「翁の“ガハハ”な山家の暮らし」=放念な日々のエピソード

山に囲まれた小さな盆地、その山家で季節と向き合い、愉快な仲間と戯れながら、我が道を行く翁の小さなドラマ(放念の翁)

◆風が季節を運んで◆   3814

2017-10-31 17:19:04 | 日記

や、茂さん、何が始まったね?、ハハハハ、それはもしかして芋車だろう?、当たり?、農業遺産の復活だね、ハハハハ。サト芋の収穫が始まるが、柚味噌で食べる新芋の衣かつぎが旨いわ。俺らが子どもの頃、保存したサト芋は、どこでも芋車で皮を向いて、どうも皮との間のぬるぬるに栄養成分が含まれているとかで、包丁で剥かない方がいいような事を聞いたことがあるが、うろ覚えだよ、ハハハハ』

ハハハ、翁さん、病院の奧さんのところにかね、ご苦労さんだわ、ハハハハ。・・・・良く分かったな、芋を掘りながらふと思い出して、水路で芋を洗ってみようと思って、しかし昔の人は知恵があったよ。包丁よりは綺麗に向けるし、包丁ではぬるぬるで手が痒くなることもあったのかな。新制中学の工作で作った記憶もあるわ。麦藁や稲藁なども無駄なく使われて、今風なら環境に優しい暮らしだな』

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さんは、足踏みの脱穀機やそば粉などを挽いた石臼などを保存をしてあるようだが、人の力と自然の力を活用した農具や工具類、全てが生活の知恵だった、この芋車もだな、ファハハハ。俺らが生きてきた時代は、創造性が旺盛だった先代の意思を継いでいたと思うわ。・・・・東京は木枯らしが吹いて冷え込みが、初冬と言うことかな。今年は春から陽気が不順だったが、これからはこれが当たり前になるのかもよ』

では農村の子どもが、鋤鍬はもとより、鎌や鉈、工具類が使えないようで、人間の能力が退化をしていくわ、ハハハハ。・・・・東京五輪のカウントダウンが始まったそうで、五輪五輪と草木もなびくように、あれこれ便乗の五輪稼ぎも始まったようで。百合子ちゃんも余力があってか、暫し五輪を忘れて政治のパフォーマンス、その手腕を見ていると、五輪が重荷になりそうだな。俺らはあの世だが、ギャハハハ』

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あとがき==どうも「老害」とされそうな話だが、ノスタルジックの語り部だよ、ガハハハ==放念の翁


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