ではないだろうか？労働者派遣法は昭和60年に制定されたが、改悪に改悪を重ね、当初、派遣業務が許された業種は13業種であったが、平成16年に改悪され、現在では、ほとんどの業種に派遣が許可されている。当初から労働者派遣法の改正（改悪）には問題が多いと指摘されていたが、派遣元の業者や経済からの強い要望で、自民党は改悪を重ねてきた。
そした、最近問題になっている、フルキャストやグットウィルは、日雇い労働者から不透明な天引き（中間搾取）を行い、社会問題化している。厚生労働省は最近になって、全国の労働基準監督署に派遣業者の指導・監督強化を指示した。あまりにも遅すぎるのではないだろうか？話題の折口社長は、日雇い労働者からピンハネした「お金」で自家用ジェット機を購入し、若い女性達と遊んでいたという。今回の監督署の指導で日雇い等の対象労働者は150万人、返済額は約100億とも言われている。
「拝金主義」を助長する日本の政治と財界が引き起こした格差社会は、このようなところにも現れているのではないだろうか？